【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①財政状態の状況
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末に比べ158,185千円増加し、1,454,300千円となりました。これは主に、金融機関からの資金借入によって現金及び預金が前連結会計年度末と比較して152,573千円増加の812,084千円となったことによるものです。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ9,845千円減少し、630,900千円となりました。主な増加要因は、当第2四半期連結累計期間に実行した資金借入によって短期借入金を44,668千円計上したこと、及び長期借入金が118,669千円増加し252,619千円となったことであります。一方主な減少要因は、未払法人税等が82,972千円減少し51,486千円となったこと、未払金が52,161千円減少し59,032千円となったこと、及び買掛金が47,449千円減少し86,074千円となったことであります。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は、前連結会計年度末に比べ168,031千円増加し、823,400千円となりました。これは主に、利益剰余金が158,118千円増加したこと及びストックオプションの行使により資本金及び資本剰余金がそれぞれ4,950千円増加したことによるものです。
②経営成績の状況
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、昨年から続く各国中銀による金融引き締めの長期化を受けた海外経済の不透明感はあるものの、円安による外国人観光客の増加や、新型コロナウイルスが5月に5類へ移行したことを受けた大型連休での国内旅行の増加により、景況感の改善が見られました。
このような状況のなかで、当社グループは、引き続き、安定した収益基盤の構築と持続的な事業の拡大を目指して参りました。新型コロナウイルスが5類へ移行したことにより、前第2四半期連結累計期間に発生したワクチン接種に関する医療人材の紹介手数料売上が大幅に減少した一方、当社グループの主要事業であるメンタルヘルスソリューション事業においては、経済活動の再開を受けて受注活動が活発化しました。また、昨年9月に100%子会社として設立した「株式会社ヘルスケアDX」(以下、ヘルスケアDXという)や昨年12月に連結子会社化した「株式会社明照会労働衛生コンサルタント事務所」(以下、明照会という)も業績を着実に伸ばしており、当社グループの成長に寄与しております。
この結果、当第2四半期連結累計期間の経営成績は、売上高1,304,409千円(前年同四半期比10.6%増)、営業利益216,713千円(同31.2%減)、経常利益212,949千円(同27.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益158,118千円(同29.9%減)となりました。
セグメント毎の経営成績は以下のとおりであります。
a.メンタルヘルスソリューション事業
メンタルヘルスソリューション事業では、産業医及び保健師等による役務提供サービスと労働者の心身の健康管理に関する各種クラウド型サービス「ELPIS」をパッケージ化し、「産業医クラウド」の名称で提供しております。
当第2四半期連結累計期間におけるメンタルヘルスソリューション事業においては、新規顧客獲得のため、顧客サービス体制の強化、大手企業向けコンサルティング提案営業の推進などを引き続き行ってまいりました。また、既存顧客へのサービス追加による増額提案活動も実施しております。ヘルスケアDXのメンタルクリニック運営支援サービス事業については、運用を開始しております。また、東海地方における明照会との営業活動の相乗効果が徐々に出始めております。
この結果、当第2四半期連結累計期間における当セグメントの経営成績は、売上高1,030,762千円(前年同四半期比44.2%増)、セグメント利益72,296千円(同25.6%減)となりました。
b.メディカルキャリア支援事業
当第2四半期連結累計期間におけるメディカルキャリア支援事業においては、自治体による新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種が一巡したことから関連する売上が減少したものの、医師転職案件においては紹介先医療機関の掘り起しに注力し、着実に受注につなげました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における当セグメントの経営成績は、売上高242,428千円(前年同四半期比44.3%減)、セグメント利益118,010千円(同51.6%減)となりました。
c.デジタルマーケティング事業
当第2四半期連結累計期間におけるデジタルマーケティング事業においては、グループの売上に寄与することを目指して当社グループ企業向けのマーケティングに事業部内のリソースを集中しました。
この結果、当第2四半期連結累計期間における当セグメントの経営成績は、売上高は31,218千円(前年同四半期比3.3%増)となりましたが、当社グループ内取引の増加等により、セグメント間の内部売上高又は振替高が増加したことから、セグメント利益は36,379千円(前年同四半期は558千円のセグメント損失)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末に比べ152,573千円増加し、812,084千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動の結果得られた資金は、18,449千円のマイナスとなりました。資金の主な増加要因は、税金等調整前四半期純利益218,910千円、減価償却費17,960千円、前払費用の減少額13,938千円等によるものであり、主な減少要因は、未払金の減少額53,153千円、仕入債務の減少額47,449千円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において投資活動の結果使用した資金は、37,717千円となりました。主な支出要因は、敷金及び保証金の差入による支出15,053千円であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間において財務活動の結果得られた資金は、208,740千円となりました。主な増加要因は、長期借入金の借入れによる収入222,333千円によるものであり、主な減少要因は、長期借入金の返済による支出66,418千円によるものであります。
(3)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当第2四半期連結累計期間において、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(6)研究開発活動
該当事項はありません。
(7)経営成績に重要な影響を与える要因
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因に重要な変更はありません。
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