【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当第2四半期連結累計期間におけるわが国の経済は、新型コロナウイルスの感染再拡大の兆候が見られることやロシア・ウクライナ情勢による世界的な政治的・経済的な不安定により、先行き不透明な状況が続いております。昨今、消費者の価値観が多様化しております。当社のターゲットとなる、主にBtoCのクライアント企業においては、自社製品・サービスのファンの獲得は、顧客生涯価値(LTV)を高め、自社ブランドの確立・成長に寄与するという観点から、非常に重要視されつつあります。当社は、「世界中の“好き”を加速する」をビジョンに掲げ、企業やブランドのファンの育成・活性化を支援するアンバサダー事業を主軸事業としております。当社が創業以来、培ってきたSNS・メディア運用やファンの育成・活性化のノウハウ、自社開発システムを利用した分析ツール等を用いて、付加価値の高い企画・提案が可能となっています。このような環境のなか、当第2四半期連結累計期間においては、自社セミナーの開催や自社独自ツールにおけるLINE連携などのシステム開発によりアンバサダープログラム導入数の増加に努めたものの、新型コロナウイルスの再拡大によるクライアント企業におけるファン交流のイベントが引き続き自粛になっていることや、2022年2月に当社元役員が逮捕されたことに関する各メディアでの報道等、債務超過などの当社財政状態への懸念により、一部の顧客との契約解除や新規顧客獲得鈍化から、売上高は低調に推移いたしました。利益については、前年からコスト削減に取り組んでおり売上原価や販売費及び一般管理費は前年同期比と比べて削減は進んでいるものの、上記を要因とした売上高の減少を補いきれていない状況です。一方で、特別損失については、2021年12月期において引当を行った訂正関連損失引当金のうち一部内容について不足分を訂正関連損失引当金繰入として計上したものの、資金流出の発覚による貸倒引当金繰入額の計上が当四半期は計上されていないなどの理由から、特別損失の金額は縮小いたしました。以上の結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は売上高246,672千円(前年同期比18.89%減)、営業損失80,809千円(前年同期は営業損失73,314千円)、経常損失75,092千円(前年同期は経常損失64,422千円)、親会社株主に帰属する四半期純損失117,030千円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純損失181,722千円)となりました。なお、当社グループは「アンバサダー事業」を主要な事業としており、他事業セグメントの重要性が乏しいためセグメント別の記載を省略しております。
(2) 財政状態の状況当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べ260,972千円減少し、183,698千円となりました。これは、流動資産が250,847千円減少し134,592千円となったこと及び固定資産が10,124千円減少し、49,106千円となったことによるものであります。流動資産の減少は主に、現金預金の減少241,100千円によるものであります。固定資産の減少は主に、投資有価証券の減少5,573千円によるものであります。一方、負債については、流動負債が126,149千円減少し477,191千円となったこと及び固定負債が21,923千円減少し187,965千円となったことにより665,157千円となりました。流動負債の減少は主に、訂正関連損失引当金の減少130,523千円によるものであります。固定負債の減少は主に、長期借入金の減少23,250千円によるものであります。純資産については、親会社株主に帰属する四半期純損失を117,030千円計上したことにより利益剰余金が減少し△481,459千円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物は、42,232千円となりました。なお、当第2四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間の営業活動の結果減少した資金は、179,722千円であります。これは主に税金等調整前四半期純損失116,286千円、訂正関連損失引当金に係る130,523千円の支出によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間の投資活動の結果増加した資金は、36,466千円であります。これは主に定期預金の担保差入れによる増減額22,921千円を計上したほか、投資有価証券の売却による収入10,000千円が計上されたことなどによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期連結累計期間の財務活動の結果減少した資金は、76,046千円であります。これは長期借入金の返済による支出53,125千円と短期借入の返済による支出22,921千円によるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動該当事項はありません。
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