【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】
文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
① 経営成績当第2四半期累計期間における国内経済においては、新型コロナウイルスの感染状況には波はあるなかで、経済活動の正常化に向かいつつありますが、中国のロックダウンによるサプライチェーンの混乱、ロシアによるウクライナ侵攻や円安等からインフレへの影響に引続き注意を要するものと思われます。一方で、企業のデジタル活用の視点から、先進的なAIやIT技術を活用したDX市場は、中長期的な拡大が継続すると見込んでおります。このような状況の下、フロー型ビジネス(コンサルティングサービス)では当社は長年培ったデータ解析およびAI構築技術を基にデータ活用における一気通貫したサービス提供を継続・強化するとともに、デジタルマーケティングを活用した新規顧客開拓と、既存顧客の深耕による「大規模×長期化」を継続して努めてまいりました。また、高い成長を目指すストック型ビジネス(サブスクリプションサービス)の充実にむけ、販売拡大の取組も進め、7月に㈱ガイアックスおよび㈱ゴンドラとAI製品であるソーシャルアナリティクスツール「NetBase」の販売パートナー契約を、8月に医療業界の豊富なノウハウを保有するシミックソリューションズ㈱と対話型AIプラットフォーム「Cognigy」の販売パートナー契約を締結しました。以上のとおり取組んできた結果、当第2四半期累計期間の業績においては、売上面では、フロー型ビジネスの前期からの継続性を維持しつつ、小売業・金融業等の案件の大規模化が進み、ストック型ビジネスではNetBase、Cognigy共に新規顧客獲得も進んだことで、1,088,716千円(前年同期比48.2%増)と大幅増となりました。利益面では、売上の大幅増に伴う外注費や事業強化を目的とした技術社員採用および育成を行いながらも、営業利益は124,000千円(前年同期比106.0%増)、経常利益は前年同期比増益の125,035千円(前年同期比106.2%増)、四半期純利益は特別功労金を特別損失に計上してはいるものの前年同期比増益の57,361千円(前年同期比41.8%増)となりました。
なお各四半期では、以下のとおりとなっております。(千円)
当第1四半期会計期間
当第2四半期会計期間
当第2四半期累計期間
前年同期実績
対前年同期増減
前年同期実績
対前年同期増減
前年同期実績
対前年同期増減
売上高
506,130
316,599
189,530
582,585
418,250
164,335
1,088,716
734,849
353,866
営業利益
41,352
-11,916
53,268
82,647
72,109
10,538
124,000
60,192
63,807
経常利益
41,860
-11,510
53,371
83,174
72,155
11,019
125,035
60,645
64,390
四半期純利益
384
-8,833
9,217
56,977
49,287
7,690
57,361
40,453
16,907
〇フロー型ビジネス(コンサルティングサービス)データ経営を目指す企業向けにAIを中心とした統合型ソリューションサービスを提供しています。具体的には、企業のデジタルトランスフォーメーションを共に推進していくため、企業が進める事業戦略に沿 う形でデータ活用のテーマ抽出→データ分析/AIモデル構築→AIシステム構築/実装→保守/チューニングに加え、教育まで一気通貫したコンサルティングサービスを提供しています。
〇ストック型ビジネス(サブスクリプションサービス)自社および他社のAI製品並びにサービスの製品販売、または業務特有のAIモジュール(※)を顧客企業に提供し、サービス利用料及び運用・保守料を受領するサービスです。当社独自AI製品や、SNSソーシャルリスニングツールの「Netbase」、ChatBotや音声アシスタント等の対話サービスに対して、自動応答機能を提供する対話型AIプラットフォーム製品「Cognigy」を提供しています。※AIモジュール:異常検知や物体認識などのAIモデル(未学習モデルも含む)であり、業務システムやアプリケーション等に組み込む、AIシステムの根幹をなすもの。
② 財政状態当第2四半期会計期間末における資産合計は2,026,816千円と、前事業年度末に比べ24,717千円(前事業年度末2,051,533千円)減少、負債合計は275,163千円と、前事業年度末に比べ68,073千円(前事業年度末343,236千円)減少、純資産の残高は、前事業年度末に比べ43,355千円(前事業年度末1,708,297千円)増加し、1,751,653千円となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況当第2四半期累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は1,550,999千円となり、前事業年度末1,613,509千円と比べ、62,509千円減少しました。当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果使用した資金は、38,451千円(前年同四半期累計期間は17,801千円の獲得)となりました。これは主に税引前四半期純利益85,523千円(前年同四半期累計期間は60,645千円)、仕入債務の増加等のプラス要因、売上債権の増加、賞与引当金の減少及び法人税等の支払等のマイナス要因によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、3,824千円(前年同四半期累計期間は3,568千円の使用)となりました。これは主に保険積立金の積立によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、20,464千円(前年同四半期累計期間は40,708千円の使用)となりました。これは配当金の支払によるものであります。
(3) 経営方針・経営戦略等当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題当第2四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題について重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動当社は成長戦略であるサブスクリプションサービス拡充に向けて、当社独自のAI製品の開発や『Netbase』『Cognigy』等のAI製品を活用したサービス企画・開発を進めています。具体的には、当社独自の製品開発として画像認識AIプラットフォーム構築に関する研究開発を行い、最先端の有益な画像認識AIを手軽にビジネスに実装できるサービス構築を目指します。また、『Cognigy』上で稼働する問合せ系AIボット導入時に発生するお客様によるQ&Aの準備負荷を大幅に軽減することで導入期間短縮を図っていくためのNLP(自然言語処理)を活用した完全自動QA作成AI「QAジェネレター」や、『NetBase』との連携によるインフルエンサー分析で効果を出すためのサービス「SNS LINK」を提供かつサービス強化するなど、サブスクリプションサービスの充実に向けた取組を推進しております。当第2四半期累計期間の研究開発費は12,132千円です。
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