【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、当社グループは、当第1四半期連結会計期間より四半期連結財務諸表を作成しているため、前年同四半期連結累計期間及び前連結会計年度末との比較分析は行っておりません。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染者数の減少に伴い各種制限が段階的に緩和され、社会経済活動の正常化の兆しがみられた一方で、ウクライナ情勢の長期化や急速な円安に伴う物価上昇等の影響による企業活動や個人消費の停滞により、依然として景気の先行きは不透明な状況が続きました。
このような状況下において、マーケティング・トランスフォーメーション事業(以下、「MX事業」という。)では、案件獲得能力の組織的強化、各案件の収益性向上及び社員の生産性向上に取り組みつつ、新規サービスである次世代型体験ライブ「さわれるライブ® 5D LIVE®」の準備を2022年12月の開催に向けて進めました。また、エンターテインメント・トランスフォーメーション事業(以下、「EX事業」という。)では、コロナ禍での安全なライブの開催、ファンの皆様に満足していただけるグッズの販売及び様々なメディアを通じたファンクラブ会員の獲得に取り組みました。なお、2022年9月14日開催の福岡公演を皮切りに、全国10都市を巡った秋のツアー「7ORDER LIVE FACTORY〜脱色と着色〜」は、2022年11月3日に最大収容人数約8,000人を誇る東京ガーデンシアターで追加公演を開催しました。
上記の影響もあり、第1四半期連結会計期間として過去最高の売上高、営業利益、経常利益及び親会社株主に帰属する四半期純利益を更新しました。
以上の結果、当社グループの当第1四半期連結累計期間における売上高は862,498千円、営業利益は71,118千円、経常利益は65,656千円、親会社株主に帰属する四半期純利益は48,947千円となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①MX事業
MX事業では、顧客の企業としてのブランド価値や商品・サービスのブランド価値を高めるべく、一般消費者へのイメージアップや認知度・購買意欲の向上等を図るためのソリューションを提供しております。そのため、顧客の顕在化したニーズだけではなく潜在的なニーズも引き出し、各ニーズに合うような様々なサービスを組み合わせた提案を行い、元請から下請に至る多段階構造ではなくワンストップでソリューションを提供し、既成概念を打ち破るクリエイティブとビジネスソリューション、それらを実現するテクノロジーを駆使したアイデアを実装していきます。MX事業では、コンサルティング会社・広告会社・PR会社等縦割りで進めていたビジネスを内製化により一気通貫することで、迅速な対応及び顧客へコストメリットを創出することができ、企業や社会の挑戦に伴走します。
なお、売上高は512,819千円、セグメント利益は107,712千円となりました。
②EX事業
EX事業とは、エンターテインメント・トランスフォーメーション事業の略語で、エンターテインメント業界をアップデートするべく、当社の主力事業領域であるクリエイティブやデジタル・テクノロジーを駆使し、新進気鋭のアーティストやクリエイターと連携しながら新しいエンタメの形を創出する事業であります。わが国においては、通信やデジタル・テクノロジーの発達で、リアル空間からデジタル空間をストレスなく、シームレスに行き来できるようになってきており、新しいエンターテインメントの形や次世代のエンターテイナーが次々と生まれようとしております。このような状況下において、当社が従来から有するブランディング・広告プロモーションやデジタル・テクノロジーの知見を駆使して、型にとらわれずジャンルレスに生きる次世代アーティスト・クリエイターがファンとの新たなコミュニケーションや関係を構築でき、スターになるためのプラットフォームを実現します。
なお、売上高は349,678千円、セグメント利益は43,333千円となりました。これには、2022年7月1日付で設立した株式会社Entertainment Nextの収入が含まれております。
(資産)
当第1四半期連結会計期間末における流動資産は、1,748,066千円となりました。主な内訳は、現金及び預金777,397千円、受取手形、売掛金及び契約資産865,646千円であります。
当第1四半期連結会計期間末における固定資産は、299,662千円となりました。主な内訳は、有形固定資産55,221千円、投資その他の資産237,244千円であります。
(負債)
当第1四半期連結会計期間末における流動負債は、934,835千円となりました。主な内訳は、買掛金377,759千円、短期借入金237,000千円、1年内返済予定の長期借入金206,100千円であります。
当第1四半期連結会計期間末における固定負債は、550,475千円となりました。内訳は、長期借入金550,475千円であります。
(純資産)
当第1四半期連結会計期間末における純資産は、562,418千円となりました。これは、主な内訳は、資本金392,951千円、資本剰余金382,951千円、利益剰余金△222,125千円であります。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)経営方針・経営戦略等
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
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