【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第2四半期連結累計期間における我が国の経済は、雇用・所得環境の改善や政策効果により、緩やかに回復しており、個人消費の増加が期待されます。しかし、中国経済の先行き懸念など海外景気の不安定さや金融資本市場の変動などがリスクとなり、物価上昇等引き続き先行き不透明な状況が続くと予想されます。
当社グループが所属するゲーム業界では、巣ごもり需要が一巡したことでゲームソフトの売上低下が不安視されていましたが、デジタル化の進展により販売地域が広がったことや旧作販売の伸長などの影響で、ゲームソフト販売を含むセグメントの売上は底堅く推移しております。その他にも、クラウドゲームサービスの登場によるプラットホームの多様化、成長市場として近年注目されているeスポーツの発展など、市場環境には更なる変化が見られます。
当社グループは、このような経営環境の中、当社グループの商品やサービスを通じてゲームという分野に限らず年齢・性別・地域を超えたすべての人々に楽しさを提供し、その結果として当社グループと当社グループに関わるすべての人々が豊かになることを目指して成長してまいります。そのために、当社グループは永続的な発展を目指し、「開発力の強化」「販売力の強化」「生産性の向上」に取り組むことに加えて、中期的な経営計画として国内販売20万本を超えるIP(知的財産)を作り出すことを目指してまいります。
このような状況の中、エンターテインメント事業におきましては、国内では4タイトルのゲームソフトを発売いたしました。また、インターネット環境でゲームソフトを購入できるPlayStation Network、ニンテンドーeショップ、Steam等を通じたゲームソフト及びダウンロードコンテンツの販売や北米・欧州・アジア地域に向けた国内で発売されたタイトルのローカライズ及び販売等を行いました。
学生寮・その他事業におきましては、岐阜県内の大学学生寮の運営等を行ってまいりました。
その結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高3,059,778千円(前年同期比29.3%増)、営業利益191,552千円(同55.9%減)、経常利益459,970千円(同27.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益290,381千円(同31.9%減)となりました。
セグメント別の業績は以下のとおりです。
(エンターテインメント事業)
パッケージタイトルとしましては、国内では『シカトリス』、『流行り神1・2・3パック』、『英雄伝説 零の軌跡:改』、『英雄伝説 碧の軌跡:改』の合計4タイトルを発売いたしました。また、第3四半期以降に発売を予定しております『役づくりパズル ゆめいろユラム』等の開発を進めてまいりました。
その他につきましては、PlayStation Network、ニンテンドーeショップ、Steam等を通じたゲームソフト及びダウンロードコンテンツの販売や北米・欧州・アジア地域に向けた国内で発売されたタイトルのローカライズ及び販売を行いました。加えて、新規タイトルの開発及び関連商品のライセンスアウト、カードゲームショップ「プリニークラブ」の運営も引き続き行ってまいりました。
その結果、当事業全体におきましては、売上高3,020,906千円(同29.5%増)、営業利益438,466千円(同35.1%減)となりました。
(学生寮・その他事業)
学生寮・その他事業におきましては、学生支援を目的として岐阜県内の大学学生寮3件の運営等を行ってまいりました。
その結果、当事業全体におきましては、売上高38,871千円(同12.6%増)、営業損失17,526千円(前年同期営業損失20,652千円)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産の部)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は10,655,025千円となり、前連結会計年度末に比べ1,275,397千円の増加となりました。
主な流動資産の増減は、現金及び預金の増加(前連結会計年度末に比べ797,393千円の増加)、売掛金の増加(同359,949千円の増加)、商品及び製品の増加(同115,546千円の増加)、仕掛品の減少(同110,319千円の減少)によるものであります。
主な固定資産の増減は、建物及び構築物の増加(同186,221千円の増加)、建設仮勘定の減少(同67,740千円の減少)によるものであります。
(負債の部)
当第2四半期連結会計期間末における負債は2,991,064千円となり、前連結会計年度末に比べ560,008千円の増加となりました。
主な流動負債の増減は、買掛金の増加(同79,480千円の増加)、契約負債の増加(同159,944千円の増加)、返金負債の増加(同68,289千円の増加)によるものであります。
主な固定負債の増減は、長期借入金の増加(同238,541千円の増加)によるものであります。
(純資産の部)
当第2四半期連結会計期間末における純資産は7,663,960千円となり、前連結会計年度末に比べ715,388千円の増加となりました。
主な純資産の増減は、利益剰余金の増加(同265,178千円の増加)、為替換算調整勘定の増加(同476,562千円の増加)によるものであります。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は5,151,004千円となり、前連結会計年度末に比べ797,393千円の増加となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は382,159千円(前年同期は48,041千円の使用)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益461,581千円、減価償却費43,622千円、為替差益124,258千円、売上債権の増加額314,511千円、前払費用の減少額101,844千円、契約負債の増加額159,944千円、利息及び配当金の受取額69,568千円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は105,329千円(前年同期は806,913千円の使用)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出187,735千円、無形固定資産の取得による支出31,382千円、投資有価証券の償還による収入111,749千円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は130,755千円(前年同期は23,973千円の使用)となりました。これは主に、短期借入金の純減少額88,210千円、長期借入れによる収入267,832千円、長期借入金の返済による支出18,913千円、配当金の支払額25,283千円によるものであります。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
該当事項はありません。
#C3851JP #日本一ソフトウェア #情報通信業セクター