【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第1四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症による行動制限の緩和により、経済活動の持ち直しがみられましたが、ロシア・ウクライナ情勢の長期化を一因とする原材料価格の高騰や、深刻な人手不足など景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
このような状況のもと、当社は利益の確保のため、生産性の向上や経費の削減に取り組むとともに受注・売上の拡大に努めてまいりました。
この結果、当第1四半期累計期間の売上高は8億48百万円(前年同期比10.4%増)、営業損失は53百万円(前年同期は営業損失53百万円)、経常損失は33百万円(前年同期は経常損失33百万円)、四半期純損失は39百万円(前年同期は四半期純損失33百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(産業機械関連)
日本工作機械工業会による工作機械主要統計では2023年1月から3月までの工作機械の受注累計額は3,942億円と、前年同期に比べ12.0%の減少となっております。
このような中、大型鋳物を得意とする当社の工作機械鋳物部品の同期間における受注高は前年同期比26.3%増の3億76百万円となりました。
ディーゼルエンジン部品の分野は、受注高が前年同期比19.5%減の93百万円となりました。
産業機械部品の分野は、工場の新設等の設備投資の活発化に伴い、受注高は12百万円と、前年同期と比べ224.0%の増加となりました。
この結果、当セグメントの受注高は6億42百万円(前年同期比10.2%増)、売上高は4億73百万円(前年同期比29.3%増)となりました。
(住宅機器関連)
昨年10月の入国制限の緩和以降、外国人観光客の増加によるインバウンド需要は回復傾向にあり、それに伴って宿泊施設の新設や改修等の着工件数も増加しております。
このような中、住宅機器関連の分野は、主力である「鋳物ホーロー浴槽」や「やまと風呂」の拡販に努めてまいりました。
この結果、当セグメントの売上高は3億74百万円(前年同期比6.9%減)となりました。
(2)資産、負債、純資産の状況
(資産)
当第1四半期会計期間末の資産合計は、59億20百万円となり、前事業年度末に比べ50百万円減少いたしました。この主な要因は、流動資産の内、受取手形及び売掛金が4億20百万円減少したこと等によるものであります。
(負債)
負債合計は、33億70百万円となり、前事業年度末に比べ1億4百万円減少いたしました。この主な要因は、流動負債の内、支払手形及び買掛金が61百万円減少、短期借入金が60百万円減少したこと等によるものであります。
(純資産)
純資産合計は、25億50百万円となり、前事業年度末に比べ53百万円増加いたしました。この主な要因は、その他有価証券評価差額金が93百万円増加したこと等によるものであります。
この結果、自己資本比率は43.1%となりました。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第1四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第1四半期累計期間における研究開発活動の金額は2百万円であります。
なお、当第1四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。