【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
1.経営者の視点による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に関する分析 (1) 財政状態及び経営成績の状況当第3四半期連結累計期間(2022年4月1日~2022年12月31日)における我が国経済の業況判断につきましては、日銀短観(2022年12月14日発表)によりますと、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が大企業・製造業はプラス7で前回より1ポイント下がりました。原材料高の長期化が重荷となり、4四半期連続で悪化しました。大企業・非製造業はプラス19で前回より5ポイント上がりました。旅行代金を補助する政府の全国旅行支援やインバウンド(訪日客)需要の回復を背景に、宿泊・飲食サービスや対個人サービスが改善し、コロナ禍前の2019年12月に迫る高水準となりました。国内不動産業界につきましては、三鬼商事株式会社によりますと、2022年12月時点の都心5区(千代田、中央、港、新宿、渋谷)のオフィス平均空室率は6.47%と2022年9月より0.09ポイント上げました。12月は大型空室の募集開始などの影響があったことや、成約が小規模に止まったことが要因となっております。このような環境のもと、当社グループは収益獲得の強化に努めてまいりました。この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高1,400,848千円(前年同四半期比48.4%の増)となり、経常損失1,382,579千円(前年同四半期は534,106千円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失1,546,518千円(前年同四半期は528,851千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。 ①金融サービス事業金融サービス事業につきましては、主としてファイナンシャル・アドバイザリー事業、経営投融資事業及び不動産投資事業の営業活動を行ってまいりました。ファイナンシャル・アドバイザリー事業につきましては、取引先の資金調達支援や財務戦略の助言などに努めました。経営投融資事業においては、当第3四半期に事業譲受した美容脱毛サロンを運営するキレイモ事業部を立ち上げ、店舗における売上獲得へのアプローチ、従前顧客への救済措置として月間1万件を上限とする無償のサービス提供によるキレイモのイメージ回復及び事業の構築等を進めてまいりました。しかしながら、キレイモ事業の譲受に伴う取得直後の店舗スタッフ人員確保に伴う費用、賃料等の店舗運営費用及び施術用の消耗品費用などの販売費及び一般管理費の負担が大きく、また社会的にも反響のある状況下での顧客獲得は容易ではない状況下での運営となりました。投融資事業につきましては、様々な事業者の事業資金需要に応える事業融資を実行しました。不動産投資事業につきましては、太陽光発電施設の運用による売電収入を得るとともに、不動産の売却活動を実施しました。この結果、売上高は378,288千円(前年同四半期比72.4%増)、セグメント損失は935,085千円(前年同四半期は221,852千円のセグメント損失)となりました。
②サイバーセキュリティ事業サイバーセキュリティ事業につきましては、主として、海外製のサイバーセキュリティ商品を国内の民間企業向けに販売を行いました。conpal GmbHと国内単独で契約した「conpal LAN Crypt」を中心に新規開拓及び後継製品としての需要を取り込むべく営業を進めてまいりました。また、就労支援事業においては、全国でFC店舗展開による施設のオープンを進めており、15以上の市区町村においてFC店舗が契約待ちの状態となり、今後の業績に寄与してくる見込みです。BPOサービス事業におきましては、保険の営業を中心に新規顧客の開拓を行いました。この結果、売上高は205,676千円(前年同四半期比97.4%の増)、セグメント損失は73,977千円(前年同四半期は16,792千円のセグメント損失)となりました。
③空間プロデュース事業空間プロデュース事業につきましては、宿泊施設の運営及びナイトクラブの運営による営業活動を行ってまいりました。ナイトクラブの運営においては、2022年はハロウィン時期に渋谷の路上等での酒類の販売等がないことからCLUB CAMELOTへの来店があるなど市況は改善してきております。しかしながら、前年よりも円安の影響により、国外で生産されるアルコール飲料などを中心に原価の高騰の影響は引き続き残りました。宿泊施設の運営については、年末にインバウンド顧客の利用が増え、常に満室に近い営業状況となりコロナ後初めて単月での黒字となるなど市場環境は正常化しておりますが、反面、飲料や食品等の値上げの影響もありました。この結果、売上高は816,883千円(前年同四半期比39.2%の増)、セグメント損失は191,205千円(前年同四半期は103,545千円のセグメント損失)となりました。
④ゲーム事業ゲーム事業につきましては、ユーザーの満足度向上のため、継続的に機能のアップデート等を進めております。また、メタバース事業については、クオリティ向上を目指した空間構築は完了しており、デモンストレーション環境においてアバターの動作確認を進めており、2022年12月19日付で、アーティストとの実店舗とメタバース空間の連動型ライブイベントを行うなど、新しい空間利用に取り組んでおります。この結果、セグメント損失は32,569千円(前年同四半期は152,941千円のセグメント損失)となりました。
財政状態は、次のとおりであります。 (資産)当第3四半期連結会計期間末における流動資産は3,242,618千円となり、前連結会計年度末に比べ2,054,614千円増加しました。これは主に、事業融資により営業貸付金が1,127,097千円、中古住宅の取得等により販売用不動産が220,866千円増加したことなどによるものであります。固定資産は1,588,726千円となり、前連結会計年度末に比べ1,294,720千円増加しました。これは主に、事業譲受により建物が627,629千円、商標権が292,071千円増加したことなどによるものであります。この結果、総資産は4,831,345千円となり、前連結会計年度末に比べ、3,349,334千円増加しました。
(負債)当第3四半期連結会計期間末における流動負債は2,303,488千円となり、前連結会計年度末に比べ1,870,605千円増加しました。これは主に、短期借入金が1,440,730千円増加したことなどによるものであります。固定負債は1,414,588千円となり、前連結会計年度末に比べ822,087千円増加しました。これは主に、長期借入金が525,267千円増加したことなどによるものであります。この結果、負債合計は3,718,077千円となり、前連結会計年度末に比べ、2,692,692千円増加しました。
(純資産)当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は1,113,267千円となり、前連結会計年度末と比べ656,641千円増加しました。これは主に、新株式の発行及び新株予約権の行使等により資本金及び資本剰余金がそれぞれ1,085,175千円増加した一方で、親会社株主に帰属する四半期純損失1,546,518千円を計上したことなどによるものであります。この結果、自己資本比率は21.3%(前連結会計年度末は27.2%)となりました。
(2) 研究開発活動該当事項はありません。
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