【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 財政状態、経営成績の状況当第3四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症にかかわる行動制限が緩和されたことから感染症対策と経済活動の両立による正常化が進み、徐々に回復の兆しが見られたものの、第7波と第8波と呼ばれる急激な感染拡大により、消費行動には自粛の動きがみられ、海外情勢や円安の進行に伴う物価高騰が顕著となり、依然として先行きは不透明な状況が続いております。外食産業におきましては、特に規制のない状況の中、来店客数には回復の兆しが見られつつありましたが、新型コロナウイルス感染症の感染再拡大による消費者の活動の停滞や原材料費・水道光熱費の価格上昇、労働力不足の深刻化等、事業を取り巻く環境は厳しい状況が続いております。コロナ禍での生活習慣の変化により、居酒屋業においては制限緩和後も平日や深夜時間帯での集客の低迷が続いております。このような環境の中、当社は営業活動におけるキーワード「人・美味しさ・楽しさ」に「かわる」を加え、2022年秋のメニュー改訂において、「高品質メニューの販売」を開始する等の営業施策により、店舗販売価格の改定を行うことで客単価の上昇を記録いたしました。さらに、SDGs「持続可能な開発の推進」や「環境に対する取り組み」から、採用する商材の見直しを実施いたしました。継続した顧客開拓をすべく、八剣伝業態においてはテイクアウト販売「街の焼鳥屋さん」の併設促進と餃子食堂マルケンでは、ランチ営業とテイクアウト・デリバリー販売の推進をはかり、新たな顧客層の獲得に取り組んでおります。
このような取り組みを行った結果、当第3四半期累計期間における経営成績は、売上高は3,435,535千円(前年同期比72.1%増)、営業損失は366,289千円(前年同期は営業損失886,325千円)、経常損失は347,245千円(前年同期は経常損失103,282千円)、四半期純損失は459,698千円(前年同期は四半期純損失122,869千円)となりました。
当第3四半期累計期間におきましては、現金及び預金75,624千円の増加、売掛金179,150千円の増加、未収入金177,114千円の減少等により、総資産が前事業年度末に比べ38,895千円増加し、4,069,673千円となりました。負債は、主に買掛金371,059千円の増加、資産除去債務65,336千円の増加等により、前事業年度末に比べ496,618千円増加し、3,877,267千円となりました。純資産は、主に四半期純損失の計上により457,722千円減少し、192,406千円となりました。
(2) 経営方針、経営戦略等当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針、経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な事項はありません。
(4) 研究開発活動該当事項はありません。