【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症対策と経済活動の両立による正常化が進み、景気は持ち直しの傾向にあるものの、ウクライナ情勢の緊迫化が長期にわたっていることに加え、円安による大幅な物価上昇、物流コストの高騰などにより、先行きは依然として不透明な状況であります。
このような状況の中、電動工具業界からの製品の受注は減少しました。自動車業界からの受注は、半導体不足の影響により一部の製品で減少はありましたが増加しました。
このような環境のなか、当第1四半期連結累計期間における経営成績は、売上高は27億21百万円(前年同四半期比0.1%増)、営業利益は1億94百万円(同10.8%増)、経常利益は2億40百万円(同24.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1億60百万円(同18.5%増)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
(イ)日本
国内は、自動車部品の受注が増加しましたが、電動工具部品の受注が減少し、売上高は8億50百万円(前年同四半期比10.8%減)、営業損失は33百万円(前年同四半期は営業利益12百万円)となりました。
(ロ)中国
中国は、電動工具部品の受注は減少しましたが為替の影響により売上高は増加し16億17百万円(同0.1%増)、営業利益は2億13百万円(同25.1%増)となりました。
(ハ)タイ
タイは、受注増加により、売上高は2億83百万円(同54.9%増)、営業利益は12百万円(前年同四半期は営業損失9百万円)となりました。
②財政状態の状況
資産合計は、前連結会計年度末と比べ2億64百万円増加し71億10百万円(前連結会計年度末比3.9%増)となりました。これは主に棚卸資産が1億22百万円、長期預金が2億4百万円減少しましたが、現金及び預金が5億88百万円増加したことによるものであります。
負債合計は、前連結会計年度末と比べ1億75百万円増加し17億62百万円(前連結会計年度末比11.0%増)となりました。これは主に買掛金が82百万円、賞与引当金が36百万円、未払法人税等が52百万円それぞれ増加したことによるものであります。
純資産合計は、前連結会計年度末と比べ89百万円増加し53億48百万円(前連結会計年度末比1.7%増)となりました。これは主に為替換算調整勘定が11百万円減少しましたが、利益剰余金が1億3百万円増加したことによるものであります。
(2)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は1百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。