【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症へ移行したことにより、各種行動制限が緩和され、経済活動の正常化が進み、個人消費を中心に緩やかな持ち直しが続いています。しかし、コロナ禍からの持ち直しを受けて、対面型サービス業を中心に、人手不足を背景とした供給制約の発生や、世界的な金融引き締め政策等による海外景気の下振れ、ウクライナ情勢の長期化など、先行きは依然として楽観できない状況です。
このような状況の下、当社グループの主力事業である商用車関連事業は、当社が国内販売、子会社であるSUN AUTO株式会社が輸出販売を軸に行っており、国内販売の売上高におきましては、半導体不足の回復に伴う国内販売の落ち着きにより前年を下回る結果となり、輸出販売の売上高につきましては、輸出販売が回復基調にあり前年を上回る結果となりました。損益面におきましては、新車登録3年以内の高年式の中古車両を中心に国内での販売が堅調に推移したことや、効率の良い仕入が行えたことにより、前年を上回る結果となりました。運送関連事業につきましては、子会社である株式会社T.L.Gと丸進運油株式会社が行っており、売上高につきましては、人手不足に伴う輸送量の減少により前年を下回ったものの、採算性の向上等に取り組んだことにより、損益面につきましては前年を上回る結果となりました。
以上の結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績としては、売上高3,285,290千円(前年同期比2.4%減)、営業利益108,952千円(前年同期比52.6%増)、経常利益118,861千円(前年同期比52.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益78,763千円(前年同期比87.4%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は以下のとおりです。
① 商用車関連事業
半導体不足の回復に伴う国内販売の落ち着きにより、国内販売の売上高は前年を下回る結果となり、輸出販売の売上高につきましては、輸出販売が回復基調にあり前年を上回る結果となりました。損益面におきましては、新車登録3年以内の高年式の中古車両を中心に国内での販売が堅調に推移したことや、効率の良い仕入が行えたことにより、商用車関連事業の売上高は2,890,739千円(前年同期比2.3%減)、セグメント利益は94,160千円(前年同期比45.5%増)となりました。
② 運送関連事業
人手不足に伴い輸送量が減少したものの、採算性の向上等に取り組んだことにより、運送関連事業の売上高は394,550千円(前年同期比3.2%減)、セグメント利益は13,483千円(前年同期比93.4%増)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産の状況)
当第2四半期連結会計期間末の資産合計は5,750,267千円となり、前連結会計年度末に比べ149,519千円の増加となりました。このうち流動資産は208,678千円増加して3,674,135千円となりました。主な要因は商品及び製品が224,615千円増加したことによるものです。また、固定資産は59,159千円減少して2,076,131千円となりました。主な要因は有形固定資産が69,638千円減少し、投資その他の資産が12,055千円増加したことによるものです。
(負債の状況)
負債合計は4,823,874千円となり、前連結会計年度末に比べ77,909千円の増加となりました。このうち流動負債は172,613千円増加して3,841,957千円となりました。主な要因は短期借入金が150,000千円、支払手形及び買掛金が126,306千円増加し、未払金が107,266千円減少したことによるものです。また、固定負債は94,703千円減少して981,916千円となりました。主な要因は長期借入金が73,654千円、リース債務が21,347千円減少したことによるものです。
(純資産の状況)
純資産合計は926,393千円となり、前連結会計年度末に比べ71,609千円の増加となりました。主な要因は利益剰余金が69,167千円増加したことによるものです。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ82千円減少し、513,677千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動により増加した資金は121,514千円(前年同期は287,565千円の資金減少)となりました。主な要因は、減価償却費146,974千円の計上、仕入債務129,221千円の増加による資金の増加及び棚卸資産284,814千円の増加による資金の減少であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動により減少した資金は144,777千円(前年同期は159,925千円の資金減少)となりました。主な要因は、固定資産の取得による支出143,590千円の資金の減少であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動により増加した資金は23,180千円(前年同期は209,270千円の資金増加)となりました。主な要因は、短期借入金120,000千円の純増加と、長期借入金の返済による支出60,254千円の資金の減少であります。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等に重要な変更及び新たに定めた経営方針・経営戦略等はありません。
(5)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。