【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況① 経営成績の状況当第1四半期連結会計期間における我が国の経済は、新型コロナウイルス感染症に伴う行動制限や入国制限の緩和により持ち直しの動きがみられるものの、ロシア・ウクライナ情勢の長期化による原材料・エネルギー価格の高騰を背景に、世界的金融引き締め下における為替市場の急激な円安進行など、インフレ拡大や景気後退に対する懸念が広がっており、依然として先行き不透明な状況が続いております。 当社グループが属する国内の化粧品、日用品、機能衣料、腕時計及び加工食品業界におきましても新型コロナウイルス感染症による行動制限も緩和され、巣ごもり需要が減少する一方でメイクアップなどの化粧品や制汗剤、オーラルケアが復調の兆しを見せつつあります。 このような環境のなか、当社グループでは、「喜びを企画して世の中を面白くする」という経営理念のもと、機動的かつ柔軟に市場の変化に対応し、企画開発やプロモーション、販売、顧客リレーション活動に取り組んでまいりました。 この結果、トイレタリーは、「カビトルネード」が春の新生活に絡めたプロモーションを各店舗にて実施したことで好調に推移し、「カビダッシュ」もTV露出の効果により売上を伸ばしました。また、「Q(吸)とくん」が台湾、香港をはじめとするアジア圏でペット用品の需要の高まりを受け売上を伸ばしたことにより、トイレタリー商品売上高は203,694千円(前年同期比108.6%増)となりました。コスメ(その他)については、「デンティス」は国内最大手ドラッグストア1,500店舗での販売が純増となったことに加え、各種プロモーション施策による効果が後押しとなり、実店舗やECなどで好調となりました。また、国内最大手ドラッグストアへのテスト販売を実施したことにより「スリンキータッチ」の売上も順調に伸び、コスメ(その他)商品売上高は462,440千円(前年同期比23.5%増)となりました。また、2022年4月1日にファミリー・サービス・エイコー株式会社を連結の範囲に含めたことにより、浄水器・医療機器商品売上高は188,016千円、生活雑貨・オーラルケア売上高は244,915千円とそれぞれ純増となりました。 一方、コスメ(ピーリングフットケア)については、国内においては、前年12月に25周年企画品導入により店頭でのブランド訴求を強化したことで、セルアウトは前年同期に比べて増加しましたが、主要なドラッグストアなどにおける在庫調整により減収となりました。また、米国においては、富裕層向けマーケットや大手小売チェーン企業のTarget、ULTA、Walmartなどの実店舗に客足が戻り回復傾向となりましたが、米国Amazonの販売が鈍化し、全体的にはインフレによる個人消費の鈍化傾向が続いた影響により、コスメ(ピーリングフットケア)商品売上高は192,725千円(前年同期比35.5%減)となりました。その他については、「さよならダニー」が今期よりトイレタリージャンルに変更になったことに加えて、「薬用M-1育毛ローション」が反響のあった通販番組の前企画と異なる企画に、リニューアルを機に参加し販売強化を見込みましたが、前企画ほどの反響が得られずに減収となり、その他商品売上高は44,651千円(前年同期比78.5%減)となりました。機能衣料については、「ヒートマスター」の卸売りバイク販路におけるリピート注文が前期を上回ったものの、EC販売における競合店のシーズンオフ値下げによる販売権の離脱により、機能衣料商品売上高は25,993千円(前年同期比6.5%減)となりました。Watchについては、「ルミノックス」の価格改定前の駆け込み需要が落ち着いたことによる反動減や、人気モデルの入荷遅延が発生したことなどにより、Watch商品売上高は62,169千円(前年同期比5.0%減)となりました。以上の結果、当第1四半期連結累計期間の経営成績は、売上高1,347,159千円(前年同期比31.1%増)、営業損失38,868千円(前年同期は営業損失82,978千円)、経常損失41,994千円(前年同期は経常損失99,440千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失25,325千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失68,134千円)となりました。
ジャンル別の売上高の状況は、次のとおりであります。
(単位:千円)
ジャンル
2022年12月期第1四半期
2023年12月期第1四半期
増減率
コスメ(ピーリングフットケア)
298,600
192,725
△35.5%
コスメ(その他)
374,425
462,440
23.5%
トイレタリー
97,665
203,694
108.6%
機能衣料
27,797
25,993
△6.5%
Watch
65,470
62,169
△5.0%
浄水器・医療機器
–
188,016
–
生活雑貨・オーラルケア
–
244,915
–
その他
207,651
44,651
△78.5%
リベート等控除額
△ 43,752
△ 77,447
–
合計
1,027,857
1,347,159
31.1%
(注)1.前第1四半期連結累計期間に記載しておりました「健康美容雑貨」及び「加工食品」は、当第1四半期連結 累計期間より「その他」に含まれております。 2.各ジャンルの売上高はリベート等控除前の金額を記載しております。
② 財政状態の分析(資産)当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ461,069千円増加し、5,773,010千円となりました。これは主として、新規借入により現金及び預金が430,936千円増加したことなどによるものです。
(負債)当第1四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ546,506千円増加し、4,282,876千円となりました。これは主として、新規借入により短期借入金が250,000千円、長期借入金(1年内返済予定の長期借入金を含む)が179,421千円増加したことに加えて、トイレタリージャンルの取引拡大や夏物商材の仕入増加により、仕入債務が169,553千円増加したことなどによるものです。
(純資産)当第1四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ85,437千円減少し、1,490,133千円となりました。これは主として、配当金の支払等により利益剰余金が78,893千円減少したことなどによるものです。
(2)経営方針・経営戦略等当第1四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動当第1四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は、7,920千円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。