【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルスによる行動制限の撤廃に伴う経済活動の正常化が進む中で、持ち直しの動きが見られる一方、海外情勢等の影響による原材料価格やエネルギー価格の上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等による下振れリスクに加え、急激な円安が進むなど全体としては楽観できない先行きの不透明な状況であります。
一方、当社グループが提供する各種サービスにおいては、これらの影響を直接的に受けることはなく、「デジタル人材事業」「受託開発事業」「コンテンツプロパティ事業」を積極的に展開し、取り組んでまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は4,839,079千円(前年同四半期比19.2%増)、営業利益は645,715千円(前年同四半期比42.6%増)、経常利益は887,648千円(前年同四半期比46.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は579,859千円(前年同四半期比39.4%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
<デジタル人材事業>
デジタル人材事業は、ゲーム・スマートフォンアプリ・WEB・IT企業などに対し、プログラミング・グラフィック開発スキルを持った当社社員(クリエイター&エンジニア)が顧客企業に常駐し、開発業務を提供しております。
当第2四半期連結累計期間においては、企業のDX推進などによる技術ソリューションに対する旺盛な需要を背景に、新規・既存案件とも受注が好調に推移いたしました。なお、稼働プロジェクト数は4,367(前年同四半期稼働プロジェクト数は3,938)となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は2,947,266千円(前年同四半期比12.4%増)、セグメント利益は481,833千円(前年同四半期比0.5%増)となりました。
<受託開発事業>
受託開発事業は、主にデジタル人材事業を通じて顧客から持ち込まれるスマートフォンアプリ開発案件、クラウドプラットフォーム構築、CRM(Customer Relationship Management)構築~導入~運用など、案件を持ち帰り形式にて受託し、納品するサービスを提供しております。案件種別としては、「新規」「保守」「保守開発」「ラボ型開発」の4つに大別されます。
子会社の株式会社エクスラボ、EXTREME VIETNAM Co.,Ltd.、株式会社EPARKテクノロジーズ、エス・エー・エス株式会社、酒田エス・エー・エス株式会社についても当該事業に含まれます。
当第2四半期連結累計期間においては、企業のデジタル施策への投資拡大を背景に受注獲得が順調に進んだ結果、開発リソースの安定的稼働が採算性の向上に寄与しました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は1,721,053千円(前年同四半期比16.9%増)、セグメント利益は281,459千円(前年同四半期比205.0%増)となりました。
<コンテンツプロパティ事業>
コンテンツプロパティ事業は、当社が保有するゲーム・キャラクター等の知的財産を活用し、様々な事業展開を行うセグメントであり、具体的には、ゲーム運営のほかに、当社が保有するゲームタイトル又はキャラクターなどを様々な商材へ使用許諾を行うライセンス事業が含まれております。
子会社の株式会社Dragami Gamesは当該事業に含まれます。
当第2四半期連結累計期間においては、当社がライセンス許諾したスマートフォン版ゲームアプリ『ラングリッサー』のゲーム販売額に応じたロイヤルティ収益が発生した他、株式会社Dragami Gamesのゲーム販売額も発生しております。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は276,684千円(前年同四半期比19.3%増)、セグメント利益は210,271千円(前年同四半期比10.8%増)となりました。
② 財政状態
総資産・負債・純資産の状況
(総資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、7,837,665千円となり、前連結会計年度比718,772千円の増加(前連結会計年度比10.1%増)となりました。これは主に、現金及び預金が628,239千円、有価証券が171,208千円、仕掛品が135,158千円それぞれ増加した一方、受取手形、売掛金及び契約資産が127,359千円、投資有価証券が25,244千円それぞれ減少したことによるものです。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債は、2,549,981千円となり、前連結会計年度比256,549千円の増加(前連結会計年度比11.2%増)となりました。これは主に、短期借入金が200,000千円、未払金が41,133千円増加したことによるものです。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、5,287,683千円となり、前連結会計年度比462,222千円の増加(前連結会計年度比9.6%増)となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益579,859千円の計上により利益剰余金が414,814千円増加したことによるものです。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ986,465千円増加し、3,333,258千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は578,574千円(前年同四半期は516,402千円の収入)となりました。これは、主に為替差益142,054千円及び法人税等の支払額290,974千円があったものの、税金等調整前四半期純利益887,648千円及び売上債権の減少額127,359千円などにより資金獲得したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果獲得した資金は385,332千円(前年同四半期は607,273千円の支出)となりました。これは、主に定期預金の預入による支出300,670千円があったものの、定期預金の払戻による収入588,840千円及び投資有価証券の売却による収入130,237千円などにより資金獲得したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は23,494千円(前年同四半期は216,568千円の支出)となりました。これは、主に短期借入金の増加額200,000千円があったものの、配当金の支払額164,853千円及び非支配株主への配当金の支払額39,361千円などにより資金使用したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
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