【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済状況は、新型コロナウイルス感染症法5類移行による規制の緩和や訪日外国人観光客数の回復、個人消費の緩やかな持ち直し等、国内の経済活動は景気回復の動きが見られました。一方で、ロシア・ウクライナ情勢に起因する資源価格の高騰や物価上昇は継続しており、また、海外主要各国の景気減速や金利上昇の影響がリスク要因となり、依然として先行き不透明な状況が続いており引き続き注意を要する状況にあります。
当社グループが属する不動産業界におきましては、世界的な原材料高による建築コストの高騰や優良用地不足による用地価格の高騰などの懸念はありますが、日本の低金利と円安を背景に国内及び海外投資家による国内不動産への投資需要は高まっていくことが予想されます。
このような経済状況のもと、当社グループは、レジデンス(マンション)商品の開発・販売を中心として事業展開をしてまいりました。当第2四半期連結累計期間においては、成長戦略に掲げているレジデンスの1棟バルク販売「まとめて販売」の推進により高付加価値化が実現した物件の引き渡しが計画通りに進み、1棟及び区分販売にて計596戸販売いたしました。今期より部署を新設し本格的に取り組んでいる非レジデンス領域の用地仕入事業において、1件(東京都渋谷区)売却を完了しました。レジデンス販売における高付加価値化及び非レジデンス販売実現により、売上総利益率は大幅に改善しました。また、販売の効率化により販売費及び一般管理費を抑制することで営業利益以下についても、第2四半期連結累計期間として過去最高水準を実現しました。物件の仕入れ、環境配慮型物件の開発についても順調に進捗し、当第2四半期連結累計期間において、環境認証を取得した2物件が竣工し、2022年中期経営計画にて掲げた2024年12月期における売上高500億円、経常利益50億円の達成に向けて計画通り進捗しております。
この結果、当第2四半期連結累計期間は売上高23,667,009千円(前年同四半期比38.2%増)、営業利益2,973,524千円(同125.5%増)、経常利益2,842,238千円(同151.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,785,861千円(同148.5%増)となりました。
なお、第1四半期連結会計期間より、当社グループの報告セグメントは単一セグメントとなったことから、セグメント別の記載を省略しております。
②財政状態
当第2四半期連結会計期間末において、流動資産は28,725,095千円(前連結会計年度末比1,826,643千円減)となりました。主な内訳は、販売用不動産2,366,823千円(同3,580,776千円減)、仕掛販売用不動産17,607,870千円(同2,197,724千円減)、現金及び預金7,548,775千円(同4,017,239千円増)であります。
当第2四半期連結会計期間末において、固定資産は1,770,430千円(同2,380千円増)となりました。主な内訳は、投資その他の資産372,009千円(同21,599千円増)、有形固定資産1,294,977千円(同12,840千円減)であります。
当第2四半期連結会計期間末において、流動負債は11,270,074千円(同3,295,690千円減)となりました。主な内訳は、短期借入金2,817,130千円(同2,106,802千円減)、1年内返済予定の長期借入金5,363,764千円(同1,194,180千円減)、未払金1,399,874千円(同407,462千円減)であります。
当第2四半期連結会計期間末において、固定負債は11,381,339千円(同73,801千円増)となりました。主な内訳は、長期借入金11,128,344千円(同108,007千円増)であります。
当第2四半期連結会計期間末において、純資産合計7,844,112千円(同1,397,626千円増)となりました。主な内訳は、利益剰余金6,899,714千円(同1,367,890千円増)であります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、7,489,773千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において営業活動により得られた資金は7,668,132千円(前年同四半期は4,646,616千円の支出)となりました。これは主に、棚卸資産の減少額5,766,407千円、税金等調整前四半期純利益2,842,238千円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動により得られた資金は30,050千円(前年同四半期は25,874千円の支出)となりました。これは主に、出資金の回収による収入21,503千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動により支出した資金は3,660,143千円(前年同四半期は5,036,075千円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金の返済による支出9,060,202千円、長期借入金の返済による支出4,564,855千円、短期借入れによる収入6,953,400千円、長期借入れによる収入3,453,406千円があったことによるものであります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6) 研究開発活動
該当事項はありません。
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