【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 業績の状況当第2四半期連結累計期間における当社グループの業績は、売上高は2,896,629千円(前年同期比6.7%増加)、営業利益は300,259千円(前年同期比15.5%減少)、経常利益は306,179千円(前年同期比12.3%減少)、親会社株主に帰属する四半期純利益は209,168千円(前年同期比13.8%減少)となりました。
セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。
① クリエイタープラットフォーム事業(CP事業)CP事業におきましては、当第2四半期連結累計期間に、自動車関連事業を行うエフ・アイ・ティー・パシフィック株式会社(以下、FITP社)の株式を取得し連結子会社としました。またビジネスパーソン向けのメディア「決算が読めるようになるノート」等4つのサイトを事業譲受し運営を開始しました。さらに、事業開発により映像業界向けの新ビジネスメディア「Branc(ブラン)」事業の運営を開始し事業拡大を図っております。当第2四半期連結累計期間におけるネット広告売上※1は、アフィリエイト広告の好調により847,513千円(前年同期比0.0%増加)となりました。またM&Aによる事業拡大により、データ・コンテンツ提供売上※2は、1,064,529千円(前年同期比20.2%増加)、システム売上※4は438,884千円(前年同期比27.0%増加)と大きく増加しました。一方で、出版ビジネス売上※3は、261,564千円(前年同期比16.1%減少)となりました。以上の結果、当セグメント売上高は2,587,081千円(前年同期比9.1%増加)、セグメント利益は235,163千円(前年同期比14.1%減少)となりました。
② クリエイターソリューション事業(CS事業)CS事業におきましては、リサーチソリューション及びECソリューションとも、前年同期と比較して、粗利率の高い大型案件の受注が少なく、売上高、営業利益ともに減少となりました。以上の結果、当セグメント売上高は309,547千円(前年同期比9.6%減少)、セグメント利益は65,095千円(前年同期比20.2%減少)となりました。
※1 ネット広告売上とは主に以下による広告売上 ・運用型広告:アドネットワーク(異なる複数の広告媒体を束ねてネットワーク配信する仕組み)による売上 ・アフィリエイト広告:成果報酬型のインターネット広告。商品購入や資料請求などの、最終成果またはクリックが発生した件数に応じて広告費用を支払う。 ・提案型広告:Webメディア側による企画・提案または顧客の要望に基づいて制作する広告 ・純広告:バナー広告、メール広告など※2 データ・コンテンツ提供売上とは、主にコンテンツ、データ、商品、サービスの販売、提供(B2B含む)による売上※3 出版ビジネス売上とは、主に雑誌販売による売上※4 システム売上とは、主にメディア向け・EC向けのシステム及びデータセンター管理用システムの提供、運営支援による売上
(2) 財政状態の分析(資産)当第2四半期連結会計期間末における総資産額は5,920,202千円(前連結会計年度末比750,795千円増加)となりました。これは主にエフ・アイ・ティー・パシフィック株式会社の株式を取得し、連結の範囲に含めたことなどによるものであります。(負債)当第2四半期連結会計期間末における負債総額は1,658,050千円(前連結会計年度末比317,342千円増加)となりました。これは主にエフ・アイ・ティー・パシフィック株式会社の株式を取得し、連結の範囲に含めたことなどによるものであります。(純資産)当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は4,262,152千円(前連結会計年度末比433,452千円増加)となりました。主な増減は、利益剰余金の増加197,277千円、非支配株主持分の増加136,585千円、その他有価証券評価差額金の増加45,522千円となります。
(3) キャッシュ・フローの状況当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は前連結会計年度末より33,070千円減少し、2,872,223千円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。(営業活動によるキャッシュ・フロー)営業活動によるキャッシュ・フローは66,953千円の減少となりました。主な要因は、税金等調整前四半期純利益346,179千円の計上の一方で、売上債権の増減額(△は増加)△156,105千円、未払費用の増減額(△は減少)△88,682千円、法人税等の支払額(△は支払)△95,678千円であります。(投資活動によるキャッシュ・フロー)投資活動によるキャッシュ・フローは83,983千円の増加となりました。主な要因は、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による収入123,307千円であります。(財務活動によるキャッシュ・フロー)財務活動によるキャッシュ・フローは50,100千円の減少となりました。主な要因は、長期借入金の返済による支出54,633千円であります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 主要な設備の状況当第2四半期連結累計期間において、エフ・アイ・ティー・パシフィック株式会社を連結子会社化したことにより、子会社の主要な設備が増加しております。同社の連結子会社化に伴って増加した有形固定資産は、企業結合日(2022年11月1日)時点で42,736千円です。
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