【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績
当第2四半期連結累計期間における我が国経済は、9月以降の全国的なコロナ感染者数の減少に伴い個人消費の持ち直しが期待されはじめたものの、資源価格高騰や円安による輸入物価上昇、及び物流停滞影響が持続するなど、依然として厳しい状況が続いております。
当業界におきましては、各種エネルギー及び資材価格高騰によるさらなる製造原価上昇懸念など、先行き不透明な状況で推移しております。
このような経営環境の中、当社グループでは販売価格の改定を推進しつつ、生産や業務の効率化によるコスト削減に努めるなど、売上目標達成と利益確保に尽力しました。
この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、国内・海外両市場の出荷回復に加え、販売価格改定効果により売上高45億87百万円(前年同期比17.6%増)となりました。利益面では、各種経費削減効果及び為替差益の影響により経常利益4億77百万円(同98.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益3億46百万円(同95.5%増)となりました。
なお、当社グループは単一セグメントのため、製品別の業績を記載すると次のとおりであります。
濾過助剤
当期間におきましては、国内市場での化学品向け製品など全体的に売上が増加しました。この結果、売上高は27億17百万円(前年同期比20.9%増)となりました。
建材・充填材
当期間におきましては、海外市場での売上は概ね横ばいであったものの、国内市場での住宅用建材向け製品、並びに各種充填材向け製品の売上が増加しました。この結果、売上高は7億39百万円(同14.1%増)となりました。
化成品
当期間におきましては、各種塩素剤の売上が増加しました。この結果、売上高は8億49百万円(同12.8%増)となりました。
その他の製品
当期間におきましては、各種化学品の売上が増加しました。この結果、売上高は2億80百万円(同11.7%増)となりました。
②財政状態
当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ4億93百万円増加し、131億7百万円となりました。主な増加は、受取手形及び売掛金5億77百万円、商品及び製品38百万円であり、主な減少は現金及び預金2億17百万円であります。
負債は、前連結会計年度末に比べ1億74百万円増加し、66億64百万円となりました。主な増加は、支払手形及び買掛金3億93百万円、未払法人税等83百万円、その他99百万円であり、主な減少は短期借入金4億20百万円であります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ3億18百万円増加し、64億42百万円となりました。主な増加は、親会社株主に帰属する四半期純利益3億46百万円であり、主な減少は、利益剰余金の配当金の支払い52百万円であります。
なお、自己資本比率は、前連結会計年度末の48.5%から49.1%となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末より2億17百万円減少し、26億91百万円となりました。
当連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、3億45百万円となりました。
これは、主に税金等調整前四半期純利益4億63百万円、減価償却費1億34百万円、仕入債務の増加3億68百万円に対し、売上債権の増加5億77百万円があったことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、1億34百万円となりました。
これは、主に有形固定資産の取得による支出1億12百万円があったことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は、4億55百万円となりました。
これは、主に長期借入金による収入1億50百万円、社債発行による収入98百万円に対し、短期借入金の純増減額の減少4億20百万円、長期借入金の返済による支出1億3百万円、社債の償還による支出1億25百万円、配当金の支払額52百万円があったことによります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費は、総額68百万円であります。なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。