【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
①財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、一部に弱さがみられるものの、緩やかに持ち直しつつあると思われます。ウィズコロナの下で、各種政策の効果もあって、弱いながらも景気の持ち直しが期待できる反面、物価上昇、海外景気の下振れの影響などが懸念されています。
このような状況の下、当社グループはテクノロジーを基盤として、バーチャレクス・コンサルティング株式会社はCRMをビジネスのドメインに、株式会社タイムインターメディアはWeb、文教・教育、AIなどをビジネスのフィールドとして、当社グループの持つコンサルティング、IT、アウトソーシングのノウハウを活用したトータルな支援を行ってまいりました。
以上の結果、財政状態については「(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容 ②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容」に記載されております。一方、当連結会計年度の売上高は6,798,990千円(前連結会計年度比9.2%増)、営業利益は576,299千円(前連結会計年度比10.8%増)、経常利益は497,532千円(前連結会計年度比8.5%減)、親会社株主に帰属する当期純利益は635,876千円(前連結会計年度比74.6%増)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
ⅰ.IT&コンサルティング事業
IT&コンサルティング事業におきましては、新型コロナウイルス感染症の影響は徐々に小さくなっており、回復に転じた前連結会計年度の流れをそのままに、大型コンサル案件などの新規受注も引き続き順調に拡大推移しています。利益面では、いわゆるストックビジネス比率が徐々に高まりつつあり、安定性を少しずつ増しながら堅調に推移しているものの、開発に手間取った案件が発生しました。
この結果、売上高は3,931,866千円(前連結会計年度比7.5%増)、セグメント利益は796,098千円(同2.4%減)となりました。
ⅱ.アウトソーシング事業
アウトソーシング事業におきましては、引き続き新型コロナウイルス感染症の影響による特需の恩恵を受けつつ、総じて堅調に推移し、 売上は前年同期を上回り好調でした。利益面では引き続きプロジェクト利益率の改善に努めたことや、売上高の増加と相まって、前年同期比で増益となりました。
この結果売上高は2,867,124千円(前連結会計年度比11.8%増)、セグメント利益は666,774千円(同28.4%増)となりました。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ1,048,377千円増加し、期末残高は1,340,951千円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況と要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は、443,764千円(前連結会計年度は274,894千円の収入)であります。これは主に、開発事業未収入金の増加141,538千円、法人税等の支払185,190千円があったものの、税金等調整前当期純利益829,032千円があったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果獲得した資金は、467,125千円(前連結会計年度は64,667千円の支出)であります。これは主に、投資有価証券の売却による収入631,500千円、無形固定資産の取得による支出149,282千円があったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は、137,486千円(前連結会計年度は365,223千円の支出)であります。これは主に、短期借入金の純増額180,000千円による収入、長期借入金の返済による支出53,500千円があったこと等によるものであります。
③生産、受注及び販売の実績
ⅰ.生産実績
当連結会計年度の生産実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称
当連結会計年度
(自2022年4月1日
至2023年3月31日)
前年同期比(%)
IT&コンサルティング事業(千円)
2,881,657
111.4
アウトソーシング事業(千円)
2,162,729
107.6
合計(千円)
5,044,386
109.7
(注)金額は製造原価によっております。
ⅱ.受注実績
受注高及び受注残高を把握することが困難なため、記載をしておりません。
ⅲ.販売実績
当連結会計年度の販売実績は、次のとおりであります。
セグメントの名称
当連結会計年度
(自2022年4月1日
至2023年3月31日)
前年同期比(%)
IT&コンサルティング事業(千円)
3,931,866
107.5
アウトソーシング事業(千円)
2,867,124
111.8
合計(千円)
6,798,990
109.2
(注)セグメント間の取引については相殺消去しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
①重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められる会計基準に基づき作成されています。連結財務諸表の作成にあたっては、当連結会計年度における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような見積もり、予測を必要としております。
