【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、当社グループは、第1四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期連結累計期間及び前連結会計年度末との比較分析は行っておりません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染者数の減少に伴い各種制限が段階的に緩和され、社会経済活動の正常化の兆しが見られた一方で、ウクライナ情勢の長期化や急速な為替変動により、依然として景気の先行きは不透明な状況が続いております。
このような状況下において、マーケティング・トランスフォーメーション事業(以下、「MX事業」という。)では、案件獲得能力の組織的強化、各案件の収益性向上及び社員の生産性向上に取り組みました。また、現在大型案件の競合プレゼンにおける案件獲得率は高い状況にあり、組織として継続して案件を獲得していくため、事業部を横断してナレッジを共有することで、案件を通じた社員の教育等にも取り組んでおります。
エンターテインメント・トランスフォーメーション事業(以下、「EX事業」という。)では、より多くのファンの皆様に7ORDERのパフォーマンスを届けるため、2023年4月9日開催の宮城・仙台サンプラザホール公演を皮切りに、2023年5月12日開催の大阪・大阪城ホール公演まで、全国7都市11公演となったホールアリーナツアー「7ORDER LIVE TOUR 2023 DUAL」の追加公演を、2023年6月3日と4日に武蔵野の森総合スポーツプラザで開催することを決定しました。
EX事業を構成する当社100%子会社の株式会社Entertainment Nextでは、日本発・韓国を中心としたアジアで世界を眺望し飛躍するアーティストが一堂に会する国内最大級のフェスティバル「KROSS vol.1-kpop masterz-」を2023年1月2日にバンテリンドームナゴヤで初開催しました。また、2023年2月25日と26日には、有明アリーナで「KROSS vol.2」を開催し、2023年4月1日と2日には、幕張メッセ国際展示場展示ホールで「MBC IDOL RADIO LIVE in JAPAN」を開催しました。
また、ヨーロッパ最大規模となるK-POPコンサート「K.FLEX (ケーフレックス)」の姉妹フェス「KPOP LUX (ケーポップ ラックス)」の日本国内興業権を取得したことにより、今後4年間にわたり日本で共同開催をする予定でおります。さらに、韓国の夏を代表する大型音楽フェス「WATERBOMB」の日本版 「WATERBOMB JAPAN 2023」を、2023年7月15日と16日に大阪、7月22日と23日に名古屋、7月29日と30日に東京でそれぞれ開催する予定であり、当社グループ一丸となって準備に取り組んでおります。
以上のとおり、新規事業のエンターテインメント領域に投資を継続することにより、売上高や利益のみならず、ナレッジやIPの獲得を進めてまいります。
上記の影響もあり、第3四半期連結累計期間として過去最高の売上高を更新しました。
以上の結果、当社グループの当第3四半期連結累計期間における売上高は3,494,737千円、営業利益は178,231千円、経常利益は167,501千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は128,561千円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①MX事業
MX事業では、顧客の企業としてのブランド価値や商品・サービスのブランド価値を高めるべく、一般消費者へのイメージアップや認知度・購買意欲の向上等を図るためのソリューションを提供しております。そのため、顧客の顕在化したニーズだけではなく潜在的なニーズも引き出し、各ニーズに合うような様々なサービスを組み合わせた提案を行い、元請から下請に至る多段階構造ではなくワンストップでソリューションを提供し、既成概念を打ち破るクリエイティブとビジネスソリューション、それらを実現するテクノロジーを駆使したアイデアを実装していきます。MX事業では、コンサルティング会社・広告会社・PR会社等縦割りで進めていたビジネスを内製化により一気通貫することで、迅速な対応及び顧客へコストメリットを創出することができ、企業や社会の挑戦に伴走します。
なお、売上高は1,548,412千円、セグメント利益は302,742千円となりました。
②EX事業
EX事業とは、エンターテインメント・トランスフォーメーション事業の略語で、エンターテインメント業界をアップデートするべく、当社グループの主力事業領域であるクリエイティブやデジタル・テクノロジーを駆使し、新進気鋭のアーティストやクリエイターと連携しながら新しいエンタメの形を創出する事業であります。わが国においては、通信やデジタル・テクノロジーの発達で、リアル空間からデジタル空間をストレスなく、シームレスに行き来できるようになってきており、新しいエンターテインメントの形や次世代のエンターテイナーが次々と生まれようとしております。このような状況下において、当社グループが従来から有するブランディング・広告プロモーションやデジタル・テクノロジーの知見を駆使して、型にとらわれずジャンルレスに生きる次世代アーティスト・クリエイターがファンとの新たなコミュニケーションや関係を構築でき、スターになるためのプラットフォームを実現します。
なお、売上高は1,946,325千円、セグメント利益は121,908千円となりました。これには、2022年7月1日付で設立した株式会社Entertainment Nextの収入が含まれております。
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は、2,123,814千円となりました。主な内訳は、現金及び預金1,082,660千円、受取手形、売掛金及び契約資産520,188千円、前払費用421,636千円であります。
当第3四半期連結会計期間末における固定資産は、283,624千円となりました。主な内訳は、有形固定資産58,365千円、投資その他の資産205,463千円であります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は、1,109,000千円となりました。主な内訳は、買掛金165,579千円、短期借入金500,000千円、1年内返済予定の長期借入金277,377千円であります。
当第3四半期連結会計期間末における固定負債は、650,850千円となりました。内訳は、長期借入金650,850千円であります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、647,588千円となりました。主な内訳は、資本金397,089千円、資本剰余金387,089千円、利益剰余金△142,511千円であります。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
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