【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
(1)業績の状況
「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号 2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しております。詳細は、「第4 [経理の状況] 1[四半期連結財務諸表] [注記事項](会計方針の変更)」をご参照ください。
当第3四半期連結累計期間(2022年1月1日~2022年9月30日)における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症拡大防止のための取組やワクチン接種が進んだことにより、活動制限も徐々に緩和し一部持ち直しの動きがあるものの、急激な円安進行や原材料価格の上昇およびエネルギー価格の高騰による物価上昇等、引き続き、不透明な状況が続いております。
このような状況の中で、当社グループの当第3四半期連結累計期間につきまして、工業用コーヒーにおいては、主要取引先の一部において取引が減少したことにより、売上高、取扱数量ともに昨年を下回りました。
業務用コーヒーにつきましては、取引先が外食店中心であることから、コロナの影響を最も受ける業態であるものの、活動制限の緩和によりコロナ禍で大きく減少した需要の一部持ち直しによる販売増や、新しい生活様式に基づく消費者需要の変化への適応による伸長等により、売上高、取扱数量ともに昨年を上回ることとなりました。
以上の取組の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は7,665百万円(前年同四半期比31.3%減)となりました。また、利益面ではコスト上昇の影響もあり、営業損失は47百万円、経常損失は44百万円、親会社株主に帰属する四半期純損失は170百万円となりました。
なお、冒頭に触れた、「収益認識に関する会計基準」等の適用により、当第3四半期連結累計期間の売上高は3,727百万円減少し、営業利益は8百万円減少しております。
(2)財政状態の分析
① 資産の部
流動資産は、前連結会計年度末より1,676百万円減少し、7,155百万円となりました。主な要因は、現金及び預金が1,248百万円、受取手形及び売掛金が414百万円、原材料及び貯蔵品が333百万円減少したことによります。
固定資産は、前連結会計年度末より204百万円減少し、5,667百万円となりました。主な要因は、有形固定資産が157百万円、無形固定資産が8百万円、投資その他の資産が37百万円減少したことによります。
この結果、当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末より1,880百万円減少し、12,823百万円となりました。
② 負債の部
流動負債は、前連結会計年度末より1,015百万円減少し、4,010百万円となりました。主な要因は、支払手形及び買掛金が416百万円、未払金が495百万円、未払消費税等が52百万円減少したことによります。
固定負債は、前連結会計年度末より605百万円減少し、2,974百万円となりました。主な要因は、長期借入金が606百万円、資産除去債務が11百万円減少し、退職給付に係る負債が13百万円増加したことによります。
この結果、当第3四半期連結会計期間末の負債合計は前連結会計年度末より1,620百万円減少し、6,985百万円となりました。
③ 純資産の部
当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末より260百万円減少し、5,838百万円となりました。この結果、当第3四半期連結会計期間末の自己資本比率は45.5%となりました。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた事項は
ありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社の研究開発活動の金額は、117,956千円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通し
当第3四半期連結累計期間において、経営成績に重要な影響を与える要因及び経営戦略の現状と見通しについて、重要な変更はありません。
なお、新型コロナウイルス感染拡大による影響など、厳しい経営環境が続くことが予想されるため、その動向について今後も注視してまいります。