【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績当第3四半期累計期間における国内経済は、新型コロナウイルス感染症の第8波の到来の中でも、特に行動制限はなく経済活動は正常化に向かいつつあるものの、中国における新型コロナウイルス感染症の拡大、ロシアによるウクライナ侵攻等からのインフレおよび金利の上昇の影響等、引続き注意を要するものと思われます。海外では一部IT企業で足許の業績悪化で先行きが懸念されてはいるものの、企業のデジタル活用の流れは、特に先進的なAIやIT技術を活用したDX市場では、引続き中長期的にも拡大が継続すると見込んでおります。このような状況の下、フロー型ビジネス(コンサルティングサービス)では当社は長年培ったデータ解析およびAI構築技術を基にデータ活用における一気通貫したサービス提供を継続・強化するとともに、デジタルマーケティングを活用した新規顧客開拓と、既存顧客の深耕による「大規模×長期化」を継続して努めてまいりました。また、AI 画像解析サービス「TDSE Eye」の第一弾サービス提供を開始するとともに、高い成長を目指すストック型ビジネス(サブスクリプションサービス)の充実にむけ、販売拡大の取組も進め、㈱ガイアックスおよび㈱ゴンドラとAI製品であるソーシャルアナリティクスツール「NetBase」の販売パートナー契約を、医療業界の豊富なノウハウを保有するシミックソリューションズ㈱と対話型AIプラットフォーム「Cognigy」の販売パートナー契約を締結しました。なお、日経CNBCの番組では、NetBaseを使用し、米中間選挙動向分析結果を提供いたしました。以上のとおり取組んできた結果、当第3四半期累計期間の業績においては堅調に推移し、売上面では、フロー型ビジネスの前期からの継続性を維持しつつ、小売業・金融業・アパレル業等の案件の大規模化が進み、ストック型ビジネスではNetBase、Cognigy共に新規顧客獲得も進んだことで、1,747,765千円(前年同期比43.6%増)と大幅増となりました。利益面では、売上の大幅増に伴う外注費や事業強化を目的とした技術社員採用および育成を行いながらも、営業利益は233,870千円(前年同期比61.8%増)、経常利益は前年同期比増益の233,898千円(前年同期比61.0%増)、四半期純利益は特別功労金を特別損失に計上してはいるものの前年同期比増益の131,766千円(前年同期比34.2%増)となりました。
なお各四半期では、以下のとおりとなっております。(千円)
当第1四半期会計期間
当第2四半期会計期間
当第3四半期会計期間
当第3四半期累計期間
前年同期実績
前年同期実績
前年同期実績
前年同期実績
売上高
506,130
316,599
582,585
418,250
659,049
482,140
1,747,765
1,216,990
営業利益
41,352
-11,916
82,647
72,109
109,870
84,339
233,870
144,532
経常利益
41,860
-11,510
83,174
72,155
108,862
84,617
233,898
145,262
四半期純利益
384
-8,833
56,977
49,287
74,404
57,753
131,766
98,207
〇フロー型ビジネス(コンサルティングサービス)データ経営を目指す企業向けにAIを中心とした統合型ソリューションサービスを提供しています。具体的には、企業のデジタルトランスフォーメーションを共に推進していくため、企業が進める事業戦略に沿 う形でデータ活用のテーマ抽出→データ分析/AIモデル構築→AIシステム構築/実装→保守/チューニングに加え、教育まで一気通貫したコンサルティングサービスを提供しています。
〇ストック型ビジネス(サブスクリプションサービス)自社および他社のAI製品並びにサービスの製品販売、または業務特有のAIモジュール(※)を顧客企業に提供し、サービス利用料及び運用・保守料を受領するサービスです。当社独自AI製品や、SNSソーシャルリスニングツールの「Netbase」、ChatBotや音声アシスタント等の対話サービスに対して、自動応答機能を提供する対話型AIプラットフォーム製品「Cognigy」を提供しています。 ※AIモジュール:異常検知や物体認識などのAIモデル(未学習モデルも含む)であり、業務システムやアプ リケーション等に組み込む、AIシステムの根幹をなすもの。
② 財政状態当第3四半期会計期間末における資産合計は2,105,032千円と、前事業年度末に比べ53,498千円(前事業年度末2,051,533千円)増加、負債合計は275,911千円と、前事業年度末に比べ67,325千円(前事業年度末343,236千円)減少、純資産の残高は、前事業年度末に比べ120,823千円(前事業年度末1,708,297千円)増加し、1,829,120千円となりました。
(2) 経営方針・経営戦略等当第3四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第3四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動当社は成長戦略であるサブスクリプションサービス拡充に向けて、当社独自のAI製品の開発や『Netbase』『Cognigy』等のAI製品を活用したサービス企画・開発を進めています。特に現時点においては、当社独自の製品開発として画像認識AIプラットフォーム構築に関する研究開発を行っており、最先端の画像認識AIを手軽にビジネスに実装することが可能な「TDSE Eye」の提供を2022年11月より開始しています。また、FAQ型チャットボット導入時に発生するお客様のQ&Aの準備負荷を大幅に軽減して導入期間短縮を可能とする完全自動QA作成AI「QAジェネレター」の『Cognigy』連動型サブスクリプションサービス提供に向けた研究開発を推進しております。当第3四半期累計期間の研究開発費は23,198千円です。
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