【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当第1四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 経営成績の分析当第1四半期連結累計期間における経済情勢は、コロナ禍の活動制限による消費抑制解消による個人消費の回復や部材不足の緩和により製造業の景況は持ち直したものの、依然としてエネルギー価格及び資源価格の高止まりが継続しており、加えて世界的な金融引き締め、高インフレ、更なる物価高への懸念は根強く、景気の先行きは不透明な状況が続いております。これらの結果、当第1四半期連結累計期間の売上高は327億81百万円(前年同期比13.4%減)となりました。損益面においては、営業利益は1億89百万円(前年同期比27.2%減)となりました。経常損益は1億56百万円の損失(前年同期は96百万円の経常利益)となりました。親会社株主に帰属する四半期純損益は2億66百万円の損失(前年同期は25百万円の親会社株主に帰属する四半期純利益)となりました。
当社グループは、EMS事業とその他の事業を営んでおりますが、ほとんどがEMS事業のため、セグメント情報の記載を省略しております。なお、EMS事業の製品分野別の売上高とその他の事業の売上高は以下のとおりであります。売上高の金額については、連結相殺消去後の数値を記載しております。
① EMS事業当社グループの主たる事業であるEMS事業の売上高は325億91百万円(前年同期比13.5%減)となりました。製品分野別の業績の概況は次のとおりであります。
(車載機器)電動自動車市場の拡大による需要増の状況は継続しているものの、車載向け電子部品の逼迫影響があり、また一部顧客との取引について当第1四半期連結会計期間より代理人取引として収益を純額で計上したことにより、売上高は170億15百万円(前年同期比19.8%減)となりました。
(産業機器)中国のロックダウン影響の解消により生産が正常化したことに加え、省エネルギー投資も継続したことから、売上高は69億41百万円(前年同期比10.4%増)となりました。
(OA機器)在宅需要による増産の反動により複合機やレーザープリンタ向け製品の取扱高が減少し、売上高は84億28百万円(前年同期比15.4%減)となりました。
(その他)コンシューマー製品とアミューズメント向け開発が主な事業内容になり、売上高は2億5百万円(前年同期比9.8%減)となりました。
② その他の事業人材派遣業の売上高は1億89百万円(前年同期比9.3%増)となりました。
(2) 財政状態の分析当第1四半期連結会計期間末における総資産は857億73百万円(前連結会計年度末比9億88百万円増加)となりました。これは主に、棚卸資産が減少した一方で、現金及び預金が増加したことによるものであります。負債につきましては、677億38百万円(前連結会計年度末比9億62百万円増加)となりました。これは主に、短期借入金及び長期借入金が減少した一方で、買掛金が増加したことによるものであります。純資産につきましては、180億35百万円(前連結会計年度末比25百万円増加)となりました。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動該当事項はありません。
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