【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、緩やかな持ち直しが続いたものの、ロシア・ウクライナ情勢の長期化に起因した資源価格の高止まりや高インフレにより、先行き不透明な状況となりました。
一方、わが国経済は、ウィズコロナのもとで持ち直しの動きが見られましたが、世界的な金融引締め等による下振れリスクが懸念され、依然として予断を許さない状況で推移しました。
当社グループの主需要先である建設業界・産業機械業界・造船業界では、需要回復の兆しが見られるものの、鋼材価格の上昇が重荷となり回復に鈍化がみられました。
このような状況のもと、当社グループは中期経営計画で掲げた「世界市場での顧客満足の実現」に向けた拡販活動の推進や収益力の強化に取り組んでまいりました。
その結果、当第3四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
①財政状態
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は633億98百万円で、前連結会計年度末比34億63百万円の増加となりました。
当第3四半期連結会計期間末の負債合計は270億42百万円で、前連結会計年度末比8億円の増加となりました。
当第3四半期連結会計期間末の純資産合計は363億56百万円で、前連結会計年度末比26億62百万円の増加となりました。
②経営成績
当第3四半期連結累計期間の売上高は347億71百万円(前年同期比16.6%増)、営業利益は23億21百万円(同121.1%増)、経常利益は26億38百万円(同77.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は16億円(同200.2%増)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
a.機械装置
機械装置部門においては、「2022 KOIKEプライベートフェア」を開催し、当社オンリーワン技術のDBCファイバーレーザー切断機のフルラインアップ(出力18KW/12KW/8KW)を発表しました。また、国内・海外市場におけるお客様の省エネルギーニーズや課題を解決する製品群の営業活動を強化したことにより、売上高は増加しました。
その結果、売上高は136億62百万円(前年同期比44.6%増)、セグメント利益は16億26百万円(同249.3%増)となりました。
b.高圧ガス
産業ガス分野においては、原材料や電気料金の高騰を背景とした価格改定や当社主需要先である建設業界・産業機械業界の需要の回復とともに、深耕拡大および新規拡販活動に注力しました。医療分野においては、酸素濃縮器のレンタルが引き続き好調に推移するとともに、営業活動の強化によりCPAPレンタル、ディスポーザル吸引器の販売が好調に推移し、売上高は増加しました。
その結果、売上高は143億63百万円(前年同期比3.2%増)、セグメント利益は11億60百万円(同4.2%増)となりました。
c.溶接機材
溶接機材部門においては、省力化や作業環境改善を目的とした自動化機器や作業効率化工具、安全保護具などの販売が堅調に推移し売上高は増加しました。
その結果、売上高は62億14百万円(前年同期比0.6%増)、セグメント利益は4億43百万円(同30.0%増)となりました。
d.その他
その他の部門においては、海外液晶パネル向け排ガス除害装置や光ファイバー向けヘリウム回収精製装置等の販売に注力したことにより、売上高は増加しました。
その結果、売上高は5億31百万円(前年同期比88.1%増)、セグメント利益は1億31百万円(同546.6%増)となりました。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社グループの研究開発活動の金額は、1億66百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。