【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当1第四半期連結累計期間における我が国の経済は、感染症対策が大幅に緩和されたことにより、出遅れていたサービス消費の持ち直しが見込まれることで、物価高が続く中でも個人消費の増加が期待されますが、金融資本市場の変動等により引き続き先行き不透明な状況が続くと予想されます。
当社グループが所属するゲーム業界では、巣ごもり需要が一巡したことでゲームソフトの売上低下が不安視されていましたが、デジタル化の進展により販売地域が広がったことや旧作販売の伸長などの影響で、ゲームソフト販売を含むセグメントの売上は底堅く推移しております。その他にも、クラウドゲームサービスの登場によるプラットホームの多様化、成長市場として近年注目されているeスポーツの発展など、市場環境には更なる変化が見られます。
当社グループは、このような経営環境の中、当社グループの商品やサービスを通じてゲームという分野に限らず年齢・性別・地域を超えたすべての人々に楽しさを提供し、その結果として当社グループと当社グループに関わるすべての人々が豊かになることを目指して成長してまいります。そのために、当社グループは永続的な発展を目指し、「開発力の強化」「販売力の強化」「生産性の向上」に取り組むことに加えて、中期的な経営計画として国内販売20万本を超えるIP(知的財産)を作り出すことを目指してまいります。
このような状況の中、エンターテインメント事業におきましては、国内では1タイトルのゲームソフトを発売いたしました。また、インターネット環境でゲームソフトを購入できるPlayStation Network、ニンテンドーeショップ、Steam等を通じたゲームソフト及びダウンロードコンテンツの販売や北米・欧州・アジア地域に向けた国内で発売されたタイトルのローカライズ及び販売等を行いました。
学生寮・その他事業におきましては、岐阜県内の大学学生寮の運営等を行ってまいりました。
その結果、当連結会計年度の業績は、売上高1,310,600千円(前年同期比4.6%増)、営業損失67,838千円(前年同期は営業利益278,400千円)、経常利益98,132千円(前年同期比77.8%減)、親会社株主に帰属する当期利益51,592千円純(前年同期比82.5%減)となりました。
セグメント別の業績は以下のとおりです。
(エンターテインメント事業)
パッケージタイトルとしましては、国内では『シカトリス』の1タイトルを発売いたしました。また、第2四半期以降に発売を予定しております『流行り神1・2・3パック』等の開発を進めてまいりました。
その他につきましては、PlayStation Network、ニンテンドーeショップ、Steam等を通じたゲームソフト及びダウンロードコンテンツの販売や北米・欧州・アジア地域に向けた国内で発売されたタイトルのローカライズ及び販売を行いました。加えて、新規タイトルの開発及び関連商品のライセンスアウト、カードゲームショップ「プリニークラブ」の運営も引き続き行ってまいりました。
その結果、当事業全体におきましては、売上高1,292,100千円(同4.5%増)、営業利益50,714千円(同86.0%減)となりました。
(学生寮・その他事業)
学生寮・その他事業におきましては、学生支援を目的として岐阜県内の大学学生寮2件の運営等を行ってまいりました。
その結果、当事業全体におきましては、売上高18,499千円(同13.7%増)、営業損失9,158千円(前年同期営業損失9,019千円)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産の部)
当第1四半期連結会計期間末における総資産は9,913,114千円となり、前連結会計年度末に比べ533,486千円の増加となりました。
主な流動資産の増減は、現金及び預金の減少(前連結会計年度末に比べ110,540千円の減少)、売掛金及び契約資産の増加(同364,445千円の増加)、商品及び製品の増加(同72,836千円の増加)、前払費用の増加(同69,063千円の増加)によるものであります。
主な固定資産の増減は、建設仮勘定の増加(同44,222千円の増加)、投資有価証券の増加(同107,433千円の増加)によるものであります。
(負債の部)
当第1四半期連結会計期間末における負債は2,586,250千円となり、前連結会計年度末に比べ155,194千円の増加となりました。
主な流動負債の増減は、買掛金の増加(同60,754千円の増加)、未払金の増加(同72,255千円の増加)、賞与引当金の減少(同73,955千円の減少)、契約負債の増加(同80,102千円の増加)、返金負債の増加(同39,358千円の増加)によるものであります。
(純資産の部)
当第1四半期連結会計期間末における純資産7,326,864千円はとなり、前連結会計年度末に比べ378,292千円の増加となりました。
主な純資産の増減は、利益剰余金の増加(同26,389千円の増加)、その他有価証券評価差額金の増加(同18,503千円の増加)、為替換算調整勘定の増加(同333,398千円の増加)によるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
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