【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、経済社会活動の正常化が進む中で、持ち直しの動きが見られる一方、海外情勢等による原材料価格やエネルギー価格の上昇、供給面での制約、金融資本市場の変動等による下振れリスクに加え、急激な円安が進むなど全体としては楽観できない状況であります。
一方、当社グループが提供する各種サービスにおいては、これらの影響を直接的に受けることはなく、「デジタル人材事業」「受託開発事業」「コンテンツプロパティ事業」を積極的に展開し、取り組んでまいりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は4,060,311千円(前年同四半期比18.4%増)、営業利益は452,684千円(前年同四半期比35.3%増)、経常利益は606,032千円(前年同四半期比67.0%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は415,883千円(前年同四半期比55.2%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
なお、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおり、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントの変更等を行っており、以下の前年同四半期比較については、前年同四半期の数値を変更後のセグメント区分に組み替えた数値で比較分析しております。
<デジタル人材事業>
デジタル人材事業は、ゲーム・スマートフォンアプリ・WEB・IT企業などに対し、プログラミング・グラフィック開発スキルを持った当社社員(クリエイター&エンジニア)が顧客企業に常駐し、開発業務を提供しております。
当第2四半期連結累計期間においては、企業のDX推進などによる技術ソリューションに対する旺盛な需要を背景に、新規・既存案件とも受注が好調に推移いたしました。なお、稼働プロジェクト数は3,938(前年同四半期稼働プロジェクト数は3,410)となりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は2,621,773千円(前年同四半期比14.7%増)、セグメント利益は479,243千円(前年同四半期比14.2%増)となりました。
<受託開発事業>
受託開発事業は、主にデジタル人材事業を通じて顧客から持ち込まれるスマートフォンアプリ開発案件、クラウドプラットフォーム構築、CRM(Customer Relationship Management)構築~導入~運用など、案件を持ち帰り形式にて受託し、納品するサービスを提供しております。案件種別としては、「新規」「保守」「保守開発」「EPARK事業」の4つに大別されます。
子会社の株式会社エクスラボ、EXTREME VIETNAM Co.,Ltd.及び株式会社EPARKテクノロジーズについても当該事業に含まれます。
当第2四半期連結累計期間においては、EXTREME VIETNAM Co.,Ltd.において、稼働率が想定を若干下回った影響が発生したものの、前四半期から赤字幅が縮小し、その他の子会社(株式会社エクスラボ・株式会社EPARKテクノロジーズ)及び親会社における受託開発プロジェクトは順調に推移いたしました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は1,471,760千円(前年同四半期比24.8%増)、セグメント利益は92,296千円(前年同四半期はセグメント損失23,299千円)となりました。
<コンテンツプロパティ事業>
コンテンツプロパティ事業は、当社が保有するゲーム・キャラクター等の知的財産を活用し、様々な事業展開を行うセグメントであり、具体的には、ゲーム運営のほかに、当社が保有するゲームタイトル又はキャラクターなどを様々な商材へ使用許諾を行うライセンス事業が含まれております。
当第2四半期連結累計期間においては、当社がライセンス許諾したスマートフォン版ゲームアプリ『ラングリッサー』の運営により、ライセンス許諾先である香港紫龍互娯有限公司及び上海紫舜信息技術有限公司を通じてゲーム販売額に応じたロイヤルティ収益が発生いたしました。また、2022年6月に子会社化した株式会社Dragami Gamesのゲーム販売等の収益が加わりました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は232,018千円(前年同四半期比9.2%減)、セグメント利益は189,817千円(前年同四半期14.3%減)となりました。
② 財政状態
総資産・負債・純資産の状況
(総資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、5,490,896千円となり、前連結会計年度比460,180千円の増加(前連結会計年度比9.1%増)となりました。これは主に、現金及び預金が382,296千円、受取手形、売掛金及び契約資産が36,375千円、仕掛品が189,874千円それぞれ増加した一方、投資有価証券128,886千円が減少したことによるものです。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債は、1,321,771千円となり、前連結会計年度比115,083千円の増加(前連結会計年度比9.5%増)となりました。これは主に、未払金が123,441千円、未払法人税等が111,294千円増加した一方で、短期借入金100,000千円及び長期借入金14,280千円がそれぞれ減少したことによるものです。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は、4,169,125千円となり、前連結会計年度比345,096千円の増加(前連結会計年度比9.0%増)となりました。これは主に、配当により93,431千円減少したものの、親会社株主に帰属する四半期純利益415,883千円の計上により利益剰余金が322,451千円増加したことによるものです。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末と比べ240,232千円減少し、1,491,166千円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は516,402千円(前年同四半期は317,140千円の収入)となりました。これは、主に為替差益83,789千円及び法人税等の支払額70,801千円があったものの、税金等調整前四半期純利益602,380千円及び未払金の増加額123,219千円などにより資金獲得したことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は607,273千円(前年同四半期は145,444千円の支出)となりました。これは、主に定期預金の預入による支出561,240千円などにより資金使用したことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は216,568千円(前年同四半期は131,533千円の支出)となりました。これは、主に短期借入金の減少額100,000千円及び配当金の支払額93,210千円などにより資金使用したことによるものであります。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の拡大により停止していた経済活動が徐々に再開されたものの、設備投資や個人消費には停滞感が強く、先行きは依然として不透明な状況にあり、その見通しを立てにくい状況にあります。また、今後の企業のITに対する投資動向は不確実であり、当社グループの事業展開に影響を及ぼす可能性も懸念されます。
その上で、各事業において、当社グループの強みであるデジタルクリエイターカンパニーとして、唯一無二の人材サービスを提供することで、新型コロナウイルス感染症による困難な事業環境においても、当社グループの強みを発揮し、持続的な成長が実現できるよう取り組んでまいります。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
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