【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度の末日現在において判断したものであります。(1) 財政状態及び経営成績の状況当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大防止を目的とした日常生活における制約や海外渡航制限が緩和され、経済活動が緩やかに正常化に向かいました。しかしながらウクライナ情勢をはじめ、依然として安定しない地政学的リスクによる原油価格等の高騰、急激な円安進行等の影響により、厳しい状況が継続いたしました。このような情勢の中、当社グループは、既存事業における収益拡大及び新規事業(SNS事業)の立ち上げを推進してまいりましたが、既存事業において、ISP各社における占いコンテンツの配信停止等が影響し、売上が前第1四半期連結累計期間ほどの伸びを見せず減少し、利益面においては、売上減少による影響の他、新規事業におけるサービス開発や会員制インドアゴルフ店舗の開設・運営に係る費用の先行が影響いたしました。また、実行には至りませんでしたが、M&A案件の検討に係る費用として、9百万円を計上しております。以上の結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高506百万円(前年同期比10.3%減)、営業利益10百万円(前年同期比83.2%減)、経常利益8百万円(前年同期比86.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益2百万円(前年同期比95.2%減)となりました。
セグメントごとの取組み内容及び経営成績は、以下のとおりであります。
① デジタルコンテンツ事業デジタルコンテンツ事業においては、自社Webサイト、ISP、各移動体通信事業者及びApple や Google 等のプラットフォーム向けに占い鑑定や女性に向けた記事コンテンツを企画・制作・配信する、1対N向けのサービスを行っております。当第1四半期連結累計期間においては、ISP各社における占いコンテンツの配信停止・縮小方針の決定が影響し、前年同期比で売上収益が減少しております。以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるデジタルコンテンツ事業の売上高は313百万円(前年同期比11.5%減)、営業利益は117百万円(前年同期比20.5%減)となりました。
② One to One 事業One to One 事業においては、ユーザーと占い師をはじめとするキャストを電話等で直接結び付ける、双方向のやり取りを特徴とした1対1向けのサービスを行っており、サービスの内容は「占い」と「非占い」の二つに分類されております。当第1四半期連結累計期間については、特に占いサービスにおいて若干売上の頭打ち傾向がみられ、売上利益ともに減少いたしました。これに対し、業務最適化による収益拡大を図るため、サービスシステム及び管理システムの改修等を進めておりますが、これについてはソフトウェア仮勘定に計上しております。一方、人件費が前年同期比で増加しており、営業利益に影響しております。以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるOne to One 事業の売上高は192百万円(前年同期比4.8%減)、営業利益は22百万円(前年同期比21.7%減)となりました。
③ XR 事業XR 事業においては、自社独自開発のリアルタイム実写立体動画撮影技術「SUPERTRACK」を活用した撮影サービス、コンテンツ制作の受託の他、他企業とのIPアライアンス等を推進しております。当第1四半期連結累計期間においては、各事業の進捗を勘案し、全社リソースを配分した結果、事業部の開発人員(エンジニア)をSNS事業の新規サービス開発に投入したことから、XR事業としては売上獲得に至らず営業損失を計上しております。以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるXR事業の売上高は-百万円(前年同期は売上高0百万円)、営業損失は3百万円(前年同期は営業損失3百万円)となりました。
④ SNS 事業SNS 事業においては、ソーシャルプラットフォームの運営及びサービス企画の他、株式会社LoungeRange(本社:東京都品川区 代表取締役:古川 真一)とのフランチャイズ契約に基づく会員制インドアゴルフの店舗運営を行っております。前連結会計年度末にフォトグラメトリー技術による仮想共同空間を搭載した団体性マッチングアプリ「OneRoof」をリリースした他、9月より会員制インドアゴルフの運営を本格化しておりますが、当第1四半期連結累計期間においては、いずれもユーザー獲得期であることから、売上への貢献は軽微となり、営業損失を計上しております。以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるSNS事業の売上高は0百万円(前年同期は売上高7百万円)、営業損失35百万円(前年同期は営業損失29百万円)となりました。
⑤ その他当社グループは、2020年8月期から2021年8月期にかけて、事業の選択と集中のため、ゲームコンテンツ事業及びインバウンド・アウトバウンド事業から撤退しておりますが、一部については取引等を継続しております。当第1四半期連結累計期間において発生したこれらの撤退事業に関連する取引等の売上については、一括して「その他」セグメントとして区分し、計上しております。以上の結果、当第1四半期連結累計期間におけるその他の売上高は1百万円(前年同期比6.4%減)、営業損失1百万円(前年同期は営業損失3百万円)となりました。
当第1四半期連結会計期間末の当社グループの財政状況は以下のとおりです。なお、資本の財源及び資金の流動性にかかる情報については、当第1四半期連結会計期間末において、重要な変更等はございません。
① 資産の状況当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末と比較して300百万円減少し、2,705百万円となりました。これは主に、現金及び預金の減少287百万円及び売掛金の減少20百万円によるものであります。資産の内訳は、流動資産2,412百万円、有形固定資産39百万円、無形固定資産46百万円、及び投資その他の資産207百万円となっております。
② 負債の状況当第1四半期連結会計期間末の負債合計は、前連結会計年度末と比較して257百万円減少し、1,392百万円となりました。これは主に、1年以内返済予定の長期借入金の返済99百万円及び長期借入金の返済141百万円によるものであります。負債の内訳は、流動負債923百万円、固定負債469百万円となっております。
③ 純資産の状況当第1四半期連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末と比較して42百万円減少し、1,312百万円となりました。これは主に、利益剰余金の減少42百万円によるものであります。
(2) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3) 研究開発活動該当事項はありません。
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