当社グループは、過去の実績や取引状況を勘案し、合理的と判断される前提に基づき見積もり、予測を行っている部分があり、これらの見積りについては不確実性が存在するため、実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表を作成するにあたり、重要となる会計方針については「第5経理の状況1.連結財務諸表等(1)連結財務諸表連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しています。
②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
ⅰ.財政状態
(資産の部)
当連結会計年度末における資産合計は、前連結会計年度末より591,197千円増加し、3,444,564千円となりました。これは主に、投資有価証券の売却等により、投資有価証券が659,686千円減少する一方で、現金及び預金が1,048,377千円増加したこと、受取手形、売掛金及び契約資産が97,912千円増加したこと等によるものであります。
(負債の部)
当連結会計年度末における負債合計は、前連結会計年度末より114,962千円増加し、1,821,365千円となりました。これは主に、買掛金が46,162千円、短期借入金が180,000千円それぞれ増加したこと、長期借入金が54,920千円、投資有価証券の売却により繰延税金負債が60,352千円それぞれ減少したこと等によるものであります。
(純資産の部)
当連結会計年度末における純資産合計は、親会社株主に帰属する当期純利益635,876千円を計上したこと、その他有価証券評価差額金が186,409千円減少したこと等により、前連結会計年度末より476,234千円増加し純資産は1,623,199千円となりました。
ⅱ.経営成績
(売上高)
当連結会計年度における売上高は6,798,990千円と、前連結会計年度比9.2%の増収となりました。IT&コンサルティング事業において、コロナ禍の影響から脱却した前期の流れを引き継いで期初から堅調に推移いたしました。上期は自社パッケージ製品の売上が大きく貢献し、スマートBPOなど我々が注力している大型プロジェクトも新規受注があったことから増収となりました。アウトソーシング事業においては、コンサルティング支援案件が継続してアウトソーシング業務の受託につながるケースが増加したことで堅調に拡大し、さらにコロナ禍特需の大型案件を受託したことで増収となりました。
(売上原価、売上総利益)
当連結会計年度における売上原価は前連結会計年度比9.7%増の5,044,386千円となり、売上総利益は1,754,604千円と、同7.9%の増益となりました。売上総利益につきましては、IT&コンサルティング事業において、上期から自社パッケージ製品の売上が伸びたことに加えて、プロジェクト利益率が向上して堅調に推移しました。しかし第4四半期に新たなソリューション分野の特定プロジェクトにおいて仕様認識のズレなどの要因により計画通りに開発が進まない状況が発生し、引当て等を実施したため通期の収益の減速要因となりました。アウトソーシング事業においては、個別プロジェクトの利益率向上が進む中、コロナ禍特需案件が業績を押し上げて大幅な増益で着地しました。
(販売費及び一般管理費、営業利益)
当連結会計年度における販売費及び一般管理費は前連結会計年度比6.6%増の1,178,304千円となり、営業利益は576,299千円と、前年同期営業利益519,950千円から増益となりました。販売費及び一般管理費では、我々の事業を成長させる上で人材が重要であるとの認識から、採用と教育に積極的に投資しており、それが対前年比増加の主な原因であります。
(営業外収益、営業外費用、経常利益)
当連結会計年度における営業外費用の主なものとして、投資事業組合の適用会計基準変更に伴い、投資事業組合の資産運用について評価損が生じ、その結果、投資事業組合運用損を89,121千円、計上しております。
この結果、経常利益は497,532千円と、前年同期経常利益543,708千円から減益となりました。
(特別利益、特別損失、親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における特別損益は、投資有価証券売却益331,500千円がありました。
この結果、当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は635,876千円と前年同期364,099千円から大幅な増益となりました。
また、セグメント別における分析につきましては、「第2事業の状況 4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1)経営成績等の状況の概要 ①財政状態及び経営成績の状況」に記載のとおりであります。
ⅲ.資本の財源及び資金の流動性
キャッシュ・フローの状況につきましては、「第2事業の状況4経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。当社グループの運転資金需要の主なものは製造費用、販売費及び一般管理費に必要な資金であります。これらの運転資金及び必要な設備資金につきましては内部資金または銀行からの借入により資金調達することとしております。また、各子会社からの報告に基づき、当社でグループにおける必要な資金を把握し、一時的な資金の不足については当座貸越枠等により、十分な借入金の与信枠を設定し、必要資金を適時に確保する体制を整えております。
ⅳ.経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因は、「第2事業の状況3事業等のリスク」に記載のとおりであります。当社グループは、これらのリスク要因について分散・低減し、適切に対応を行ってまいります。
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