【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症に対するワクチン接種の普及による重症化リスクの低減から行動制限が緩和され、経済活動の回復がみられたものの、日米金利差拡大等による急激な円安とウクライナ情勢等の影響によるエネルギー価格や原材料価格の上昇など、依然として先行き不透明な状況が続いております。
食品小売業界におきましても、業態を超えた競争が激化する中で、相次ぐ値上げによる消費者の節約志向の高まりや、光熱費の上昇及び人件費関連コストの増加など厳しい状況が続いております。
このような状況の下、当社グループは令和3年度より『IDEA & INNOVATIONで、新たな価値をつくる』を中期経営計画のテーマに掲げ、特にデジタル面の取り組みを強化することで刻々と変化する社会環境とお客様のニーズへの対応に努めてまいりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は383億18百万円(前年同期比8.5%増)、営業利益は6億50百万円(前年同期比3.0%減)、経常利益は6億88百万円(前年同期比3.9%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億2百万円(前年同期比4.4%減)となりました。
セグメント別の業績は、次のとおりであります。
(スーパーマーケット事業)
スーパーマーケット事業につきましては、相次ぐ値上げの影響により客単価は上昇したものの、新型コロナウイルス感染症による制限も徐々に緩和され、外出機会の増加を背景に内食需要は減退傾向にあり集客数は伸び悩みました。しかしながら、当社の特色である非生鮮部門は買い上げ点数も前年を上回り、引き続き好調に推移いたしました。
なお、7月には、人気のある非生鮮部門を拡張し買い回りしやすい売場に刷新した「チャレンジャー巻店」(新潟市西蒲区)を移転オープンしました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間のセグメント売上高は121億89百万円(前年同期比0.2%増)、セグメント利益は光熱費高騰の影響により2億40百万円(前年同期比17.2%減)となりました。
(業務スーパー事業)
業務スーパー事業につきましては、「アジアンフェア」や「本格中華」などの企画コーナーを設け魅力ある売場づくりと、品揃えの適正化や売れ筋商品の販売機会ロスの軽減などに努めました。商品動向としては利便性の高い冷凍野菜やイベント時に需要の高い鶏肉加工品などが好調に推移しました。また、引き続き多くのメディアなどで紹介されたこと、地域のお祭りやイベントなど業者向けの需要が回復基調にあることや前年度に6店舗出店したことなども大きく影響し、売上高は大幅に増加しました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間のセグメント売上高は192億73百万円(前年同期比16.0%増)、セグメント利益は5億47百万円(前年同期比17.5%増)となりました。
(弁当給食事業)
事業所向け宅配弁当につきましては、日替わりメニューの内容を見直し、味と品質の向上に努めているものの、中食との競合や喫食者ニーズの多様化により販売食数は伸び悩みました。また、原材料価格及び配送費の上昇が想定していたお弁当の値上げ幅を上回る勢いとなっており、更なる販売価格の改定を進めてまいりました。
惣菜等の受託製造を行っている千葉工場につきましては、取り扱う商品のアイテム数と受託先の販売店舗数が増加したことにより売上高も大幅に増加しました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間のセグメント売上高は43億73百万円(前年同期比7.4%増)、セグメント利益は原材料価格や光熱費などの高騰により1億18百万円(前年同期比39.2%減)となりました。
(食材宅配事業)
食材宅配事業につきましては、販促チラシのポスティングと顧客への訪問の再開に加えてWeb広告による宣伝活動に注力しました。また、9月にフランチャイザーが「ヨシケイ 秋のミールキット祭り 2022」と称し、著名タレントを起用してのコラボミールキットの発売と新CMを全国でオンエアし、知名度の向上を図るものの、一般家庭向け食材セット販売につきましては新規顧客の獲得は伸び悩み、売上高は前年を割り込みました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間のセグメント売上高は22億56百万円(前年同期比3.1%減)、セグメント利益は69百万円(前年同期比13.5%減)となりました。
(旅館、その他事業)
旅館、その他事業につきましては、行動制限が緩和されたことや観光需要喚起策「県民割」の実施により個人利用が増加したほか、団体利用にも一部回復が見られましたが、外食需要も含めコロナ禍以前までの回復には至りませんでした。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間のセグメント売上高は2億24百万円(前年同期比49.9%増)、セグメント損失は15百万円(前年同期はセグメント損失58百万円)となりました。
②財政状態
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ59百万円減少し、213億18百万円となりました。これは主に、チャレンジャー巻店の移転に伴い建物が5億9百万円、商品が2億38百万円及び投資その他の資産に含まれる差入保証金が1億31百万円増加したものの、現金及び預金が9億56百万円減少したことによるものです。
負債合計は、前連結会計年度末に比べ3億69百万円減少し、121億55百万円となりました。これは主に、長期借入金が3億43百万円減少したことによるものです。
純資産合計は、前連結会計年度末に比べ3億10百万円増加し、91億62百万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金が31百万円減少するものの、利益剰余金が3億36百万円増加したことによるものです。この結果、自己資本比率は前連結会計年度末に比べ1.6ポイント上昇し、43.0%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ9億56百万円減少し、25億36百万円となりました。この主な要因につきましては、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果取得した資金は4億17百万円(前年同期は86百万円の取得)となりました。
主な増加要因は、税金等調整前四半期純利益6億59百万円及び減価償却費4億51百万円であり、主な減少要因は、法人税等の支払額2億91百万円、棚卸資産の増加額2億57百万円及び未払消費税の減少額1億10百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は9億57百万円(前年同期は4億1百万円の支出)となりました。
主な減少要因は、有形固定資産の取得による支出7億61百万円及び敷金及び保証金の差入による支出1億68百万円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は4億16百万円(前年同期は2億55百万円の取得)となりました。
主な増加要因は、短期借入金の純増額4億9百万円であり、主な減少要因は、長期借入金の返済による支出6億23百万円、リース債務の返済による支出1億36百万円であります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
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