【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
新型コロナウイルス感染症の影響は収束しつつあり、社会経済活動の正常化が進み、インバウンド消費や国内の経済活動は回復基調となりました。しかしながら、エネルギーや原材料価格の高騰による消費者物価の上昇もあり、依然として先行きは不透明な状況にあります。
このような状況の中、当社グループでは、2022年4月8日に「新中期経営計画」を策定し、競争優位性のあるプロダクトの開発と事業と人材を創造する会社に生まれ変わり、安定的収益を確保し、売上至上主義の経営から利益至上主義の経営を目指し事業を進めてまいりました。
資金調達と経費削減により資金を創出し、その資金を、コスメ・ビューティ&ウエルネス事業においては専門性のある新商品を開発し新たな市場に投入することで、競争優位性を更に進化させてまいります。また、成長分野である再生医療関連事業及びサスティナブル事業においては新たな研究等に投資することで企業価値の向上を図っております。
なお、前連結会計年度に連結子会社化した株式会社RMDCの業績は、当連結会計年度より寄与しております。
これらの結果、売上高は1,105,111千円(前年同四半期比98,145千円増)、営業損失は115,891千円(前年同四半期は90,664千円の営業損失)、経常損失は113,821千円(前年同四半期は101,274千円の経常損失)、親会社株主に帰属する四半期純損失は104,155千円(前年同四半期は102,193千円の親会社株主に帰属する四半期純損失)となりました。
また、当第2四半期連結累計期間における事業セグメント別の業績は、次のとおりです。なお、第1四半期連結会計期間より、「コスメ・ビューティ&ウエルネス事業」「サスティナブル・再生医療関連事業」の2区分から、「コスメ・ビューティ&ウエルネス事業」「再生医療関連事業」「サスティナブル事業」の3区分に変更しております。
(コスメ・ビューティ&ウエルネス事業)
コスメ・ビューティ&ウエルネス事業につきましては、著名人と共同開発のビューティ&ウエルネス商品については、新たな販売チャネルでの販売が好調でありました。コスメ商品については、医薬部外品などを新商品として開発して新たな市場に投入することにより売上高の増加を見込んでおりましたが、市場での認知度向上のための販売促進費を増加させたものの、コスメ商品の需要回復が鈍く、売上高933,841千円(前年同四半期比73,024千円減)、営業損失40,017千円(前年同四半期は4,947千円の営業損失)となりました。
(再生医療関連事業)
再生関連事業につきましては、再生医療関連事業を営む株式会社RMDCを前連結会計年度に連結子会社化したことにより、事業化が急速に進みました。また、自動細胞培養ロボットの開発など積極的な投資を行っております。ヒト由来原料を利用した原料やOEM製品の受託が好調だったため、売上高168,415千円、営業利益1,300千円となりました。
なお、株式会社RMDCは2023年1月に連結子会社化したため、前年同四半期との比較は記載しておりません。
(サスティナブル事業)
サスティナブル事業につきましては、今後の当社グループの成長領域に位置付けており、研究の継続や環境プロジェクトを立ち上げております。また、継続的な営業活動の結果、一定の認知度を得て企業等からの引き合いが増加し、新たな取引が開始されております。これらの結果、売上高2,854千円(前年同四半期比2,754千円増)、営業損失36,817千円(前年同四半期は33,742千円の営業損失)となりました。
②財政状態
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は1,272,984千円となり、前連結会計年度末に比べ79,447千円増加いたしました。これは主に、受取手形及び売掛金が25,511千円、原材料及び貯蔵品が11,719千円、それぞれ減少したものの、商品及び製品が80,271千円、現金及び預金が65,192千円、それぞれ増加したことによるものです。
固定資産は242,818千円となり、前連結会計年度末に比べ13,803千円減少いたしました。これは主にのれんが償却により12,493千円減少したことによるものです。
この結果、総資産は1,515,803千円となり、前連結会計年度末に比べ65,644千円増加いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は398,381千円となり、前連結会計年度末に比べ54,954千円増加いたしました。これは主に、未払金が16,195千円、未払法人税等が5,250千円、それぞれ減少した一方、買掛金が80,756千円増加したことによるものです。
この結果、負債合計は405,443千円となり、前連結会計年度末に比べ54,893千円増加いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は1,110,359千円となり、前連結会計年度末に比べ10,751千円増加いたしました。これは、親会社株主に帰属する四半期純損失104,155千円を計上した一方、新株予約権の行使により、資本金及び資本剰余金それぞれ63,934千円増加したことによるものです。
この結果、自己資本比率72.7%(前連結会計年度末は74.3%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べ65,192千円増加し
238,074千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは54,360千円の支出(前年同四半期は286,694千円の支出)となりました。主な要因は、税金等調整前四半期純損失の計上101,479千円、のれんの償却額12,493千円、新株予約権戻入益11,093千円、売上債権の減少25,511千円、棚卸資産の増加68,552千円及び仕入債務の増加80,756千円によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の投資活動によるキャッシュ・フローは6,257千円の支出(前年同四半期は3,123千円の支出)となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出6,218千円によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間の財務活動によるキャッシュ・フローは125,810千円の収入(前年同四半期は137,132千円の収入)となりました。これは、新株予約権の行使による株式の発行による収入125,810千円によるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の金額は、12,208千円です。
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