【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結累計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、前期に引き続き既存事業で徹底したコスト削減を進めながら、今後の成長の核となる新規事業領域の拡大に向けて、持続的な成長のための事業基盤の強化、推進に努めてまいりました。また、SDGsやサーキュラーエコノミーの文脈において事業機会が相当数増加しており、事業化の取組みを加速しております。
素材ビジネスにおいては、先行投資フェーズから利益貢献フェーズへ移行し、外部企業等との連携や弊社技術のライセンス供与等の取り組みも加速しており、更なる成長のための基盤は拡大しております。また、当社グループの再資源化素材への引き合いは増加しており、特に再生ナイロン樹脂「REAMIDE®」(リアミド)がアパレルや成型パーツ向けなど新たな事業領域へ拡大・成長しております。さらに、ソリューション事業においては、昨今の廃棄物処理費用の高騰により資源循環における当社グループのノウハウへの引き合いが増加しており、コンサルティング受託、設備販売、設備設計業務受託などで収益源を拡大し、収益・利益の増加に貢献しております。
資源ビジネスにおいては、DX化等を進め生産性向上を進めていくと同時に、オペレーションの見直しやリソース配分の最適化を行い、過去最高水準の受注高を継続しております。また、新規事業領域となる廃プラ資源化への取組みを加速し、既存事業での安定的な成長とともに収益基盤の強化に努めてまいります。
この結果、当第3四半期連結会計期間末の財政状態及び当第3四半期連結累計期間の経営成績は以下のとおりとなりました。
a.財政状態
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は1,520,292千円となり、前連結会計年度末(以下「前年度末」という)と比べ174,684千円減少しております。これは主として子会社株式取得を含む現金及び預金が304,669千円減少、売上の増加に伴う受取手形及び売掛金が118,085千円増加したことによるものです。
当第3四半期連結会計期間末における固定資産は2,792,620千円となり、前年度末と比べ1,238,972千円増加しております。これは、主として子会社株式取得を含む有形固定資産が788,762千円、のれんが451,912千円増加したことによるものです。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は1,191,812千円となり、前年度末と比べ280,557千円増加しております。これは主として子会社株式取得を含む支払手形及び買掛金が53,713千円、短期借入金が100,000千円、1年内返済予定の長期借入金が72,953千円、短期リース債務が32,968千円増加したことによるものです。
当第3四半期連結会計期間末における固定負債は2,416,450千円となり、前年度末と比べ645,201千円増加しております。これは、主として子会社株式取得を含む長期借入金が579,550千円、長期リース債務が63,609千円増加したことによるものです。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は704,649千円となり、134,591千円増加しております。これは主として業績好調に伴う利益剰余金が105,240千円増加したことによるものです。
b.経営成績
当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高3,470,616千円(前年同期比26.2%増)、営業利益170,354千円(前年同期比1.9%減)、経常利益143,217千円(前年同期比5.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益105,238千円(前年同期比15.5%減)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
なお、第1四半期連結会計期間より報告セグメントの名称を変更しており、変更後の名称で記載しております。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 注記事項(セグメント情報等)」に記載のとおりであります。この変更はセグメント名称の変更であり、セグメント情報に与える影響はありません。
また、記載のセグメント別の金額はセグメント間取引の相殺前の数値です。
(素材ビジネス)
素材ビジネスにつきましては、前期に引き続きセグメント損益は黒字で推移しております。原状回復工事増加に伴う廃カーペットタイル受入処理量は堅調に推移し、廃カーペットタイルを再資源化した再生塩化ビニルコンパウンド「リファインパウダー」の引き合いが増加しております。また、自動車エアバッグの基布や廃棄漁網等を再資源化したナイロン樹脂「REAMIDE®」(リアミド)の生産・販売も堅調に推移しております。特にアパレルや成型パーツ向け等の複数の業界で引き合いが増加しており、新たな事業領域へ拡大・成長しております。さらに、当社自動車エアバッグ基布リサイクル技術の海外企業へのライセンス供与やコンサルティングの受託が収益・利益へ貢献しました。このように、当社のビジネスノウハウに対する引き合いは増加しており、収益機会が拡大しております。
この結果、売上高は1,205,487千円(前年同期比4.1%増)となり、セグメント利益は100,637千円(前年同期比14.0%増)となりました。
(資源ビジネス)
資源ビジネスにつきましては、オペレーションの見直しやリソースの最適化を進め、産業廃棄物処理事業で過去最高水準の受注高を維持し、安定的な成長を継続しております。解体工事から収集運搬・中間処理まで一括受注できる体制と小回りを利かしたサービスを強みに営業活動を強化したことに加え、DX化・廃材処理バリューチェーン改革など顧客の収益性を高める取組みが功を奏し、増加する原状回復工事の受注獲得を継続しております。また、2022年7月1日付で株式会社コネクションをグループ化し、産廃処理事業の業績に貢献しました。株式会社ジーエムエスとのシナジー創出により、収益力が向上しております。さらに、ケミカルリサイクルの事業化や廃プラ資源化新商流の創出、新規事業領域となる廃プラ資源化への取組みを加速しております。
この結果、売上高は2,319,779千円(前年同期比40.0%増)、セグメント利益は445,881千円(前年同期比27.8%増)となりました。
(2) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、17,857千円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5) 主要な設備
当第3四半期連結累計計期間において、株式会社コネクションを連結の範囲に含めたことに伴う主要な設備の増加は、以下のとおりであります。
2023年3月31日現在
会社名
事業所名
(所在地)
セグメントの名称
設備の内容
帳簿価額(千円)
従業員数
(人)
建物及び
構築物
機械装置
及び
運搬具
工具、
器具及び
備品
土地
(面積㎡)
リース
資産
その他
合計
株式会社コネクション
本社
(東京都足立区)
資源ビジネス
本社機能・破砕機
292,546
55,481
2,924
418,000
(1,499.5)
97,457
1,573
867,983
32(-)
(注)1.現在休止中の主要な設備はありません。
2.「その他」は、ソフトウェア、施設利用権であります。
3.従業員数の( )は、臨時雇用者数を外書きしております。
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