【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス第7波の感染拡大の影響を受けながらも、個人消費や設備投資は堅調に推移しましたが、原材料価格や電力料の高騰、ロシア・ウクライナ情勢などの不安材料も払拭できないなか、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような厳しい経営環境のもと、当社は利益の確保を重視しながら、受注・売上の拡大に取り組んでまいりました。
この結果、当第3四半期累計期間の売上高は27億71百万円(前年同期比33.1%増)、営業損失は79百万円
(前年同期は2億80百万円の営業損失)、経常利益は1百万円(前年同期は2億7百万円の経常損失)、四半期純損失は8百万円(前年同期は2億9百万円の四半期純損失)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
〈産業機械関連〉
日本工作機械工業会による工作機械主要統計では2022年1月から2022年9月までの工作機械の受注累計額は1兆3,438億9百万円と、前年同期に比べ21.3%の増加となっております。
このような中、大型鋳物製品を得意とする当社の工作機械鋳物部品の同期間における受注高は前年同期比79.6%増の9億75百万円となりました。
ディーゼルエンジン部品の分野は、受注高が前年同期比2.8%増の2億67百万円となりました。
産業機械部品の分野においては、昨年から増加した「定盤」の需要が落ち着いたこともあり、受注高は28百万円と前年同期と比べ88.7%の減少となりました。
この結果、当セグメントの受注高は15億93百万円と前年同期比23.3%の増加、売上高では14億5百万円と前年同期比63.6%の増加となりました。
〈住宅機器関連〉
2022年の新設住宅着工戸数は、資材価格の高騰等により5月以降は前年同期を下回りましたが、8月には再び増加に転じており、1月から9月までの累計は前年同期に比べ1.0%の増加となっております。
このような中、住宅機器関連の分野は、主力製品である「鋳物ホーロー浴槽」の拡販に注力し、宿泊施設の新設や改修に対する営業強化に引き続き努めてまいりました。
また、「わの湯」や「五右衛門風呂」をはじめとした「やまと風呂」の販売も好調で、前年同期を上回っております。
この結果、当セグメントの売上高は13億66百万円と前年同期比11.7%の増加となりました。
(2)資産、負債、純資産の状況
(資産)
当第3四半期会計期間末の資産合計は、57億38百万円となり、前事業年度末に比べ7百万円減少いたしました。この主な要因は、受取手形及び売掛金は1億92百万円増加しましたが、現金及び預金が2億71百万円減少したこと等によるものであります。
(負債)
当第3四半期会計期間末の負債合計は、33億31百万円となり、前事業年度末に比べ22百万円増加いたしました。この主な要因は、繰延税金負債は17百万円減少しましたが、賞与引当金は25百万円、退職給付引当金は22百万円増加したこと等によるものであります。
(純資産)
当第3四半期会計期間末の純資産合計は、24億6百万円となり、前事業年度末に比べ29百万円減少いたしました。この主な要因は、その他有価証券評価差額金が21百万円減少したこと等によるものであります。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期累計期間における研究開発活動の金額は1百万円であります。 なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)主要な設備
前事業年度において計画中であった主要な設備の新設等について、当第3四半期累計期間において完成したものは、次のとおりであります。
事業所名
(所在地)
セグメントの名称
設備の内容
金額(千円)
完了年月
吉田工場
(広島県安芸高田市)
住宅機器関連
V1バケットエレベータNo.2更新
10,900
2022年5月