【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第2四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間(2023年1月1日から2023年6月30日まで)のわが国経済は、雇用情勢や企業収益が改善する中で、個人消費や設備投資の持ち直しが続いていること等を受け、景気は緩やかに回復していることが期待される一方、海外景気の下振れがわが国の景気を下押しするリスクや、物価上昇、金融資本市場の変動等による影響に十分注意が必要であり、先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻く環境につきましては、2023年4月以降は国内の都道府県内外移動者数(総務省統計局(2023年「住民基本台帳人口移動報告」による)は前年と比べ減少傾向でありましたが、当社グループが提供する新生活ラクっとNAVI、社宅ラクっとNAVI(旧名称:転勤ラクっとNAVI、以下同じ。)のサポート件数は前年を上回りました。
このような状況の下、当社グループは、不動産事業者向けサービス「新生活ラクっとNAVI」、法人企業等向けサービスである「社宅ラクっとNAVI」の新規顧客獲得、並びに個人向けサービス「ヘヤワリ」の利用者拡大に注力してまいりました。引越事業者向けサービス「HAKOPLA(ハコプラ)」においては、新サービス「段ボール共同購買」、ダンボール広告「HAKO-Ad(ハコアド)」の提供を開始いたしました。また、全国の引越会社とのネットワークにより災害時の支援体制を提供する「災害支援マップ」を公開し、社会貢献活動へも注力してまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高が1,668,803千円(前年同期比6.8%増)、営業利益は260,222千円(前年同期比8.1%減)、経常利益は260,368千円(前年同期比8.1%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は159,580千円(前年同期比17.5%減)となりました。
なお、当社グループは、移転者サポート事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
② 財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は3,167,588千円となり、前連結会計年度末に比べ592,409千円増加しました。これは主に「社宅ラクっとNAVI」における引越しの取り扱い増加により売掛金が144,725千円、前渡金が245,942千円、流動資産「その他」が161,519千円増加したこと等によるものであります。また、当第2四半期連結会計期間末における固定資産は1,141,090千円となり、前連結会計年度末に比べ255,978千円増加しました。これは主に賃貸住宅転貸サービスにおける管理物件の増加に伴い敷金及び保証金が148,975千円、投資その他の資産「その他」が70,515千円増加したこと等によるものであります。
この結果、総資産は4,308,678千円となり、前連結会計年度末に比べ848,387千円増加しました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は1,560,426千円となり、前連結会計年度末に比べ544,689千円増加しました。これは主に「社宅ラクっとNAVI」における引越しの取り扱いの増加により買掛金が79,648千円、前受金が224,393千円、未払法人税等が106,913千円、流動負債「その他」が133,733千円増加したことによるものであります。また、当第2四半期連結会計期間末における固定負債は801,951千円となり、前連結会計年度末に比べ249,915千円増加しました。これは主に賃貸住宅転貸サービスにおける管理物件の増加に伴い預り敷金及び保証金が100,101千円、長期預り金が149,992千円増加したこと等によるものであります。
この結果、負債合計は2,362,378千円となり、前連結会計年度末に比べ794,605千円増加しました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は1,946,300千円となり、前連結会計年度末に比べ53,782千円増加しました。これは、利益剰余金が157,550千円増加したものの、自己株式の取得により自己株式が103,864千円増加したこと等によるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」)の期末残高は、前連結会計年度末に比べ40,222千円増加し、1,492,761千円となりました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの主な要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の増加は、361,948千円(前年同四半期は207,970千円の増加)となりました。これは主に、当第2四半期連結累計期間において税金等調整前四半期純利益が260,368千円計上されたこと、「社宅ラクっとNAVI」における引越しの取り扱いの増加及び賃貸住宅転貸サービスにおける管理物件の増加に伴い売上債権が144,340千円、前渡金が245,939千円増加した一方で、仕入債務が79,648千円、前受金が481,157千円増加したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の減少は、217,238千円(前年同四半期は207,121千円の減少)となりました。これは主に、敷金及び保証金の差入による支出374,872千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の減少は、104,487千円(前年同四半期は2,452千円の増加)となりました。これは主に、自己株式の取得による支出103,864千円によるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当社グループでは、さらなるサービス拡充のための社内システム開発に資する研究開発を実施しております。
当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は1,628千円であり、各開発プロジェクトにアサインされた人件費によるものであります。
なお、当社グループは移転者サポート事業の単一セグメントであるため、セグメント別の記載は省略しております。
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