【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、景気に緩やかな持ち直しの動きがあり、ウィズコロナの新たな段階への移行も進められている中、地政学的リスクの上昇により端を発した原材料価格の高騰は続いており、為替相場の円安進行も継続して不安定な状況となっており、先行きは依然として不透明な状況にあります。当社が属する健康食品、化粧品、日用雑貨及び医薬品業界におきましては、国内の個人消費に緩やかな持ち直しの動きは見られる一方で、各種消費財の値上げが行われており、今後の消費動向も含めた影響の予測が難しい状況にあります。このような状況の下、当社は「モノ創りで、笑顔を繋ぐ。」を経営ビジョンとして、変容する働き方やライフスタイルの中で頑張る方々を応援し、笑顔で幸せな生活を楽しんでいただくための商品を創出するメーカーとして、常にお客様の立場に立って、興味・共感を得られる実感値の高いモノ創りに挑戦し続けてまいります。コロナ禍における新しい生活様式に関連した消費行動の変容を中心に、当社の強みである企画・開発力、プロモーション力を活かし、多様化する消費者ニーズを捉えた高付加価値で競争力の高い商品の開発に取り組んでおり、主力ブランドにおきましては新商品投入や既存商品のリニューアル、商品ラインナップの拡充に向けた取り組みを進めております。当第2四半期累計期間では、2022年9月に実施した「ハウスホールド」カテゴリーの当社主要ブランドである「オキシクリーン」において一部商品の販売価格改定を実施したものの、リピート需要を中心に好調に推移し、引続き業績全体を牽引したほか、フェムテック分野への積極的なPR活動を実施しました。以上の結果、当第2四半期累計期間の売上高は2,893,604千円(前年同期比30.8%増)、営業利益は249,896千円(前年同期比2.2%減)、経常利益は245,483千円(前年同期比4.8%減)、四半期純利益は169,898千円(前年同期比4.7%減)となりました。
当社は健康食品、化粧品、日用雑貨、医薬品の企画及び販売を主たる事業とする単一セグメントであるため、セグメント情報に代えて商品カテゴリー毎の取り組み状況について記載しております。カテゴリーは、健康食品を中心とする「ヘルスケア」、化粧品を中心とする「ビューティケア」、日用雑貨の「ハウスホールド」、医療用医薬品と一般用医薬品の「医薬品」、「その他」で構成されております。なお、「医薬品」カテゴリーにつきましては、2022年11月22日に「会社分割(簡易吸収分割)に関するお知らせ」として公表しておりますとおり、2023年2月1日を効力発生日として他社に医薬品事業を承継させることといたしました。(ヘルスケア)ヘルスケアに区分される商品におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大に伴うインバウンド需要の停滞が継続しており、未だ回復が不透明な状況にあります。そのため、全体としては低調な動きとなりました。その結果、ヘルスケア商品の売上高は、107,426千円(前年同期比26.8%減)となりました。
(ビューティケア)ビューティケアに区分される商品におきましては、フェムテック商品である「よもぎ温座パット」において、リブランディングを行い、積極的にPR活動やメディア露出を行った成果もあり、売上拡大に貢献いたしました。その結果、ビューティケア商品の売上高は、244,577千円(前年同期比13.6%増)となりました。
(ハウスホールド)ハウスホールドに区分される商品におきましては、酸素系漂白剤ブランド「オキシクリーン」では、継続して積極的なPR活動や更なる認知度向上のためのプロモーション活動を実施してまいりました。注目度の高まりから導入店舗や導入アイテムも拡大しており、つめかえタイプの販売も好調に推移していることからリピート需要の拡大も進んでおり、売上が増加しております。その結果、ハウスホールド商品の売上高は2,465,311千円(前年同期比38.5%増)となりました。
(医薬品)医薬品に区分される商品におきましては、「ビタミンC2000」シリーズや「酸化マグネシウム錠」の売上は堅調に推移しましたが、医薬品事業の承継に伴う商品廃番の影響もあり、医薬品の売上高は53,058千円(前年同期比7.5%減)となりました。
(その他)その他売上につきましては、主として植物石鹸等のPB(プライベートブランド)商品を販売しており、売上高は23,230千円(前年同期比70.9%増)となりました。
②財政状態
(資産)当第2四半期会計期間末の総資産は、前事業年度末に比べ1,039,141千円増加し、3,733,271千円となりました。これは主に2022年9月に資金調達を行ったことにより現金及び預金が1,185,749千円増加したことに加え、原材料及び貯蔵品が239,071千円増加、四半期会計期間末日が休日であったことにより受取手形及び売掛金が486,551千円増加した一方で、商品及び製品が893,821千円減少したことによるものであります。
(負債)当第2四半期会計期間末の負債は、前事業年度末に比べ904,312千円増加し、1,504,905千円となりました。これは主に、前年度末に季節借入として行っていた短期借入金200,000千円を返済した一方で、長期的な運転資金を確保し安定的な経営戦略を採用するために、社債および長期借入金にてそれぞれ500,000千円ずつの資金調達を行ったことによる影響であります。
(純資産)当第2四半期会計期間末の純資産は、前事業年度末に比べ134,829千円増加し、2,228,366千円となりました。これは主に、四半期純利益の計上により利益剰余金が169,898千円増加した一方で、繰延ヘッジ損益が35,663千円減少したことによるものであります。この結果、自己資本比率は59.7%(前事業年度末77.7%)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前事業年度末に比べ1,185,749千円増加し、1,496,050千円となりました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における営業活動による資金の増加は、421,784千円となりました。これは主に、税引前四半期純利益の計上245,483千円、棚卸資産の減少額654,749千円、当第2四半期会計期間末日が金融機関の休日であったことによる売上債権の増加額486,551千円等によるものであります。 (投資活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における投資活動による資金の減少は、5,681千円となりました。これは主に無形固定資産の取得による支出5,305千円によるものであります。 (財務活動によるキャッシュ・フロー)当第2四半期累計期間における財務活動による資金の増加は、768,554千円となりました。これは主に短期借入金の減少200,000千円、長期借入による収入500,000千円、社債の発行による収入492,960千円によるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等
当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動当第2四半期累計期間における研究開発費は、25,231千円であります。なお、当第2四半期累計期間において当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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