【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 財政状態、経営成績の状況当第2四半期累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症にかかわる行動制限が緩和されたことにより人流が増加し、個人消費に持ち直しの動きが見られたものの、7月以降、新型コロナウイルス感染症の急激な感染拡大により、消費行動には自粛の動きがみられ、海外情勢や円安の進行に伴う物価高騰などもあり、依然として先行きは不透明な状況が続いております。外食産業におきましては、特に規制のない状況の中で、来店客数には回復の兆しが見られつつありましたが、新型コロナウイルス感染症の感染再拡大による消費者の活動の停滞や、物価上昇、労働力不足の深刻化等、事業を取り巻く環境は厳しい状況が続いております。コロナ禍での生活習慣の変化により、居酒屋業においては制限緩和後も平日や深夜時間帯での集客の低迷が続いております。このような状況の中、当社は営業活動におけるキーワード「人・美味しさ・楽しさ」に「かわる」を加え、2022年9月の八剣伝メニュー改訂において、「高品質メニューの販売」を開始、八剣伝の新名物「八から鍋」や高品質な国産サーモン「信州サーモン」の導入を行いました。さらに、SDGs「持続可能な開発の推進」として、サステナブル鶏「純和鶏」を使用したプレミアムやきとり「純和鶏もも焼」の販売を開始いたしました。また、環境に対する取り組みから、プラスチック製品の使用削減を目的とした「バイオマスレジ袋」をグループ全店で導入いたしました。八剣伝の特長である炭火焼調理のメニューを全面的に訴求し、中食市場へのアプローチとして、テイクアウト販売「街の焼鳥屋さん」の併設を促進する事で業態価値の向上に努めております。また、餃子食堂マルケンの推進においては、ランチ営業とテイクアウト・デリバリー販売の推進をはかり、新たな顧客層の獲得に取り組んでまいりました。
このような取り組みを行った結果、当第2四半期累計期間における経営成績は、売上高は2,178,754千円(前年同期比158.6%増)、営業損失は228,580千円(前年同期は営業損失735,886千円)、経常損失は214,954千円(前年同期は経常利益16,234千円)、四半期純損失は325,077千円(前年同期は四半期純利益5,799千円)となりました。
当第2四半期会計期間末におきましては、主に現金及び預金45,263千円の減少、未収入金166,283千円の減少等により、総資産が前事業年度末に比べ198,538千円減少し、3,832,238千円となりました。負債は、主に買掛金92,238千円の増加、資産除去債務73,008千円の増加等により、前事業年度末に比べ126,836千円増加し、3,507,485千円となりました。純資産は、主に四半期純損失の計上により325,375千円減少し、324,753千円となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況 当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前事業年度末に比べ、45,263千円減少し、2,343,634千円となりました。 当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー) 営業活動の結果、増加した資金は37,029千円(前年同期の減少した資金は253,244千円)であります。これは主に税引前四半期純損失308,331千円に加え、助成金等収入140,597千円、仕入債務の増加92,238千円、非資金項目の減損損失104,258千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果、減少した資金は52,285千円(前年同期の増加した資金は80,363千円)であります。これは主に有形固定資産の取得による支出15,702千円、無形固定資産の取得による支出42,109千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー) 財務活動の結果、減少した資金は30,006千円(前年同期の減少した資金は46千円)であります。これは主に長期借入金の返済による支出30,000千円によるものであります。
(3) 経営方針、経営戦略等当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針、経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な事項はありません。
(5) 研究開発活動該当事項はありません。