【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、コロナ禍からの社会経済活動の正常化が進みつつある一方、資源価格高騰や円安による輸入物価の上昇、海外経済の減速が景気の下押し圧力となるなど、依然として厳しい状況が続いております。
当業界におきましては、各種エネルギー及び資材価格高騰による製造原価の継続的な上昇懸念など、先行き不透明な状況で推移しております。
このような経営環境の中、当社グループでは販売価格の改定を推進しつつ、生産や業務の効率化によるコスト削減に努めるなど、売上目標達成と利益確保に尽力しました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、国内市場での販売価格改定及び海外市場での積極的な営業努力が功を奏し売上高69億76百万円(前年同期比19.5%増)となりました。利益面では、売上総利益の増加に加え、各種経費削減効果及び為替差益の影響により経常利益6億85百万円(同77.8%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益5億6百万円(同75.3%増)となりました。
なお、当社グループは単一セグメントのため、製品別の業績を記載すると次のとおりであります。
濾過助剤 当期間におきましては、国内市場及び海外市場とも各種食品向け製品の売上が大幅に増加しました。この結果、売上高は43億60百万円(前年同期比27.9%増)となりました。
建材・充填材 当期間におきましては、国内市場での各種充填材向け製品、並びに住宅用建材向け製品の売上が増加しました。この結果、売上高は11億29百万円(同8.7%増)となりました。
化成品 当期間におきましては、各種塩素剤の売上が増加しました。この結果、売上高は10億75百万円(同8.1%増)となりました。
その他の製品 当期間におきましては、各種化学品の売上が増加しました。この結果、売上高は4億11百万円(同3.3%増)となりました。
②財政状態
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ12億22百万円増加し、138億36百万円となりました。主な増加は、現金及び預金2億14百万円、受取手形及び売掛金9億3百万円であります。
負債は、前連結会計年度末に比べ7億37百万円増加し、72億27百万円となりました。主な増加は、支払手形及び買掛金5億2百万円であります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ4億85百万円増加し、66億9百万円となりました。主な増加は、親会社株主に帰属する四半期純利益5億6百万円、為替換算調整勘定87百万円であり、主な減少は、利益剰余金の配当金の支払い52百万円であります。
なお、自己資本比率は、前連結会計年度末の48.5%から47.8%となりました。
(2)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費は、総額1億6百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。