【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)経営成績の状況
当第3四半期累計期間における我が国経済は、全国旅行支援の実施や新型コロナウイルス感染症に関する水際対策の緩和等、各種政策の効果により正常化に向かいつつあります。その一方で、ロシアのウクライナ侵攻の長期化に伴う資源・エネルギー価格の高騰に加え、世界的なインフレ加速や急激な為替の変動により、依然として先行き不透明な状況が続いております。
このような状況の中、当社は「独自の技術とノウハウを開発し、地域社会にとって価値のある新しいインターネ ットサービスを提供する」という企業理念のもと、インターネットを通じて「地域社会の活性化」を行うことを使 命とし、事業活動を行っています。民間企業に対しては顧客のフォローとともに、個別のニーズをくみ取って最適なサービスを提案する努力を行い、自社コールセンターを活用した営業等を織り交ぜ新規顧客の開拓を推し進めてまいりました。官公庁や自治体に対しては観光促進、健康促進等、各テーマに関する具体的施策の提案やイベント開催時の運用の請負、アプリケーション開発等、受注していた案件の開発・運用成果の滞りない納品に向け取り組みました。
これらの結果、当第3四半期累計期間の売上高は597,300千円(前年同四半期比2.8%増)、営業利益は112,576千円(前年同四半期比31.3%減)、経常利益は113,163千円(前年同四半期比26.3%減)、四半期純利益は76,648千円(前年同四半期比27.1%減)となりました。
セグメント別の状況は次のとおりであります。
(IP Geolocation事業)
IPアドレスに様々な情報を紐づけしたデータベースの利用サービスである「SURFPOINT™」及びWebサイトを訪問した企業のリスト化や経路分析などの本格的なウェブ解析を簡単に行うことのできる「らくらくログ解析」は、既存の取引先に安定的な利用をしていただいています。インターネットユーザーのIPアドレスから位置情報や気象情報を判定し、それらの情報を活用するターゲティング広告配信サービス「どこどこad」は、当第3四半期会計期間において、第20回統一地方選挙の広告需要を取り込むことができました。「SURFPOINT™」をWeb上で利用できる「どこどこJP」は、解約による顧客数の減少があったものの、営業体制の見直しを図り、新規顧客獲得を引き続き積極的に行っています。なお、2023年1月に行った同商品の価格改定は既に売上に貢献しています。Webマーケティングサポートやシティプロモーション支援といった「web制作・各種受託開発」では、当第3四半期会計期間中に予定されていた各種アプリケーション開発等が滞りなく納品・検収されました。しかしながら、第3四半期会計期間の「web制作・各種受託開発」に関する売上予算を達成するための案件獲得ができず予算は未達となりました。
これらの結果、当第3四半期累計期間における同事業の売上高は545,710千円(前年同四半期比1.1%増)、セグメント利益は62,854千円(前年同四半期比49.5%減)となりました。
(IPアドレス移転事業)
第1四半期会計期間中に仲介をした大口案件に加え、第3四半期会計期間中に1件の仲介を行うことができたことにより、当第3四半期累計期間における同事業の売上高は51,590千円(前年同四半期比24.9%増)、セグメント利益は49,721千円(前年同四半期比26.8%増)となりました。
(2)財政状態の状況
(資産)
流動資産は前事業年度末と比較して22,731千円減少し、659,461千円となりました。これは主に、売掛金が
57,920千円増加した一方、現金及び預金が82,475千円減少したことによるものであります。
固定資産は前事業年度末と比較して61,826千円増加し、95,378千円となりました。これは主に、投資その他の資産に含まれる投資有価証券が61,500千円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は、前事業年度末と比較して39,094千円増加し、754,839千円となりました。
(負債)
流動負債は前事業年度末と比較して27,003千円減少し、159,901千円となりました。これは主に、未払金が
15,751千円、賞与引当金が6,548千円増加した一方、未払法人税等が30,011千円、未払消費税等が8,835千円、前受金が8,057千円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は、前事業年度末と比較して27,003千円減少し、162,241千円となりました。
(純資産)
純資産合計は前事業年度末と比較して66,098千円増加し、592,598千円となりました。これは主に、四半期純利
益の計上等により利益剰余金が61,620千円増加したことによるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期累計期間において、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は2,621千円であります。
なお、当第3四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
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