【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症においては、感染法上の分類が第5類へ引き下げられ、各種規制の緩和により回復傾向にあります。一方で、ロシアによるウクライナ侵攻により資源、エネルギー価格の高騰等、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、自動車業界からの受注は、半導体不足が徐々に改善され増加しましたが、電動工具業界からの受注は取引先の在庫調整により減少しました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は65億10百万円(前年同四半期比23.8%減)、営業利益は1億51百万円(同70.8%減)、経常利益は2億5百万円(同65.0%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は97百万円(同74.6%減)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
(イ)日本
国内は、部品供給不足が徐々に改善され自動車部品の受注は増加しましたが、電動工具部品の受注は減少し売上高は25億66百万円(前年同四半期比10.9%減)、営業損失は物価上昇により製造コストが増加し96百万円(前年同四半期は営業利益3百万円)となりました。
(ロ)中国
中国は、電動工具部品の受注が減少し、売上高は33億95百万円(前年同四半期比35.0%減)、営業利益は2億49百万円(同53.9%減)となりました。
(ハ)タイ
タイは、受注増加により、売上高は5億98百万円(同5.5%増)、営業損失は7百万円(前年同四半期は営業損失20百万円)となりました。
②財政状態の状況
資産合計は、前連結会計年度末と比べ4億59百万円減少し63億87百万円(前連結会計年度末比6.7%減)となりました。これは主に現金及び預金が4億53百万円増加しましたが、受取手形及び売掛金が1億15百万円、棚卸資産が2億71百万円、その他流動資産が1億33百万円、長期預金が4億17百万円それぞれ減少したことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末と比べ3億32百万円減少し12億55百万円(同20.9%減)となりました。これは主に買掛金が2億34百万円、未払法人税等が53百万円、繰延税金負債が35百万円それぞれ減少したことによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末と比べ1億26百万円減少し51億32百万円(同2.4%減)となりました。これは主に為替換算調整勘定が1億44百万円減少したことによるものであります。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更は
ありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は3百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。