【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。
(1)業績の状況
①業績全般の概況
国内の新車販売台数は昨年度の第2四半期連結会計期間から半導体や部品不足等による自動車メーカーの生産遅延や減産等の影響により8月まで前年割れが続き、9月以降はプラスに転じたものの、当第2四半期連結累計期間としては前年同期比93.8%となりました。
そのような環境の下、当社グループの中核事業であります自動車販売関連事業の当第2四半期連結累計期間における国内販売の状況は、ホンダ系、日産系ともに新型車を中心に受注は好調に推移しているものの、メーカーの生産停滞による影響が続き、売上台数は減少いたしました。また、海外におきましては、新車販売台数は堅調に推移しておりますが、中古車販売台数が商品不足のため減少いたしました。その結果、当社グループの新車、中古車を合わせた自動車販売台数は前年同期に比べ3,125台減少し44,200台(前年同期比93.4%)となりましたが、新車を含む全部門の収益拡大に注力いたしました。
住宅関連事業におきましては、円安による資材の高騰などの影響があるものの、前第3四半期連結会計期間に連結子会社化した建設会社分が加わり全体としては好調に推移いたしました。
また、前年同期には保有する持分法適用会社株式の一部を売却し、多額のその他の営業外損益を計上いたしましたが、今期は特段の特殊要因はありませんでした。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の連結業績は、連結売上収益は1,265億49百万円(前年同期比109.3%)、営業利益は58億50百万円(前年同期比134.7%)と第2四半期連結累計期間としては過去最高となり、税引前四半期利益は60億83百万円(前年同期比50.5%)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は36億69百万円(前年同期比44.6%)となりました。
②セグメントの業績概況
[自動車販売関連事業]
新車部門では、国内におけるホンダ車の販売台数は3,287台(前年同期比98.0%)、日産車の販売台数は7,881台(前年同期比91.9%)とそれぞれ前年を若干下回りましたが、海外を含む当社グループ全体の新車販売台数は22,731台(前年同期比103.9%)と台数ベースで前年同期を上回り、増収増益となりました。
中古車部門では、輸出台数が3,441台(前年同期比94.5%)と欧州を中心に減少し、国内・海外における中古車販売台数も減少したことから、当社グループ全体の中古車販売台数は21,469台(前年同期比84.4%)と台数ベースで前年同期を下回りましたが、高収益車種の販売に注力したこともあり増収増益を確保いたしました。
サービス部門では、点検・車検、修理、手数料収入等の受注拡大に注力し、増収増益となりました。
レンタカー部門では、外出自粛等の影響が緩和したことや、新車の納期遅れによる代車需要の増大により、増収増益となりました。
以上の結果、自動車販売関連事業の売上収益は1,173億26百万円(前年同期比107.0%)、営業利益は47億34百万円(前年同期比131.5%)となりました。
[住宅関連事業]
分譲マンション事業では、当第2四半期連結累計期間は新たに3棟100戸の新築マンションを分譲しましたが、競合の激しいエリアが多かったため完成在庫をあわせ成約は42戸(前年同期は86戸)となりました。なお、引き渡しは62戸(前年同期は47戸)となりました。
戸建分譲住宅事業では、好立地物件の確保に努めることで、受注・引き渡し共に概ね計画通りに推移しており、当第2四半期連結累計期間の成約は80戸(前年同期は65戸)、引き渡しは65戸(前年同期は60戸)となりました。
注文建築事業では、新たに連結子会社化した中部圏の建築会社の業績が上乗せとなり同事業の拡大に貢献いたしました。また、自動車ディーラーはじめ商業施設の案件についても引き続き安定した受注を獲得することが出来ました。
以上の結果、住宅関連事業の売上収益は91億52百万円(前年同期比149.9%)、営業利益は6億28百万円(前年同期比150.6%)となりました。
(2)財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末における総資産は1,992億35百万円となり、前連結会計年度末1,880億49百万円と比較し111億86百万円増加いたしました。流動資産は773億27百万円となり、35億79百万円増加いたしました。これは主に営業債権及びその他の債権(11億44百万円)、棚卸資産(38億78百万円)、その他の流動資産(17億25百万円)等が増加したほか、現金及び現金同等物(31億45百万円)等が減少したことによるものであります。非流動資産は1,219億8百万円となり、76億7百万円増加いたしました。これは主に有形固定資産(12億29百万円)、その他の金融資産(54億8百万円)等が増加したことによるものであります。
負債合計は1,351億28百万円となり、前連結会計年度末1,311億15百万円と比較し40億13百万円増加いたしました。流動負債は910億40百万円となり、28億28百万円増加いたしました。これは主に社債及び借入金(49億46百万円)等が増加したほか、未払法人所得税等(7億6百万円)、その他の流動負債(8億33百万円)等が減少したことによるものであります。非流動負債は440億88百万円となり、11億85百万円増加いたしました。これは主に繰延税金負債(17億34百万円)等が増加したほか、その他の金融負債(7億83百万円)等が減少したことによるものであります。
資本合計は641億7百万円となり、前連結会計年度末569億34百万円と比較し71億73百万円増加いたしました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より31億45百万円減少し、86億99百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
イ 営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果獲得した資金は17億95百万円(前年同期は13億65百万円の獲得)となりました。これは主に、減価償却費及び償却費、棚卸資産の増加、法人税の支払額、営業債務の減少等によるものであります。
ロ 投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果使用した資金は52億3百万円(前年同期は10億10百万円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出、有形固定資産の売却による収入等によるものであります。
ハ 財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果獲得した資金は2億47百万円(前年同期は14億88百万円の獲得)となりました。これは主に、長期借入れによる収入、短期借入金の増加、長期借入金の返済による支出、リース負債の返済による支出等によるものであります。
(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期連結累計期間において、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(5)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針、経営戦略等について重要な変更はありません。
(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(7)研究開発活動
該当事項はありません。
(8)生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、著しい変動はありません。
(9)主要な設備の変動
当第2四半期連結累計期間における主要な設備の著しい変動については、次のとおりであります。
新設
会社名
事業所名
(所在地)
セグメントの名称
設備の
内容
投資予定金額
(百万円)
資金
調達方法
着手年月
完成
予定年月
総額
既支払額
㈱ホンダ
カーズ東海
長良北店
(岐阜県岐阜市)
自動車販売
関連事業
店舗
450
―
自己資金
2022年7月
2023年6月
長野日産
自動車㈱
本社
長野大橋店
(長野県長野市)
自動車販売
関連事業
事務所
店舗
1,232
546
自己資金
2022年5月
2023年8月
渚店
(長野県松本市)
自動車販売
関連事業
店舗
430
146
自己資金
2022年8月
2023年4月
静岡日産
自動車㈱
静岡国吉田店
(静岡市駿河区)
自動車販売
関連事業
店舗
402
122
銀行借入
2022年6月
2023年3月
光洋自動車㈱
ランボルギーニ
札幌
(札幌市厚別区)
自動車販売
関連事業
店舗
385
118
銀行借入
2022年7月
2023年1月
WESSEX
GARAGES
HOLDINGS
LIMITED
Gloucester店
(英国
グロースター市)
自動車販売
関連事業
店舗
2,651
千ポンド
381
千ポンド
自己資金
2022年8月
未定