【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間における我が国の経済は、感染症対策の拡大に加え記録的な円安の影響により大きく混乱をきたしています。今後も金融資本市場の変動の影響等により引き続き先行き不透明な状況が続くと予想されます。
当社グループが所属するゲーム業界では、巣ごもり景気に対する反動がモバイルゲーム市場の拡大により軽微になることで、ゲーム市場全体では今後も堅調な推移が続くことが予想されます。また、デジタル化の進展に伴い、家庭用ゲーム機におけるダウンロード販売の拡大や、クラウドゲームサービスの登場によるプラットホームの多様化、成長市場として近年注目されているeスポーツの発展など、市場環境には更なる変化が見られます。
当社グループは、このような経営環境の中、当社グループの商品やサービスを通じてゲームという分野に限らず年齢・性別・地域を超えたすべての人々に楽しさを提供し、その結果として当社グループと当社グループに関わるすべての人々が豊かになることを目指して成長してまいります。当社グループは永続的な発展を目指し、「開発力の強化」「販売力の強化」「生産性の向上」に取り組んでまいります。
このような状況の中、エンターテインメント事業におきましては、国内では全6タイトルのゲームソフトを発売いたしました。また、インターネット環境でゲームソフトを購入できるPlayStation Network、ニンテンドーeショップ、Steam等を通じたゲームソフト及びダウンロードコンテンツの販売や北米・欧州・アジア地域に向けた国内で発売されたタイトルのローカライズ及び販売等を行いました。
学生寮・その他事業におきましては、岐阜県内の大学学生寮の運営等を行ってまいりました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高3,349,467千円(前年同期比25.9%減)、営業利益542,132千円(同63.6%減)、経常利益672,437千円(同56.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益485,884千円(同53.0%減)となりました。
セグメント別の業績は以下のとおりです。
(エンターテインメント事業)
パッケージタイトルとしましては、国内では『夜廻三』、『void* tRrLM2();//ボイド・テラリウム2』、『グリムグリモア OnceMore』等の合計4タイトルを発売いたしました。また、第4四半期以降に発売を予定しております『魔界戦記ディスガイア7』等の開発を進めてまいりました。
その他につきましては、PlayStation Network、ニンテンドーeショップ、Steam等を通じたゲームソフト及びダウンロードコンテンツの販売や北米・欧州・アジア地域に向けた国内で発売されたタイトルのローカライズ及び販売を行いました。加えて、新規タイトルの開発及び関連商品のライセンスアウト、カードゲームショップ「プリニークラブ」の運営も引き続き行ってまいりました。
その結果、当事業全体におきましては、売上高3,296,786千円(同26.4%減)、営業利益884,483千円(同51.3%減)となりました。
(学生寮・その他事業)
学生寮・その他事業におきましては、学生支援を目的として岐阜県内の大学学生寮2件の運営を行ってまいりました。
その結果、当事業全体におきましては、売上高52,680千円(同29.8%増)、営業損失21,498千円(前年同期営業損失14,168千円)となりました。
(2)財政状態の分析
(資産の部)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は8,860,620千円となり、前連結会計年度末に比べ635,489千円の増加となりました。
主な流動資産の増減は、現金及び預金の減少(前連結会計年度末に比べ731,481千円の減少)、商品及び製品の増加(同125,253千円の増加)、仕掛品の増加(同93,349千円の増加)、前払費用の増加(同320,168千円の増加)、その他の増加(同77,237千円の増加)によるものであります。
主な固定資産の増減は、土地の増加(同109,686千円の増加)、投資有価証券の増加(同626,407千円の増加)によるものであります。
(負債の部)
当第3四半期連結会計期間末における負債は2,085,620千円となり、前連結会計年度末に比べ856千円の減少となりました。
主な流動負債の増減は、買掛金の減少(同61,935千円の減少)、短期借入金の増加(同226,210千円の増加)、未払法人税等の減少(同160,872千円の減少)、賞与引当金の減少(同86,967千円の減少)、契約負債の増加(同26,121千円の増加)、返金負債の増加(同66,428千円の増加)によるものであります。
主な固定負債の増減は、長期借入金の減少(同20,451千円の減少)によるものであります。
(純資産の部)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は6,775,000千円となり、前連結会計年度末に比べ636,346千円の増加となりました。
主な純資産の増減は、利益剰余金の増加(同460,729千円の増加)、その他有価証券評価差額金の減少(同64,647千円の減少)、為替換算調整勘定の増加(同251,899千円の増加)、新株予約権の減少(同22,662千円の減少)によるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
該当事項はありません。
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