【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類感染症に移行したことに加え、雇用・所得環境が改善する中、各種政策の効果もあり、緩やかな景気の持ち直しが継続しました。しかしながら、長期化する世界的な金融引締めが続く中での海外景気の下振れリスクもあり、先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループの関連するプラント業界におきましては、原材料価格や人件費の上昇等の影響はあるものの、 デジタル化や脱炭素化対応のための投資が堅調に推移し、設備投資動向は持ち直しの動きが継続しております。
このような状況下、当社グループといたしましては、令和4年度から令和8年度を実施期間とする『第5次中期経営計画』の2年目として、令和5年4月1日にEPC本部等を設置し新たな組織体制の下、各施策を着実に実行に移し、基盤及び受注拡大に努めるとともに、成長に向けた組織活力の向上に取組んでまいりました。
当第1四半期連結累計期間の売上面につきましては、当連結会計年度が前連結会計年度に比べて化学プラントの定期修理工事の工事量が見込まれない年であることから、完成工事高が減少したこと等により、連結売上高は136億8千4百万円(前年同四半期比12.6%減)となりました。
また、損益面につきましては、完成工事高の減少等に伴い、連結営業利益は5億3百万円(前年同四半期比39.3%減)、連結経常利益は5億6百万円(前年同四半期比40.4%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は3億4百万円(前年同四半期比44.9%減)となりました。
当第1四半期連結会計期間末の資産合計は、392億1千万円で前連結会計年度末より4億8千4百万円減少いたしました。減少の主な要因は、未成工事支出金が4憶1千5百万円増加したものの、現金及び預金が9億5千8百万円減少したこと等によるものです。
負債合計は、227億2千5百万円で前連結会計年度末より8億9千6百万円減少いたしました。減少の主な要因は、短期借入金が5億円、未払法人税等が6億1千3百万円減少したこと等によるものです。
純資産合計は、164億8千5百万円で前連結会計年度末より4億1千2百万円増加いたしました。増加の主な要因は、利益剰余金が2億2千7百万円、為替換算調整勘定が1億6千3百万円増加したこと等によるものです。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間における研究開発費は58百万円です。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。