【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当社は「楽しいね!を、世界中の日常へ。」というミッションを掲げ、世界中の一人でも多くの人々の日常に、家族や友達と「楽しいね!」と笑いあえるひとときを届け、国・言語・文化・年齢・性別などあらゆる壁を越えて誰もが楽しめるプロダクト・サービスを創り、コミュニケーションを通じた「笑顔」を世界の隅々まで広げることを目指しております。
当社のエンターテインメントサービス事業につきましては、当社オリジナルタイトル「クラッシュフィーバー」(日本版・海外版)や「アリスフィクション」(世界同時運営)、LINE株式会社との協業タイトル「ジャンプチ ヒーローズ」(日本版・繁体字版)を配信しており、多くのユーザーに長期的に楽しんでいただける運営に取り組んでおります。
当第3四半期累計期間の売上高の状況につきましては、主に「クラッシュフィーバー」、「ジャンプチ ヒーローズ」が堅調に推移し、概ね想定どおりの着地となりました。
なお、当第3四半期会計期間においてコンシューマー系ゲーム開発会社との共同事業による新規タイトル開発に関する契約変更を実施したことに伴い、開発費用の当社負担が減少し、売上高が増加しております。また、同じく契約変更に伴い開発開始から第2四半期累計期間までの開発費用精算を実施したことによる売上高の増加もあり、会社全体では前年同期比で増収となりました。
MAU(注1)の状況につきましては、「クラッシュフィーバー」はコラボイベント等が奏功し堅調に推移し、「ジャンプチ ヒーローズ」は日本版5周年キャンペーンの開催により大幅に増加し、堅調に推移しております。「アリスフィクション」はコラボイベントの十分な効果を得られず減少推移となりました。
当第3四半期累計期間の営業利益に関しましては、中長期的な収益の拡大に向け、コンシューマー系ゲーム開発会社との共同事業による新規タイトルの開発(注2)にも前事業年度に引き続き取り組んでいる一方で、当期期初より継続して取り組んでいる既存タイトルの運営体制の見直し、最適化による外注費などの運営費削減の効果や、全社的な費用削減効果により、当第3四半期会計期間においては売上原価・販売費及び一般管理費が第2四半期会計期間に比べて減少し、また上記コンシューマー系ゲーム開発会社との共同事業による新規タイトル開発に関する契約変更実施に伴う過去開発費用の精算を実施したことにより、営業損失が縮小しました。
この結果、当第3四半期累計期間の売上高は2,539,614千円(前年同期比18.6%増)、営業損失は129,312千円(前年同期は営業損失514,588千円)、経常損失は149,144千円(前年同期は経常損失530,694千円)、四半期純損失は213,620千円(前年同期は四半期純損失371,925千円)となりました。
なお、当社はエンターテインメントサービス事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
(注)1.Monthly Active Userの略。月間で1回以上アプリを利用したユーザー数。(集計に受託サービスは除く。)
2.当社では、会計上、アプリ・ゲームの新規開発費用を貸借対照表に資産計上せず期間費用としており、ソフトウエアを資産計上しないことで、将来の減損リスクが低減されていると認識しております。
(2)財政状態の分析
(資産)
当第3四半期会計期間末の流動資産は1,533,801千円となり、前事業年度末に比べ698,877千円減少しました。これは主に、前第4四半期会計期間に比べ売上高が減少していることにより売掛金が322,736千円減少したことや、2022年9月に社債の発行200,000千円、2023年1月に第三者割当による新株式の発行427,700千円を行いましたが、「アリスフィクション」のリリース直後の広告投資等の未払金の支払いを第1四半期会計期間に行ったこと、また、四半期純損失の計上により現金及び預金が274,627千円減少したことによるものであります。
固定資産は616,865千円となり、前事業年度末に比べ150,045千円減少しました。これは主に、繰延税金資産の一部取崩しにより繰延税金資産が60,303千円減少したことや、減価償却により運営権が52,499千円減少したことによるものであります。
この結果、総資産は2,150,666千円となり、前事業年度末に比べ848,922千円減少しました。
(負債)
当第3四半期会計期間末の流動負債は941,184千円となり、前事業年度末に比べ879,275千円減少しました。これは主に、「アリスフィクション」のリリース直後の広告投資等により前第4四半期会計期間に増加した未払金の支払いを行ったことにより、未払金が915,170千円減少したことによるものであります。
固定負債は561,054千円となり、前事業年度末に比べ190,207千円減少しました。これは主に、1年内返済予定の長期借入金への振替により長期借入金が180,207千円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は1,502,238千円となり、前事業年度末に比べ1,069,482千円減少しました。
(純資産)
当第3四半期会計期間末の純資産は648,427千円となり、前事業年度末に比べ220,559千円増加しました。これは主に、四半期純損失の計上により、利益剰余金が213,620千円減少したものの、新規開発タイトルに係る人件費・外注費に充当することを目的とした第三者割当による新株式の発行及び新株予約権の行使により、資本金及び資本剰余金がそれぞれ217,000千円増加したことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
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