【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況当社グループが属するエンタテインメント業界の環境としましては、音楽ビデオを含む音楽ソフトの生産金額が前年同期比11.5%増の1,520億18百万円(2022年1月~9月。一般社団法人日本レコード協会調べ)、有料音楽配信売上金額が前年同期比16.0%増の506億2百万円(2022年1月~6月。一般社団法人日本レコード協会調べ)となりました。映像関連市場につきましては、映像ソフトの売上金額が前年同期比15.7%減の856億14百万円(2022年1月~9月。一般社団法人日本映像ソフト協会調べ)となったものの、映像配信市場は、映像配信サービスの更なる定着及び普及が見込まれることを踏まえ、今後も拡大することが予想されます。このような事業環境の下、当社グループでは、2つのミッションとして「ライヴ市場の回復に依存しない収益構造の確立」と「グローバル市場・新たなテクノロジー市場への着手」に取り組みました。収益構造の確立においては、若年層に支持される新たなアーティスト・タレント・クリエイターとの契約やコンテンツ制作を推進するとともに、有料配信サービスによるライヴの提供や、音楽ストリーミングサービスにおける販路拡大を推進してまいりました。また、グローバル市場をターゲットとした新たなアーティストの開発・ローンチ、メタバースと呼ばれる仮想空間におけるNFTコンテンツの販売など、グローバル市場や新たなテクノロジー市場においても未来のエンタテインメントの可能性に対する取り組みを推進してまいりました。当第2四半期連結累計期間の経営成績としましては、音楽事業の売上増加等により、売上高は540億60百万円(前年同期比16.7%増)、営業利益は36億19百万円(前年同期比37.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は32億7百万円(前年同期比99.0%増)となりました。
セグメントの経営成績は、以下のとおりであります。なお、当第2四半期連結会計期間より、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しており、当第2四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。
①
音楽事業大型ライヴの公演増加等により、売上高は414億41百万円(前年同期比17.4%増)、営業利益は33億97百万円(前年同期比4.4%増)となりました。
②
アニメ・映像事業映画作品等の売上増加により、売上高は65億83百万円(前年同期比27.5%増)、営業利益は2億27百万円(前年同期比1.7%減)となりました。
③
デジタル事業映像配信及びファンクラブの売上減少等により、売上高は62億61百万円(前年同期比10.3%減)、営業損失は5億25百万円(前年同期は営業損失7億円)となりました。
④
海外事業海外での大型イベント開催等により、売上高は28億59百万円(前年同期比95.2%増)、営業利益は4億72百万円(前年同期は営業損失1億25百万円)となりました。
⑤
その他売上高は4億25百万円(前年同期比37.3%減)、営業利益は42百万円(前年同期は営業損失32百万円)となりました。
(2) 財政状態の分析当第2四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べて68億23百万円増加し、1,046億25百万円となりました。これは主に、現金及び預金が37億82百万円、受取手形及び売掛金が23億28百万円及び流動資産の「その他」が15億2百万円それぞれ増加したことによるものであります。負債は、前連結会計年度末に比べて51億61百万円増加し、422億68百万円となりました。これは主に、流動負債の「その他」が30億69百万円及び支払手形及び買掛金が16億25百万円それぞれ増加したことによるものであります。純資産は、前連結会計年度末に比べて16億62百万円増加し、623億57百万円となりました。これは主に、利益剰余金が20億92百万円増加したことによるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、484億54百万円(前年同期は429億67百万円)となりました。営業活動によるキャッシュ・フローは、64億69百万円(前年同期は△83億33百万円)となりました。これは主に、売上債権の増加22億79百万円により資金が減少したものの、税金等調整前四半期純利益46億22百万円、仕入債務の増加15億97百万円及び減価償却費12億37百万円により資金が増加したことによるものであります。投資活動によるキャッシュ・フローは、△12億55百万円(前年同期は△22億18百万円)となりました。これは主に、投資有価証券の売却による収入11億39百万円により資金が増加したものの、無形固定資産の取得による支出13億22百万円及び有形固定資産の取得による支出8億74百万円により資金が減少したことによるものであります。財務活動によるキャッシュ・フローは、△12億99百万円(前年同期は8億37百万円)となりました。これは主に、配当金の支払額11億26百万円により資金が減少したことによるものであります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動該当事項はありません。
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