【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の分析当第1四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことから、景気は緩やかな回復の動きがみられるものの、ウクライナ情勢の長期化を背景とした資源価格の高騰、急激な為替変動などにより、引き続き先行き不透明な状況が続いております。こうした環境のもと、当社グループの関連する金融商品取引市場におきましては、期初には米政策金利の上昇の鈍化に伴い、1ドル=130円台まで上昇しましたが、日銀新総裁による、これまでの金融政策維持の意向が表明されたことや、米景気の堅調な経済指標を受けてFRBの利上げが続くとの見方が強まったことなどから日米の金融政策の方向性の違いによる金利差が再び拡大するとの見方から円安が続き、144 円台半ばで期末を迎えました。この様な状況の中、当社グループは、ボラティリティの上昇に伴い取引機会が増加することを見込み、2023年6月より「LION FX」において新たにチェココルナ/円・イスラエルシュケル/円・タイバーツ/円の取扱いを開始し、通貨ペアを54種類に増やしました。また、テクニカルの売買サインに沿って自動で注文する機能を「LIONチャートPlus+」に追加するなど顧客の要望の実現化や、取引意欲が向上するよう多種多様なキャンペーンを毎月実施して参りました。さらに、南海電鉄のなんば駅、京阪電車の淀屋橋駅に看板広告を設置し、企業認知度の向上及び新規顧客の獲得に努めました。その結果、当第1四半期連結会計期間末の顧客口座数は591,030口座(前連結会計期間末比1.0%増)に達し、外国為替受入証拠金は75,649,421千円(同3.7%増)となりました。また、当第1四半期連結累計期間の外国為替取引高は2兆826億通貨(前年同四半期比24.2%減)となりました。なお、CFDにおける顧客口座数、受入証拠金及び取引高については、現時点では外国為替取引の顧客口座数、受入証拠金及び取引高と比べ重要性が小さいため記載を省略しております。以上の結果、当第1四半期連結累計期間の営業収益は2,922,871千円(前年同四半期比19.5%増)、純営業収益は2,909,780千円(同19.9%増)、営業利益は1,378,654千円(同69.7%増)、経常利益は1,376,183千円(同69.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は972,819千円(同75.2%増)となりました。
(2) 財政状態の分析
① 資産当第1四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末と比較して7,016,378千円増加して、110,741,149千円となりました。これは主に顧客区分管理信託の増加4,150,000千円、デリバティブ取引(資産)の増加2,302,347千円、現金及び預金の増加398,860千円、外国為替差入証拠金の増加376,410千円等があった一方、約定見返勘定(資産)の減少293,776千円等があったことにより、流動資産が7,022,474千円増加したことによるものです。
② 負債当第1四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末と比較して6,206,229千円増加して、94,713,116千円となりました。これは主にデリバティブ取引(負債)の増加2,794,466千円、外国為替受入証拠金の増加2,673,174千円、短期借入金の増加710,000千円、外国為替取引未払費用の増加386,218千円等があった一方、未払法人税等の減少403,423千円等があったことにより、流動負債が6,205,736千円増加したことによるものです。
③ 純資産当第1四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末と比較して810,148千円増加して、16,028,033千円となりました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の増加により利益剰余金が730,994千円増加したことによるものです。
(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題当第1四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4) 研究開発活動 該当事項はありません。
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