【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況当第2四半期連結累計期間(2022年7月1日~2022年9月30日)における我が国経済の業況判断につきましては、日銀短観(2022年10月3日発表)によりますと、企業の景況感を示す業況判断指数(DI)が大企業製造業はプラス8で前回より1ポイント下がりました。資源高と円安を背景とした原材料コストの増加が景況感を下押しし、3四半期連続で悪化しました。大企業非製造業はプラス14で前回より1ポイント上がりました。7月から8月にかけて新型コロナウイルスの感染が拡大しましたが、厳しい行動制限措置がとられなかったことで改善の動きが続き、宿泊・飲食サービスや不動産、通信などで改善がみられました。国内不動産業界につきましては、三鬼商事株式会社によりますと、2022年9月時点の都心5区(千代田・中央・港・新宿・渋谷)のオフィス平均空室率は6.49%となり、2022年6月より0.1ポイント上げました。9月は成約の動きが中規模に止まったことや、館内縮小や集約などによる解約の影響があったため、同空室率がわずかに上昇しました。このような環境のもと、当社グループは、収益獲得のさらなる強化に努めてまいりました。この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高882,819千円(前年同四半期比65.6%の増)となり、経常損失516,807千円(前年同四半期は399,206千円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失537,732千円(前年同四半期は395,207千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。①金融サービス事業金融サービス事業につきましては、主としてファイナンシャル・アドバイザリー事業、投融資事業及び不動産投資事業の営業活動を行ってまいりました。ファイナンシャル・アドバイザリー事業につきましては、取引先の資金調達支援や財務戦略の助言などに努めました。投融資事業につきましては、様々な事業者の事業資金需要に応える事業融資を実行しました。不動産投資事業につきましては、太陽光発電施設の運用による売電収入を得るとともに、不動産の売却活動を実施しました。一方で、貸倒引当金繰入額が負担となりました。この結果、売上高は255,799千円(前年同四半期比89.7%の増)、セグメント損失は406,578千円(前年同四半期は161,659千円のセグメント損失)となりました。
②サイバーセキュリティ事業サイバーセキュリティ事業につきましては、主として、海外製のサイバーセキュリティ商品を国内の民間企業向けに販売を行いました。第2四半期において寄与する予定であった大型案件が第3四半期にずれ込む結果となりましたが、概ね順調な受注状況で進捗しております。この結果、売上高は117,999千円(前年同四半期比74.8%の増)、セグメント損失は44,450千円(前年同四半期は4,256千円のセグメント損失)となりました。
③空間プロデュース事業空間プロデュース事業につきましては、宿泊施設の運営及びナイトクラブの運営による営業活動を行ってまいりました。 ナイトクラブの運営においては、売上が前年比で増加しており、新型コロナウイルスの影響は低減しておりますが、円安の影響により、国外で生産されるアルコール飲料などを中心に仕入れ値があがるなど原価への影響が出ております。宿泊施設の運営については週末を中心に堅調な動きではありますが、オミクロン株の拡大時期にはキャンセルが増えるなど一部影響は出ております。昼間のカフェ営業においては、一部店舗において悪天候の影響などがあったことから、売上高は509,020千円(前年同四半期比53.9%の増)、セグメント損失は16,326千円(前年同四半期は90,214千円のセグメント損失)となりました。
④ゲーム事業ゲーム事業につきましては、2021年7月31日にレーシングゲームアプリのiOS版、続いて2021年9月7日にandroid版をリリースしたアプリについて、約16万ダウンロードに留まっておりますが、ユーザーの満足度向上のため、継続的に機能のアップデート等を進めております。また、メタバース事業については、クオリティ向上を目指した空間構築は完了しており、デモンストレーション環境においてアバターの動作確認を進めており、第3四半期にイベントを実施予定です。この結果、セグメント損失は20,932千円(前年同四半期は117,849千円のセグメント損失)となりました。
財政状態は、次のとおりであります。(資産)当第2四半期連結会計期間末における流動資産は2,787,328千円となり、前連結会計年度末に比べ1,599,324千円増加しました。これは主に、事業融資により営業貸付金が1,344,293千円、中古住宅の取得等により販売用不動産が65,445千円増加したことなどによるものであります。固定資産は534,360千円となり、前連結会計年度末に比べ240,355千円増加しました。これは主に、投資有価証券が234,225千円増加したことなどによるものであります。この結果、総資産は3,321,689千円となり、前連結会計年度末に比べ、1,839,679千円増加しました。
(負債)当第2四半期連結会計期間末における流動負債は1,596,196千円となり、前連結会計年度末に比べ1,163,313千円増加しました。これは主に、短期借入金が1,105,000千円増加したことなどによるものであります。固定負債は568,204千円となり、前連結会計年度末に比べ24,297千円減少しました。これは主に、長期借入金が25,331千円減少したことなどによるものであります。この結果、負債合計は2,164,400千円となり、前連結会計年度末に比べ、1,139,016千円増加しました。
(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は1,157,288千円となり、前連結会計年度末と比べ700,662千円増加しました。これは主に、新株式の発行及び新株予約権の行使等により資本金及び資本剰余金がそれぞれ595,190千円増加した一方で、親会社株主に帰属する四半期純損失537,732千円を計上したことなどによるものであります。この結果、自己資本比率は31.9%(前連結会計年度末は27.2%)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間の現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ51,378千円増加し、305,431千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動の結果使用した資金は2,072,542千円(前年同期は589,950千円の支出)となりました。これは主に、営業貸付金の増加による支出1,440,693千円及び税金等調整前四半期純損失542,551千円の計上があったことなどによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動の結果使用した資金は166,141千円(前年同期は124,642千円の支出)となりました。これは主に、投資有価証券の取得による支出130,000千円があったことなどによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動の結果得られた資金は、2,290,062千円(前年同期は638,566千円の収入)となりました。これは主に、株式の発行による収入1,158,815千円及び短期借入れによる収入1,472,500千円があった一方で、短期借入金の返済による支出367,500千円があったことなどによるものであります。
(3) 研究開発活動該当事項はありません。
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