【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績に関する説明
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、欧米を中心とする海外経済の減速、円安や資源高により製造業
の減収懸念、物価高の影響があるものの、インバウンド需要や個人消費の回復などコロナ禍からの回復により一段と
経済活動の正常化が進むものとみられ、総じて、景気は持ち直しが見られております。
このような状況の下、当社グループでは、2023年4月度よりスタートした第40期は、創業40周年という節目を迎
え、主力の「アート関連事業」を中心に、成長スピードを上げていきたいと考えており、更に一段と、事業運営に注
力し、中長期的な視点に基づき、人材、組織など経営基盤固めを実践するとともに、新規顧客の開拓及び過去に捉わ
れない新たな収益基盤の創造にチャレンジしてまいりました。
基幹の「アート関連事業」におきましては、多くのお客様に催事会場にお越しいただいており、「絵のある豊かな
生活(くらし)」によって、一人でも多くのお客様に夢や希望を感じていただけるよう積極的な営業展開を行ってま
いりました。
「健康産業事業」におきましては、ホットヨガ事業・フィットネス事業とも、2020年4月、5月において休会会員
が多く発生し、徐々に回復はしてきているものの、依然として、会員数確保の厳しい状況は続いております。今後と
も、新規会員の獲得・退会防止を行い、地域の皆様の「心と身体の健康」に寄与してまいります。
この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高5,776百万円(前年同四半期比5.8%増)、営業利益1,453
百万円(同27.5%増)、経常利益1,774百万円(同49.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,168百万円(同
50.0%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
〔アート関連事業〕
当社グループの主力事業である絵画等販売事業におきましては、従来に引き続き、新規顧客獲得に主眼をおいた営業活動に注力し、新規顧客の獲得及び取扱アーティストのブランド化や新作家開発に努め、版画の売上拡大につなげてまいりました。また、高額美術品の販売が474百万円あったことにより、売上高、営業利益の増加に寄与しております。
この結果、売上高は4,288百万円(同8.0%増)、営業利益は931百万円(同60.9%増)となりました。
〔金融サービス事業〕
金融サービス事業におきましては、従来に引き続き、当社及びその他一般加盟店の顧客に対する個別信用購入あっ
せん事業(以下、クレジット事業といいます)を中心に取り組んでまいりました。
この結果、売上高は811百万円(同5.5%増)となり、営業利益は540百万円(同0.6%増)となりました。
〔健康産業事業〕
ホットヨガ事業・フィットネス事業におきましては、2020年4月、5月において緊急事態宣言等の影響により、休
会会員が多く発生し、徐々に回復はしてきておりますが、依然として、会員数減少の厳しい状況が続いております。
この結果、売上高は690百万円(同5.5%減)となり、営業損失は42百万円(前年同四半期は3百万円の営業損失)となりました。
② 財政状態に関する説明
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は30,746百万円となり、前連結会計年度末に比べ2,802百万円増加いたしました。これは主に投資有価証券の売却により現金及び預金が1,246百万円、高額美術品の購入により商品及び製品が542百万円、クレジット事業の取扱高の増加により売掛金363百万円、その他流動資産が681百万円増加したことによるものであります。固定資産は3,821百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,152百万円減少しました。これは主に投資有価証券が1,116百万円減少したことによるものであります。
この結果、総資産は34,568百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,649百万円増加いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は17,305百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,008百万円増加いたしました。これは主に短期借入金が499百万円、未払法人税等が163百万円、絵画等販売事業の契約高の増加により前受金が136百万円増加したことによるものであります。固定負債は1,117百万円となり、前連結会計年度末に比べ109百万円減少いたしました。これは主に長期借入金が83百万円減少したことによるものであります。 この結果、負債合計は18,423百万円となり、前連結会計年度末に比べ899百万円増加いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は16,144百万円となり、前連結会計年度末に比べ750百万円増加いたしました。これは主に自己株式の取得331百万円、剰余金の配当により利益剰余金が164百万円の減少があったものの、親会社株主に帰属する四半期純利益が1,168百万円あったことによるものであります。 この結果、自己資本比率は46.7%(前連結会計年度末は46.8%)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前四半期純利益1,768百万円、投資有価証券の売却による収入1,814百万円及び短期借入金の純増額499百万円等の増加要因がありましたが、棚卸資産の増加573百万円、売上債権の増加363百万円及び法人税等の支払額477百万円等の減少要因により、前連結会計年度末より1,246百万円増加し、6,726百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は112百万円(前年同期は169百万円の獲得)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益1,768百万円の計上及び前受金の増加136百万円等の増加要因がありましたが、法人税等の支払額477百万円の減少、棚卸資産の増加573百万円及び前渡金の増加618百万円等の減少要因があったことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果獲得した資金は1,410百万円(前年同期は1,388百万円の使用)となりました。これは投資有価証券の取得による支出346百万円等の減少要因がありましたが、投資有価証券の売却による収入1,814百万円等の増加要因があったことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は64百万円(前年同期は390百万円の獲得)となりました。これは主に、短期借入金の純増額499百万円の増加要因がありましたが、自己株式の取得による支出331百万円及び配当金の支払額165百万円の減少要因があったことによります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。