【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況当第1四半期におけるわが国経済は、約3年間にわたり猛威を振るった新型コロナウィルス感染症が5類に移行したことにより経済活動が正常化に向かっているものの、ウクライナ情勢の長期化、エネルギー資源の高騰による水道光熱費の上昇、また日本国内における物価高騰など、依然先行きが不透明な状態が続いております。当社グループの主たる部門である教育関連業界におきましては、少子化や将来的な収入不安定等による個人消費の抑制など厳しい環境に直面しており、それらに対応できる施策が必要となってきております。また、教育に関する情勢の変化に対応できるサービスの開発・質の向上が今後ますます求められていくものと認識しております。このような環境のもと当社グループが今後の更なる成長を実現していくために、提携各社との一層のアライアンスの強化を行い、指導法や教材開発、募集活動等のノウハウの共有を図るとともに、全国の直営会場体制に関しては採算性の重視とスピード感のあるスクラップ&ビルドにより、質と量の両面において教室網の強化を進めております。また全塾生へタブレット端末を貸与し、自社開発のコンピュータ用学習ソフトの塾内利用ならびにオンライン授業ができる環境を整備し、日本全国どこでも受講可能なAIオンライン塾Go・KaKuを2021年に開講し、さらなる顧客獲得をめざしております。当第1四半期の当社グループの運営につきましては、教育関連部門における個別指導の全国展開やAIオンライン塾Go・KaKuを組み合わせた商品の開発など、売上増加施策に取り組んでまいりました。しかしながら、新年度生集客の重要期である春の募集において前年を上回る募集があったものの、コロナ過において多くの不採算会場を閉じた影響で売上において計画を下回る結果となりました。また、資金運用事業である株式会社SG総研の売上高は、324百万円(前年は1,070百万円)となりました。その結果、当第1四半期の売上高は938百万円(前年同四半期比44.4%減)、営業損失は株式市場の変動による子会社における有価証券の評価損の発生により846百万円(前年同四半期は439百万円の営業損失)、経常損失につきましては809百万円(前年同四半期は414百万円の経常損失)となり、親会社株主に帰属する四半期純損失は839百万円(前年同四半期は354百万円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
当第1四半期連結累計期間のセグメント別の概況は、次のとおりであります。
①教育関連事業コロナ過で縮小させた会場数の回復を図るため、積極的な会場のスクラップ&ビルドを進めるとともに、映像配信サービスの充実、採算性の向上に取り組んでおります。また、個別指導部門は全国展開にともない生徒数・売上高ともに前年を上回っておりますが、受講率の伸び悩みから受講単価が予算を下回る状況で推移しました。この結果、売上高は300百万円(前年同四半期比2.1%増)となり、149百万円のセグメント損失(前年同四半期は146百万円のセグメント損失)となりました。
②スポーツ事業道内4ヶ所に施設を構えるスポーツクラブZipは、昨年と比べ新規生の募集・入会ともに回復の兆しが見えてきましたが、募集が目標までの水準に届かず、売上高は86百万円(前年同四半期比3.0%減)となり、セグメント損失は8百万円(前年同四半期は7百万円のセグメント損失)となりました。
③賃貸事業賃貸不動産や学習塾部門の教室の管理・清掃に関わる賃貸事業は、売上高は138百万円(前年同四半期比1.6%減)となり、セグメント利益は55百万円(前年同四半期比9.8%減)となりました。
④資金運用事業 資金運用会社である株式会社SG総研の当第1四半期の売上高は324百万円(前年同四半期比69.6%減)となり、セグメント損失は676百万円(前年同四半期は244百万円のセグメント損失)となりました。
⑤その他 本セグメントは報告セグメントに含まれない事業セグメントであり、教材の印刷や備品・消耗品の仕入れ販売などを含んでいます。当第1四半期の売上高は88百万円(前年同四半期比4.5%減)となり、セグメント利益は17百万円(前年同四半期比22.2%減)となりました。 (資産)当第1四半期連結会計期間末における流動資産は6,074百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,988百万円減少しました。これは主に有価証券が642百万円、未収入金が1,093百万円減少したことによるものです。固定資産は11,328百万円となり、前連結会計年度末に比べて45百万円減少しました。この結果、総資産は17,402百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,033百万円減少しました。
(負債)当第1四半期連結会計期間末における流動負債は、6,571百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,038百万円減少しました。これは主に未払金が958百万円減少したことによるものです。固定負債を含めて負債合計は6,862百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,036百万円減少しました。
(純資産)当第1四半期連結会計期間末における純資産は、10,540百万円となり、前連結会計年度末に比べて997百万円減少しました。この結果、自己資本比率は60.6%(前連結会計年度末は59.4%)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動当第1四半期連結累計期間において特記すべき事項はありません。
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