【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、ウィズコロナの下で各種政策の効果もあり、緩やかな持ち直しの動きが見られました。しかしながら、世界的な金融引き締め等が続く中で、海外景気の下振れ、物価上昇、供給面での制約や金融資本市場の変動等の影響があり、依然として先行き不透明な状況が続いております。
当工作機械業界におきましては、内外需とも、概ね高めの需要水準で推移しており、原材料費の高騰や供給制約等の下振れリスクが依然としてある中で、ユーザーの慎重姿勢も見られるものの、底堅い動きとなっております。
このような経営環境の中におきまして、当社グループは市場及びお客様の期待に合致した製品づくりの追求を行いながら、全社的なコスト削減の実施に取組んでまいりました。この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高3,335百万円(前年同四半期比1.4%減)、営業利益127百万円(前年同四半期比32.9%減)、経常利益398百万円(前年同四半期比63.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益282百万円(前年同四半期比62.7%減)となりました。
なお、当社グループの事業は、研削盤の製造及び販売を事業内容とする単一セグメントであります。
(2)財政状態の分析
(流動資産)
当第3四半期連結会計期間末の流動資産は、前連結会計年度末に比べて1,548百万円増加し、11,341百万円となりました。これは主に、受取手形及び売掛金が552百万円減少したものの、現金及び預金が1,065百万円、有価証券が348百万円、仕掛品が313百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(固定資産)
当第3四半期連結会計期間末の固定資産は、前連結会計年度末に比べて430百万円減少し、4,505百万円となりました。これは主に、投資有価証券が356百万円、有形固定資産が85百万円それぞれ減少したことによるものであります。
(流動負債)
当第3四半期連結会計期間末の流動負債は、前連結会計年度末に比べて882百万円増加し、2,058百万円となりました。これは主に、未払法人税等が484百万円減少したものの、短期借入金が939百万円、契約負債が402百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(固定負債)
当第3四半期連結会計期間末の固定負債は、前連結会計年度末に比べて17百万円増加し、309百万円となりました。これは主に、繰延税金負債が10百万円減少したものの、役員株式給付引当金が21百万円、株式給付引当金が6百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べて218百万円増加し、13,478百万円となりました。これは主に、利益剰余金が232百万円増加したことによるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、117百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。