【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結累計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間(令和4年9月1日から令和4年11月30日まで)のわが国の経済は、急速なインフレを抑えるため各国の中央銀行が相次いで政策金利を引き上げたことや、長期化するロシアのウクライナ侵攻の影響により、エネルギーや食料品等の高騰が顕著に表れており、世界経済の後退リスクが広がっております。国内においては、令和4年10月に新型コロナウイルス対策として取り組んでいた入国制限が緩和されたことにより、訪日客が増加しインバウンド消費に回復の兆しが見え始め、また同年同月には、政府の観光促進策として「全国旅行支援」が始まったことにより、外出や行楽需要が高まりを見せ始めていましたが、急速に進んだ円安の影響や長引くウクライナ情勢の影響によるガソリン価格、電気代や食料品等の生活必需品が相次いで値上がりしたことにより、消費者の生活防衛意識は高まってきております。そのような経済環境のなか、当社グループは、お客様の日常から最も近いところから 「本当にいいものや必要とされるものを見極める感性を磨き続け、良質な提案をスピーディーにお届けすること」を最重要使命とし、グループ全体でお客様、そして地域社会の生活文化の質的な向上を「美・健康・ゆとりの側面」から応援し、顧客満足、社員満足を高めていくことで会社満足も高め、これら3つの満足によってグループ価値の更なる向上に努め、株主様、取引先様をはじめとするすべての関係者の皆様への利益還元と社会貢献の実現を目指しております。
具体的な取り組みとして、令和4年10月、衣・食・住のトータルライフスタイルに寄り添ったアイテムをセレクトしたアレックスコンフォート岸和田カンカンベイサイドモール(大阪府岸和田市)をオープンし、同年11月には、チャーリーサザンモール六甲店(神戸市灘区)において、高感度なコスメ商品に加え、グリーンを中心としたキッチン雑貨、アパレル、食品等、ライフスタイル要素を新しく取り入れたハイブリッド型店舗としてリニューアルオープンいたしました。
その結果、当連結会計年度におけるグループ店舗数は、45店舗となりました。
以上の結果、当連結会計年度は、売上高は2,687百万円(前年同四半期比0.7%減)となり、営業利益は119百万円(同4.7%減)、経常利益は87百万円(同8.3%減)となりました。法人税等を計上し、親会社株主に帰属する四半期純利益は81百万円(同9.5%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
① 小売事業
小売事業につきましては、ヘルス&ビューティーケアユニットでは、前年同四半期に好調だった高額クレンジング商品の客注が減少したこと等によりスキンケア関連商品の販売が落ちこみましたが、アジアンコスメ等の販売が好調に推移いたしました。
ライフスタイルユニットでは、巣ごもり需要が一巡したことでキッチン食材やアロマ関連商品等の販売が落ち込みましたが、アパレル部門のトップスやアウター等の高単価商品の販売が好調に推移いたしました。
アスレユニットでは、気温が下がりきらない日が多かったことで秋冬物商品の販売が落ち込みましたが、人気アウトドアブランドのトップスの販売が好調に推移いたしました。
ホームキーパーユニットでは、台風や天候不順等の影響によりグリーン部門の花苗や野菜苗の販売が落ち込みましたが、テントやタープ等の高額アウトドア商品の販売が好調に推移しました。
アルコユニットでは、国内出荷量が減少傾向にある日本酒や焼酎の販売が落ち込みましたが、神戸エリアの店舗において、ワールドモルトウイスキーの無料試飲会や、量り売りウイスキーのブラインドテイスティング等のイベントを実施したことにより、海外の高単価ウイスキーの販売が好調に推移いたしました。
これらの結果、売上高は1,721百万円(前年同四半期比4.4%減)、セグメント利益は50百万円(同49.1%減)となりました。
② 卸売事業
卸売事業につきましては、急速な円安や資材の高騰等により商品価格が値上がりし、一部の高価格商品に買い控えが見られました。一方で、旅行支援の後押しにより飲食店マーケットに回復の兆しが見られ始めたことや、物流の混乱が落ち着き始めたことにより一部の商品は好調に推移いたしました。また、六甲山蒸溜所においては、定番品の拡販に加え、日本酒を製造する際に使われる杉樽で貯蔵、熟成させたウイスキーの販売を開始したこと等により、当セグメントの売上高、売上総利益額は伸長いたしました。
これらの結果、売上高は861百万円(前年同四半期比3.1%増)、セグメント利益は121百万円(同67.8%増)となりました。
③ 不動産賃貸事業
不動産賃貸事業につきましては、所有物件の価値を維持、向上させることにより、引き続き既存テナントからの安定した売上を確保しており、当セグメントの売上高、売上総利益額、セグメント利益は伸長いたしました。
これらの結果、売上高は161百万円(前年同四半期比5.0%増)、セグメント利益は66百万円(同6.4%増)となりました。
(2)財政状態の状況
当第1四半期連結会計期間末における総資産は17,863百万円(前期末比5.6%減)となり、前連結会計年度末に比べ1,050百万円減少しました。これは主に、棚卸資産455百万円、売掛金109百万円等の増加に対し、現金及び預金1,790百万円等の減少によるものであります。
負債合計は15,721百万円(同6.1%減)となり、前連結会計年度末に比べ1,014百万円減少しました。これは主に、社債300百万円等の増加に対し、短期借入金1,440百万円等の減少によるものであります。
純資産合計は2,142百万円(同1.6%減)となり、前連結会計年度末に比べ35百万円減少しました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益81百万円による利益剰余金の増加に対し、配当金の支払121百万円による利益剰余金の減少及びその他有価証券評価差額金4百万円の増加によるものであります。
以上の結果、自己資本比率は12.0%(同0.5ポイント増)となりました。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成するための客観的な指標等について、重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について、重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)主要な設備
当第1四半期連結累計期間において、主要な設備の著しい変動及び主要な設備の前連結会計年度末における計画の著しい変更は、次のとおりであります。
重要な設備の新設
セグメント
の名称
事業所名
(所在地)
設備の内容
投資予定金額
(千円)
資金調達
方法
着手及び完了予定年月
増床予定
面積
(㎡)
総額
既支払額
着手
完了
小売
プラザアレックス
ラクエ四条烏丸
(京都市下京区)
店舗
34,806
-
自己資金
令和4年12月
令和5年2月
314.79
合計
34,806
-
314.79
(注)着手及び完成予定年月の「着手」には、建設又は改装工事等の始期又は契約締結日、「完了」には、営業開始日又は引渡日を記載しております。
また、主要な設備の前連結会計年度末における計画のうち、完了したものは次のとおりであります。
重要な設備の新設
セグメント
の名称
事業所名
(所在地)
設備の内容
投資予定金額
(千円)
資金調達
方法
着手及び完了予定年月
増床予定
面積
(㎡)
総額
既支払額
着手
完了
小売
アレックスコンフォート
岸和田カンカンベイサイド
モール
(大阪府岸和田市)
店舗
15,119
15,119
自己資金
令和4年9月
令和4年10月
242.75
合計
15,119
15,119
242.75
(注)着手及び完成予定年月の「着手」には、建設又は改装工事等の始期又は契約締結日、「完了」には、営業開始日又は引渡日を記載しております。