【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績に関する説明
当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大、大幅な円安の進行、資源価格の上昇やウクライナ等の国外の問題などにより、先行き不透明感は強いものの、新型コロナウイルス感染症の活動制限の緩和により、一部では景気の持ち直しが見られております。
このような状況の下、当社グループでは、2022年4月度よりスタートした第39期は、新型コロナウイルス感染症等に伴う社会及び経済の不透明な環境の中、引き続き、事業運営に注力し、中長期的な視点に基づき、人材、組織など経営基盤固めを実践するとともに、「アート関連事業」及び「健康産業事業」において、新規顧客の開拓及び過去に捉われない新たな収益基盤の創造にチャレンジしてまいりました。
基幹の「アート関連事業」におきましては、多くのお客様に催事会場にお越しいただいており、感染防止対策を徹
底した上で、「絵のある豊かな生活(くらし)」によって、一人でも多くのお客様に夢や希望を感じていただけるよ
う積極的な営業展開を行うとともに、アートに込められた力により「癒し、希望、元気」といったメッセージを一人でも多くの方に広めてまいります。
また、本年4月には営業社員(アートアドバイザー)を50名超採用し、作家構成も替えた催事にチャレンジしてま
いりました。このため、人件費・販売関係費等費用は一時的に増加し、営業利益は減少しております。
「健康産業事業」におきましては、ホットヨガ事業・フィットネス事業とも、2020年4月、5月において休会会員
が多く発生し、徐々に回復はしてきているものの、会員数確保の厳しい状況は続いております。今後とも、感染防止
対策を徹底した上で、休会会員の復会・退会防止・新規会員の獲得を行い、地域の皆様の「心と身体の健康」に寄与してまいります。
この結果、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高5,460百万円(前年同四半期比4.9%増)、営業利益1,140百万円(同5.3%減)、経常利益1,190百万円(同5.6%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は778百万円(同7.2%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
〔アート関連事業〕
当社グループの主力事業である絵画等販売事業におきましては、売上高は順調に推移したものの、営業社員(アートアドバイザー)を50名超採用し、作家構成も替えた催事にチャレンジしたこと等により人件費・販売関係費等費用が増加し、営業利益は減少いたしました。
この結果、売上高は3,970百万円(同7.1%増)、営業利益は578百万円(同11.2%減)となりました。
〔金融サービス事業〕
金融サービス事業におきましては、従来に引き続き、当社及びその他一般加盟店の顧客に対する個別信用購入あっ
せん事業(以下、クレジット事業といいます)を中心に取り組んでまいりました。
この結果、売上高は769百万円(同6.7%増)となり、営業利益は537百万円(同4.2%増)となりました。
〔健康産業事業〕
ホットヨガ事業・フィットネス事業におきましては、2020年4月、5月において緊急事態宣言等の影響により、休
会会員が多く発生し、徐々に回復はしてきておりますが、依然として、会員数減少の厳しい状況が続いております。
この結果、売上高は730百万円(同7.1%減)となり、営業損失は3百万円(前年同四半期は5百万円の営業利益)となりました。
② 財政状態に関する説明
(資産)
当第2四半期連結会計期間末における流動資産は24,844百万円となり、前連結会計年度末に比べ321百万円減少いたしました。これは主にクレジット事業の取扱高の増加により売掛金が443百万円増加したものの、投資有価証券の取得等により現金及び預金が772百万円減少したことによるものであります。固定資産は5,517百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,250百万円増加しました。これは主に投資有価証券が672百万円、その他投資等が371百万円、繰延税金資産が183百万円増加したことによるものであります。
この結果、総資産は30,362百万円となり、前連結会計年度末に比べ928百万円増加いたしました。
(負債)
当第2四半期連結会計期間末における流動負債は14,094百万円となり、前連結会計年度末に比べ679百万円増加いたしました。これは主に未払法人税等が160百万円減少したものの、短期借入金が765百万円増加したことによるものであります。固定負債は1,691百万円となり、前連結会計年度末に比べ69百万円減少いたしました。これは主に長期借入金が624百万円増加したものの、社債495百万円を償還したこと、リース債務が94百万円、繰延税金負債が69百万円減少したことによるものであります。 この結果、負債合計は15,785百万円となり、前連結会計年度末に比べ610百万円増加いたしました。
(純資産)
当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は14,576百万円となり、前連結会計年度末に比べ318百万円増加いたしました。これは主にその他有価証券評価差額金409百万円の減少があったものの、親会社株主に帰属する四半期純利益が778百万円あったことによるものであります。 この結果、自己資本比率は48.0%(前連結会計年度末は48.4%)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、税金等調整前四半期純利益1,140百万円、長期借入金の純増額690百万円及び短期借入金の純増額765百万円等の増加要因がありましたが、投資有価証券の取得による支出1,548百万円、社債の償還による支出640百万円及び法人税等の支払額552百万円等の減少要因により、前連結会計年度末より747百万円減少し、3,213百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果獲得した資金は169百万円(前年同期は234百万円の獲得)となりました。これは主に、売上債権の増加額443百万円及び法人税等の支払額552百万円等の減少要因がありましたが、税金等調整前四半期純利益1,140百万円等の増加要因があったことによります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー) 投資活動の結果使用した資金は1,388百万円(前年同期は17百万円の獲得)となりました。これは投資有価証券の売却による収入257百万円等の増加要因がありましたが、投資有価証券の取得による支出1,548百万円等の減少要因があったことによります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果獲得した資金は390百万円(前年同期は1,314百万円の獲得)となりました。これは主に、社債の償還による支出640百万円等の減少要因がありましたが、長期借入金の純増額690百万円、短期借入金の純増額765百万円の増加要因があったことによります。
(3) 会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(4) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
該当事項はありません。