【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第1四半期連結累計期間における我が国経済は、個人消費の緩やかな増加に加え、供給制約等で先送りされていた設備投資が堅調に推移したものの、海外経済の減速による企業収益の下押し懸念など、先行き不透明な状況で推移しております。
当業界におきましては、各種エネルギー及び資材価格が依然として高値の水準で推移するなど、厳しい状況が続いております。
このような経営環境の中、当社グループでは業務効率化によるコスト削減に努めると同時に販売価格改定を進めるなど、売上目標達成と利益確保に尽力しました。
この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、国内・海外両市場の売上増により売上高25億29百万円(前年同期比11.7%増)となりました。利益面では、各種経費削減効果により経常利益2億51百万円(同9.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1億84百万円(同7.1%増)となりました。
なお、当社グループは単一セグメントのため、製品別の業績を記載すると次のとおりであります。
濾過助剤
当期間におきましては、海外市場での大幅な売上増に加え、国内市場での甘味料向け製品などの売上が増加しました。この結果、売上高は14億90百万円(前年同期比18.4%増)となりました。
建材・充填材
当期間におきましては、海外市場での売上は減少したものの、国内市場での売上が増加しました。この結果、売上高は3億65百万円(同1.4%増)となりました。
化成品
当期間におきましては、浄化槽用塩素剤の売上が減少したものの、プール用塩素剤の売上が増加しました。この結果、売上高は5億31百万円(同6.9%増)となりました。
その他の製品
当期間におきましては、各種化学品向け製品の売上が減少しました。この結果、売上高は1億42百万円(同4.3%減)となりました。
②財政状態
当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ6億47百万円増加し、136億87百万円 となりました。主な増加は、現金及び預金2億58百万円、受取手形及び売掛金2億6百万円、投資有価証券1億33百万円であります。
負債は、前連結会計年度末に比べ4億62百万円増加し、67億44百万円となりました。主な増加は、支払手形及び 買掛金2億15百万円、短期借入金1億66百万円であります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ1億84百万円増加し、69億43百万円となりました。主な増加は、利益剰余金89百万円、その他有価証券評価差額金74百万円であります。
なお、自己資本比率は、前連結会計年度末の51.8%から50.7%となりました。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は、総額28百万円であります。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。