【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルス感染症の影響が残る中、ロシアのウクライナ侵攻に起因する資源価格の上昇により世界中で物価が上昇し、日本以外の多くの国の中央銀行がその沈静化を目的とした利上げを実施したことから円安が急速に進行し、また、国内の物価にも影響が出始めるなど、先行きが極めて不透明な状況で推移しました。
当社が属する市場および顧客においては、企業のシステム投資ニーズは安定しており、エンジニアの需要も高水準を維持しているものの、今後の状況は予断を許さないものと認識しております。
こうした環境の中、当社は、“ITで経営の今を変える、未来を変える”のコンセプトメッセージを掲げ、クラウドERP「MA-EYES」を中心としたパッケージ事業や、システムインテグレーション事業の強化に努めてまいりました。
この結果、当第1四半期累計期間の業績は、売上高3億29百万円(前年同四半期比3.1%増)、営業利益40百万円(同11.0%減)、経常利益40百万円(同11.0%減)、四半期純利益30百万円(同10.1%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
①パッケージ事業
主力製品であるクラウドERP「MA-EYES」において、新規受注が増加し、また、前期に受注した案件の稼働に伴い保守料が増加しましたが、既存ユーザーからの追加開発に関する受注が減少したことから、売上高は1億93百万円(前年同四半期比5.2%減)、セグメント利益は84百万円(同9.5%減)となりました。
②システムインテグレーション事業
パッケージ事業の減収に伴い、パッケージ事業から一部エンジニアを本事業にシフトさせたことなどから、売上高は1億35百万円(前年同四半期比17.8%増)、セグメント利益は32百万円(同22.3%増)となりました。また、本事業の占める売上高の比率が上昇したことにより、全社での利益率は低下いたしました。
財政状態は、次のとおりであります。
当第1四半期会計期間末の総資産は18億85百万円となり、前事業年度末に比べ3百万円増加いたしました。
これは主に、売上規模の堅調な推移に伴う売掛金及び契約資産の増加によるものであります。
当第1四半期会計期間末の負債合計は4億40百万円となり、前事業年度末に比べ9百万円減少いたしました。
これは主に、未払法人税等の減少によるものであります。
当第1四半期会計期間末の純資産合計は14億45百万円となり、前事業年度末に比べ12百万円増加いたしました。
これは、四半期純利益計上に伴う利益剰余金の増加によるものであります。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第1四半期累計期間における研究開発活動の金額は、22百万円であります。
なお、当第1四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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