【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間における世界経済は、米国金利の打ち止め感の強まりや、中国のゼロコロナ政策が終了したこと等により、銅の需要増大の期待を背景に高値圏で推移いたしました。一方で為替相場は米国の利上げペースが減速するとの見方が強まったことや、日本の長期金利の許容変動幅の拡大等もあって大きく円高の動きとなりました。
このような状況のなか、販売数量では前年同四半期比でインゴットは増加したものの、スクラップは減少したことから全体では微減となり、また銅価格では期中平均円ベースCash価格で前年同四半期比4.2%上昇しましたが、前述の円高への為替影響並びに需給逼迫等による影響から利鞘は縮小しました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高415億6百万円(前年同四半期比3.0%増)、営業利益1億14百万円(同86.0%減)、経常損失74百万円(前年同四半期は経常利益6億39百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失33百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純利益3億49百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
(非鉄金属事業)
非鉄金属事業の販売数量は前年同四半期比0.7%減少いたしましたが、主力取扱商品である銅の期中平均円ベースCash価格が前年同四半期比4.2%高く推移したことから、当第2四半期連結累計期間の売上高は412億96百万円(同3.0%増)と前年同四半期比11億91百万円の増加となりました。
(美術工芸事業)
美術工芸事業は、コロナ禍から緩やかながらも回復基調となり、当第2四半期連結累計期間の売上高は2億9百万円(同9.1%増)と前年同四半期比17百万円の増加となりました。
財政状態につきましては、次のとおりであります。
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は218億24百万円となり、前連結会計年度末に比べ6億64百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が5億72百万円、棚卸資産が10億4百万円増加した一方、売上債権が8億23百万円、前渡金が4億67百万円、その他流動資産が9億49百万円減少したためであります。
固定資産は31億69百万円となり、前連結会計年度末に比べ66百万円減少しております。
この結果、総資産は、249億94百万円となり、前連結会計年度末に比べ7億31百万円減少いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は136億69百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億92百万円減少いたしました。これは主に仕入債務が1億28百万円、その他流動負債が1億20百万円減少したためであります。
固定負債は23億66百万円となり、前連結会計年度末に比べ1億78百万円減少しております。
この結果、負債は、160億35百万円となり、前連結会計年度末に比べ4億70百万円減少いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は89億58百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億60百万円減少いたしました。これは主に利益剰余金が1億76百万円減少、自己株式が73百万円増加したためであります。
この結果、自己資本比率は.35.8%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、13億43百万円となり、前連結会計年度末に比べ5億72百万円増加いたしました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果得られた資金は11億89百万円(前年同四半期は4億82百万円の支出)となりました。これは主に棚卸資産が10億4百万円増加した一方、売上債権の減少が7億98百万円、未収消費税等の減少が7億7百万円並びに前渡金の減少が4億67百万円あったためであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動の結果支出した資金は78百万円(前年同四半期は2億11百万円の支出)となりました。これは主に投資有価証券の売却による収入が1億41百万円あった一方、有形固定資産の取得による支出が1億86百万円あったためであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動の結果支出した資金は5億17百万円(前年同四半期は5億44百万円の収入)となりました。これは主に長期借入金の借入収入と返済支出が純額で2億28百万円の支出超過となったこと及び配当金の支払額が1億42百万円あったためであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。