【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、インバウンド消費の復調や消費者マインドの回復など、コロナ禍からの緩やかな持ち直しが続く一方で、世界的なエネルギー・食料価格の高騰や世界経済の停滞により、依然として先行き不透明な状況が続いております。外食産業におきましては、原材料価格の高騰やアルバイト人員の確保のための時給の引上げなど、引き続き厳しい経営環境が続いております。
こうした状況のもと、当社は2023年を『新生』の年とすべく、感染症予防対策を継続し、お客様へ安心・安全な商品の提供に努めながら、既存店の収益性の向上への取り組みやプロモーション投資の推進、また、アジアを中心とした海外への展開に向け注力いたしました。
特別損益項目では、収益性の低下した店舗資産に対して減損損失として86百万円特別損失に計上いたしました。
これらの結果、当第1四半期累計期間における売上高は3,614百万円(前年同期比2.2%増)、営業損失は212百万円(前年同期は397百万円の営業損失)、経常損失は211百万円(前年同期は54百万円の経常損失)、四半期純損失は314百万円(前年同期は67百万円の四半期純損失)となりました。
セグメントの経営成績は次のとおりです。
① いきなり!ステーキ事業
いきなり!ステーキ事業につきましては、販促活動として2月7日より『US産ニューヨークカットサーロインステーキ』フェアを開催、3月24日より『赤身!肩ロースステーキ』を全店で販売いたしました。
1月16日には、ユーザー様からのご意見をもとに協議を重ね、肉マイレージアプリの仕組みを大きく改定いたしました。ランク制度については、“ご来店毎のポイント制”から“召し上がったお肉のグラム数”へ変更し、ランクダウンへのネガティブなイメージに対応いたしました。来店特典については、“10回来店毎のタダ肉クーポン”から、“来店毎に次回使える肉マネークーポンを付与”へ変更し、継続的にご来店いただきやすい仕組みといたしました。また、事業の集中や、収益性の改善を目的として、3月10日に『牛たん仙台なとり小田原店』を『いきなり!ステーキダイナシティ小田原店』へ業態変更いたしました。業態変更初月の3月度の売上高は好調であり、施設より表彰をいただくことができました。
食肉価格高騰の影響から一部店舗にて、主力食材の一時的な欠品が生じたことで売上高及び利益項目に影響を与えておりますが、一部店舗の退店を進めていることから、収益性は向上しており、特にセグメント利益においては前年を大幅に上回りました。
この結果、当第1四半期累計期間における売上高は3,356百万円(前年同期比2.9%増)、セグメント利益は139百万円(前年同期比185.7%増)となりました。
② レストラン事業
レストラン事業につきましては、販促活動として、各業態でメイン商品のブラッシュアップを図ると共に個店販促として季節商品メニューの投入や毎月29日(2月は9日)の肉の日フェアを実施し、既存店の売上並びに利益の向上に努めてまいりました。また、牛たん業態である『牛たん仙台なとり』につきましては、事業の集中や収益性の観点から、全店撤退を決定しました。それに伴い、1月31日に『牛たん仙台なとり柏店』を閉店しております。
この結果、当第1四半期累計期間における売上高は242百万円(前年同期比18.4%増)、セグメント損失は19百万円(前年同期は32百万円のセグメント損失)となりました。
③ 商品販売事業
商品販売事業につきましては、『とんかつソース』、『冷凍ガーリックライス』、『冷凍ハンバーグ』、家庭でも味わえる『いきなり!ステーキセット』を各大手オンラインショップにて販売しました。また、1月に全面的な価格の改定を行い収益性の改善に努めております。
この結果、当第1四半期累計期間における売上高は14百万円(前年同期比68.9%減)、セグメント損失は2百万円(前年同期は9百万円のセグメント損失)となりました。
④ その他事業
その他事業につきましては、店舗FC開発や店舗サポート及び購買に関する間接収益部門の事業となっております。新規加盟店の出店が発生していないため、売上高が減少している状況が続いております。
この結果、当第1四半期累計期間における売上高は0百万円(前年同期比96.7%減)、セグメント損失は25百万円(前年同期は26百万円のセグメント損失)となりました。
(2)財政状態の分析
当第1四半期会計期間末の総資産は、前事業年度末に比べて287百万円減少し5,934百万円となりました。これは主に、現金及び預金が59百万円増加したこと、売掛金が87百万円減少したこと及び建物が108百万円減少したことによるものです。
負債は、前事業年度末に比べて528百万円減少し4,397百万円となりました。これは主に買掛金が126百万円減少したこと、未払金が46百万円減少したこと及び借入金が286百万円減少したことによるものです。
純資産は、前事業年度末に比べて240百万円増加し1,537百万円となりました。これは主に、利益剰余金が314百万円減少したこと及び第13回新株予約権の行使に伴い資本金、資本剰余金がそれぞれ281百万円増加したことによるものです。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
(6)主要な設備
当第1四半期累計期間において、当社の主要な設備について著しい変動はありません。
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